1歳半検診がしばらくの間、新型コロナウイルスの蔓延によりわが市では見合わせになっていました。そしてやっと再開された時にはわが子は1歳9ヶ月になっていました。
わが子は家の中でいつも走り回っています。運動量が多すぎるのです。
あまりにも落ち着きがないので、私たち夫婦はわが子が発達障害ではないかと心配していました。
そして3ヶ月遅れの1歳半検診で、わが子に問題あるかどうかを確認してもらいました。
目次
特殊な1年半検診
わが子の1歳半検診は、小児科で行われました。
本来は自治体で行うものですが、新型コロナウイルスが蔓延した年度だったため、大勢の人が過密状態で集まることを止められています。わが子が1歳半になった時点で1歳半健診見合わせとなっていました。
そしてやっと再開されましたが、市役所での検診ではなく、市役所から指定を受けた小児科での検診となったのです。
小児科での検診は、慎重、体重、心音などの健康チェックだけ。わずか1分程度で終わりました。
私は1ヶ月半検診で、わが子が多動性障害の可能性を持っていないか聞きたかったのです。しかし病院での診察は、肉体的に問題がないかを確認するのみであり、神経的な発達や障害の有無は判断できないとのことでした。
しかし問診票に記入した内容によっては、子育て世代包括支援センターの担当の方より電話が入って状況の確認をしてもらえるとのことです。
子育て世代包括支援センターから担当の方が家まで出向いて、直接子供に接して確認してくれるのです。
「わが子は元気すぎるくらい動き回るので、多動ではないかと心配しています」と正直に記入しました。
すると病院での検診から1週間くらい経ったとき、子育て世代包括支援センターから電話で連絡がありました。
問診票には心配事を書く人はとても多いようです。私たちの地域では、多くの場合が子育て世代包括支援センターから電話で子供の状況確認が行われるようです。
問診票には多動性障害が心配だと記入したため、どうしてそう感じるのか聞かれました。
生れたばかりから手足をひどくばたつかせて、ふつうではなかったこと。いつも家の中では走り回っていて落ち着きがないこと。お座りができたばかりでは、ひとつのおもちゃで3秒続けて遊ぶこともないくらい集中力がなかったことなどを伝えました。
その結果、担当の方がわが子の状態を確認するため、家に来ていただけることになったのです。
1歳半検診で行われること
電話があってから数日後に、担当の方に家に来ていただきました。
テストしていただいたことは、普通の一歳半検診で行う様々なテストでした。
1.5cmの積み木を、3つ積めること
積み木を3包むテスト。これは楽々クリアしました。健診で使われるのは四方が2cmほどの木の積み木でした。
わが子は軽くて積みにくいEVR製の積み木を、いつも10個以上積み上げていましたから楽勝でした。
動物の絵を見てそれが何か判断できること
犬、猫、猿、豚などの絵が描かれたカードを見せられ、それが何かを答えられるか確認するテストもありました。
わが子は動物の絵を見せて、その名前を覚えさせるようなことをほとんどしていませんでした。デフォルメされた漫画チックの絵は、実物とは違うため、無理に「偽物の動物」を教えることは避けたかったからです。
それでもわが子は、絵本で見た絵柄は覚えていたようで、犬猫豚など、ほとんどしっかり名前を言えました。
デフォルメされたライオンの絵は見たことがないので言えませんでしたが、それは仕方がないと判断されました。
名前を呼ばれて振り返ることができること
名前を呼ばれて振りえるテストに、わが子はしっかり反応できました。
いつも名前を呼ぶとどこにいても飛んでくるので、まったく問題ないと判断されました。
2~3以上の単語を発語できること
正確に数えたことはないですが、わが子は今までに100くらいの単語を話していたのではないでしょうか? 当然まったく問題ないと判断されました。
もう1歳9ヶ月になっていたわが子は、確認のテストはすべて問題なく行えました。これらは1歳半のころにはすべてできていたので、1歳半に健診を受けても問題なかったと思われます。
問題は、落ち着きがなく発達障害ではないかと思えることでした。
発達障害の判断
わが子は人と交わることがあまりないため、家に知らない人がいることに、ちょっと緊張していたようです。そのため最初のうちは大人しかったのですが、担当の方が来られて20分くらい経った頃から、じっとしていなくなりました。
話を聞いている最中でも、家の中に置いてあったストライダーを乗り回したり、自分の足で走り回ったりしていました。
多くの子供を見てきた経験豊富な担当さんは、そんなわが子を見て「問題ないですよ」と言ってくれました。
「これでも知らない人がいるから、いつもよりもおとなしいんです」と言ったのですが、「多動性障害の子供は、目的なくふらふら動き回ることが多いのです。何かをしたいという目的があって動くのは、多くの場合問題ありません」とのことでした。
わが子が目的なく動き回ることは、確かにまったくありません。それでも気になることがあります。わが子が家の中では、歩くことがまったくなくて、いつもどんな短い距離でも移動する時は必ず走っているのです。また狭い家の中では危ない考えることはまったくなしで、ストライダーを乗り回していることなども担当の方に伝えました。
しかし「大丈夫です」と言ってもらえました。発達障害のグレーゾーンにも入っていないとのことでした。
「確かにとても元気で落ち着くことなく動いているようですが、多動性障害の子はこんなものではありません。このくらいなら1歳半の子なら普通です。心配はいりませんよ」とあらためて言ってもらえたので、一安心しました。
その道のプロの方に「問題ない」と判断してもらえたので、生まれたばかりからずっと心配していた「多動性障害」という言葉も、もうこれからは考えなくてもよさそうです。
本当によかったです。