3歳児や4歳児にストライダーなどのキックバイクや自転車に乗らせている親御さんは多いと思います。
幼児に三輪車を乗らせる家庭が大きく減り、これらの二輪車を公道で乗らせていることも、最近は少しずつ増えているようです。中には三輪車に乗る必要はないと考えている人までいるようです。
公道で幼児に二輪車を乗らせる危険性と、三輪車は本当にどんな子にも不要なのかについて考えてみました。
目次
幼児には公道で二輪車に乗らせない
ネットニュースに幼児が三輪車に乗らなくなったという記事が載っていました。今ではストラダーなどのペダルなしのキックバイクに乗らせることが多くなって、三輪車を買わなくなったという内容でした。
その記事に対して、2歳~4歳でキックバイクや自転車に乗れるようになるのはいいのですが、様々な場所で危険な乗り方をする例がたくさんあるという書き込みが続いていました。書き込みでは幼児期にキックバイクや自転車に乗ることは悪だという流れでした。
これは私も肯定する気持ちがあります。やはり幼児期に二輪車で公道を走るのは危険です。
私もYouTubeにストライダーやスケートボードを子供に乗らせている動画を載せています。これは奥が行き止まりの生活道路で、その中では自由に公道を走れない乗り物を乗り回すことを住民全員が理解しているので、問題ないと判断しています。
しかし道路とされている場所では、ストライダーは絶対に乗らせてはいけないのです。
わが子は2歳7ヶ月で補助輪なしの自転車に乗れるようになりました。
その当時はブレーキレバーに指が届かず、ブレーキをかけることができませんでした。そんな状態で生活道路以外の道路を走らせることは、私は考えたこともありません。車が来た時にふらついて車の前に出たら大変です。
ところが世の中には、公道でお子さんにストライダーを乗らせている親御さんもいるようです。私も時々目撃します。ご本人がお子さんの前を歩き、ストライダーに乗ったお子さんが後ろから着いて来ているようなパターンを見たことがあります。お子さんの行動が視界に入っていないのです。
もし車が横を通った時に横に走り出したら大変なことになります。命にかかわる危険が及ぶようなことを子供にさせるのは、絶対にダメだと思います。
三輪車が必要な場合だってある!
最初に使用介したネットニュースでは、子供に三輪車を買い与える親が少なくなったと言われています。三輪車に乗らせるくらいなら、ストライダーなどのキックバイクを買ったほうがいいと思う親が増えているようです。
しかしこれは賛成しかねます。
わが子には1歳5ヶ月でストライダーを買い与えましたが、厳密には三輪車を買わなかったわけではありません。1歳4ヶ月でD bike miniという三輪のバイクを買っています。
ペダルのある三輪車ではないですが、いきなりストライダーなどの二輪のキックバイクを買ったわけではありません。
わが子には転倒しにくいD bike miniで基本的なことを学ぱせたうえで、ストライダーに乗らせています。
転倒せずにまたがって前に進む楽しさを覚えたからこそ、すぐにストライダーに乗ることができたのです。いきなりストライダーを買っても、なかなか乗れないことが多いと思います。
2歳になってからであれば、いきなりストライダーに乗らせてもすぐに乗れる子はいるとは思いますが、1歳でストライダーに乗らせる場合は、3輪の乗り物に乗った経験がないと、なかなか乗ることはできないと思います。
ストライダーはしっかり足を着いていないと転倒します。すぐに転倒すると楽しくないと考える子は、かなり多いのです。
妻の知り合いで子供が2歳のうちにキックバイクを与えた人が3人いますが、全員が2歳のうちには乗れるようになりませんでした。そして1人だけ子供が2歳の時にキックバイクを買わずに三輪車を与えたのですが、その子は三輪車で遊んでいました。
キックバイクを買い与えてもなかなか乗れないこともあります。その場合は三輪車を買ってあげた方がいいのかもしれないと思いました。キックバイクに乗れなかった3人の子供は、2歳のうちには乗り物を自分で操る楽しさを一度も感じることがなかったことになります。
これはとてももったいないと思います。2歳で乗り物を自分で乗って操るのは、子供は楽しいと思います。その楽しさを少しでも早く味わわせるようにすると、早いうちから遊びの幅も広がります。楽しむことで期限もよくなるでしょう。
「みんながキックバイクに乗っているからキックバイクにした」とか「今どき三輪車は古い」などの考えで安易にキックバイクを買うのではなく、自分の子供の資質と向き合って正しい判断をすることがいいのではないでしょうか?
キックバイクは2歳では乗れない子がいるようです。そんな子は三輪車に乗せてあげる方がいいと思います。
キックバイクを買ってもいいと判断するには、転倒してしっかり手を突けることは大切な気がします。キックバイクに乗り始めは絶対に転倒します。その時に手を突くことができないと、痛みを感じて乗るのを嫌がるようになってしまうかもしれません。
また私の経験上とても大切だと思っていることがあります。それは親御さんがお子さんがキックバイクに乗れるようになるまで、頑張って面倒を見られるかどうかです。
お子さんが二輪車にまたがって動く場合、最初は思い通りに操れなくてイライラするかもしれません。また転倒したら怖いです。それらの気持ちが誰でもあるはずですから、最初は積極的に乗ろうとしないことはよくあることだと思います。
子供が乗ることを拒否するときにもめげずに、頑張って乗りこなしたときの楽しさを教えてあげながら粘り強く乗ることを教えたところ、わが子はキックバイクに乗れるようになりました。そのような気持ちでお子さんと向き合えば、お子さんはキックバイクに乗れるのではないでしょうか?
1歳~3歳くらいの子供はやりたくないことには強烈な拒否反応を示すことがあります。ストライダーに乗ることもそのような拒否反応を示した場合、「もうこの子に何かを教えるのは嫌だ」と早めに諦めてしまう場合は、ストライダーに乗らせることは難しい場合があります。
やりたくないことを子供にさせるのは大変です。それでも頑張ってできるようになるまで子供に付き合える自信がない場合は、ストライダーではなく三輪車を買ったほうがいいと思います。
まとめ
お子さんが嫌がった時に親御さんが粘り強く教える自信がない場合は、三輪車の方がいい場合があります。
そして乗れるようになったときは、絶対に公道で乗らせないようにしたほうがいいと思います。
三輪車は道路交通法では公道で遊ばせられないことになっていますが、遊んでいたとしてもスピードも出ないし転倒することもないので、大きな事故につながる可能性はかなり低いです。車のドライバーから見ても、三輪車で行動を走っている子は横を通ってもそれほど怖くありません。
それに対してキックバイクは公道で走らせているのを見ると、とても怖く感じます。しかし三輪車感覚で公道を走らせてしまう方もいるあるようです。
子供が車にひかれてしまうなどの悲惨な事故に遭わないためにも、幼児期には公道でキックバイクや自転車に乗らせないようにしたほうがいいと思います。