運動0~2歳

幼児の前転(でんぐり返し)はいつから? させる方法と注意点

2歳3ヶ月になるわが子が、前転(でんぐり返し)をマスターしました。

前転をすることは、新たな運動のバリエーションを増やすことになります。できる運動を多くすると、そのたびに新しい体の使い方を覚えられます。

前転はお子さんが興味を持ったらどんどんさせてあげましょう。

目次

前転ができる時期

調べてみたところ前転ができるようになる年齢は3歳くらいだそうです。

中には1歳前半でできるようになる子もいるようです。

前転は難しい技術が必要なわけではありません。そのため前転が早い時期にできるようになっても、運動神経がいいわけではないようです。逆に前転がなかなかできなくても運動神経は悪くないこともあるようです。

前転は体が一回転するので、それを怖がる子はなかなかできないようです。

また前転をしようとする気持ちにならないとできることはありません。

前転は早くできても遅くなっても、運動神経の良さとは関係ないようなので、あまりできた時期は気にしないほうがいいようです。

【幼児の前転】注意ポイント

わが子が初めて前転にトライしたのは1歳2ヶ月でした。

ホームセンターに設置された子供用のスペースで3歳を過ぎたくらいの子が前転をしていて、わが子はそれをじっと見ていました。それに触発されたわが子は、家に帰ってからすぐに布団の上で前転にトライし始めました。

10回ほどトライして、1回だけですが完全な前転が自力でできてしまいました。

しかし私はあまり早い時期に子供に前転をさせると、首の骨の成型に問題が出ることを懸念しました。

私は首がストレートネックと呼ばれる状態で、すぐに肩が凝ったり頭が痛くなったりします。これは本当に辛いもので、時々あまりの体調の悪さに行動不能になることもあります。わが子が同じようになるのだけは絶対に回避させなければなりません。

私が小学生の時マット運動で前転をしました。その次の日朝起きたらものすごく首が痛かったのです。学校に行くと同級生はみんな首が痛いと言っていました。

前転をする時うまくやらないと、頭にすべての体重を掛けてからマットを転がります。首に全体重がかかることで首に痛みが出たのです。つまり前転はうまくやらないとかなり首に負荷がかかるということです。

私は1歳2ヶ月の時に前転をしているわが子を、阻止することはありませんでした。せっかく子供が前転をマスターしようとしているのですから、邪魔をしては悪いと思ったのです。そしてちょっとフォローしていれば、きっとそのまま前転を完全に習得したでしょう。しかし私は、積極的に前転をするよう促すこともしませんでした。首を痛める可能性があると思ったからです。

その後にわが子が、再び前転にトライすることはありませんでした。

 

子供が前転を始めたら、たくさんやらせて完全にできるようにマスターさせたいと考える人もいると思います。できることが増えることは、親としてもうれしいことですよね。

私も1歳2ヶ月で前転が簡単にできるようになってくれたらうれしいと思いましたが、わが子のことを考えてあえて練習させることはしませんでした。

この理由は首が心配でもあったのですが、それだけではありません。

1歳2ヶ月では、布団の上などの柔らかい所だけで前転するように説明しても、理解できないと思ったからです。固い床の上で前転すると、それこそ怪我をしてしまうかもしれないのです。危ないと言っている意味が分からない1歳2ヶ月では、止めても止められた理由が理解できないと思ったので前転をやらせたくなかったのです。

何歳で前転をさせても首の骨には問題ないという情報を見たことがあります。またわが子は1歳2ヶ月と21日で前転にトライしていましたが、首の骨に問題は出ていません。

それでも万が一自分の子供が首を痛めたら大変なので、1歳で前転をさせることは私はなるべく避けたほうがいいと考えました。

前転をさせる方法

前転は3歳になるとできる子も増えてくるようです。そのころにお子さんが前転をしようとしているのに、なかなかうまくいかない場合もあると思います。

わが家で前転ができるようにフォローしたことを紹介します。

大切なのは、前転をしたいという気持ちを持たせることだと思いました。

あまり体を動かすことが好きではない子は、やる気を出させるまでが大変ですが、同じくらいの歳の子がやるのを見ることがきっかけで前転にトライするようになることが多いようです。

体操教室では入会しなくても見学させてもらえるとことが多いです。1回だけ無料で体験できる場合もあります。そのような所に出向いて、子供が楽しそうに前転しているのを見せることもいいと思います。

それができない場合は、親が前転をして見本を見せる方法があります。親が頑張る姿を見せると興味を持ってくれることもあります。

ただし一つだけ注意すべきことがあります。

前転は手を突いて前方に一回転するわけですが、これは子供によっては大変な恐怖を感じることだそうです。

簡単にやる子もいますが、怖くてなかなかできない子もいます。怖くてできない子の場合は、以下の方法で前転の経験をさせてあげるといいと思います。

  • 必ず布団の上に連れて行き、そこでトライさせる。
  • 親が腰の部分を持ち上げて、前転する体制を取らせる。
  • 親は子供腰をしっかり両手で持って、少しずつ前に倒していく。
  • 前に倒れる時は、背中が布団に着くまで必ず手を離さない。
  • 親の手を借りて前転したとしても、できたことはしっかり褒める。

これを繰り返していると前転に対する耐性が付きます。

注意すべきことは柔らかい布団の上でやらせることと、前転が完全に終わり背中が布団に着くまでしっかりと体を支えてあげることだそうです。

最後にパッと手を離して布団に背中から落とすようなやり方をすると、子供は怖がってしまいます。二度とやる気持ちになってくれなくなるかもしれません。

おとなしいお子さんの場合は、回転して背中がしっかり着くまで、絶対に手を離しさないことをおすすめします。

 

前転に慣れて興味を持つようになると、自分だけで前転にトライし始めます。

頭を床に付けて、足を伸ばして回転しようとします。

しかし多くの場合、最初は足の位置が遠すぎるのでうまく前転できません。

この時「もっと足を頭の近くにして」などと言いながら、足を前に移動するように促します。場合によっては足の位置を親が移動させてあげます。

そのうちに体がくるんと回って、前転が完成です。

やりたいと思ってできた瞬間です。お子さんは満面の笑みを浮かべているでしょう。ここでは大げさに褒めてあげてください。それが子供のやる気を引き出します。

 

前転のポイントは、まずは一人で前転をしたいと思わせることです。そのためには恐怖感を取り去らなければなりません。恐怖感を取り去るには、前転を親の力で安全に何度もやっていくことで、回転することに慣れることです。

子供に怖いと思わせないで、前転に慣れるよう工夫してみましょう。

 

前転の効果ですが、調べたところ体が回転することに対する恐怖心がなくなるメリットがあるそうです。

前転は一瞬ですが頭が体の下になります。これをすることで、鉄棒での前回りで回転する怖さが軽減され、できるようになると言われています。

遠心力で頭が回ることを経験すると、車酔いしにくくなるとも言われています。

2歳3ヶ月の前転

わが子は2歳3ヶ月で前転に興味を持つようになったので、少しフォローしたところできるようになりました。

1歳2ヶ月の時とは違い、やらせても大丈夫だと判断した理由は以下です。

  • 固い床でやらないように言えば、そのことを理解してくれる。
  • 首も充分強くなったので、前転くらいでは悪影響はない。

わが子は大人の言葉をほとんど理解しています。ダメなことは説明すればやらないでくれます。硬い床の上で前転することはわが子にとっても痛いはずなので、無理にやることもないでしょう。その時期のわが子は、前転するのは布団の上限定でしてくれていました。

わが子の首は強いです。鉄棒に逆さにぶら下がり頭から落下したことがあります。すごい音がして二階にいた私が一階のリビングに駆け込んだくらいです。それでも首はまったく問題なく、その後も後遺症が出ることもありませんでした。

あの衝撃に耐えたのですから、前転で首に負荷がかかるくらいは大丈夫だと判断しました。

ちなみに前転をたくさんした次の日のわが子を観察しても、首が痛い様子はありませんでした。どの子も同じわけではないのであくまで参考として読んでいただきたいのですが、わが子の場合は2歳3ヶ月で前転させてもまったく問題はないようです。

 

2歳を過ぎて前転に興味を持った場合、やり方をマスターするのは大変な喜びのようです。わが子には少しだけ前転ができるように教えました。

そしてわが子はママが料理をしている時に前転を自主的にやり始め、うまくできるようになりました。すぐにキッチンまで走って来たそうです。

そしてママに見に来て欲しいと言いました。しかしママは料理中で手が離せなかったため「ちょっと待っててね」と優しく言ったのです。するとわが子は少しでも早く前転できることを見せて、ママに褒めてもらいたかったらしくて泣き出したのです。

そのくらいできたことがうれしくて誇らしかったのでしょう。

私が仕事から帰ると、わが子はすぐに飛んできて私にも見てほしいと言い出しました。

2歳を過ぎると、やりたいことをマスターしたことの喜びがとても大きくなります。

前転に限らず何かができた時には大げさに褒めてあげることで、何事にもチャレンジする気持ちを高めることができるようです。

 

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