わが子が歩けるようになったので靴を購入しました。
靴を買う時期は、インターネットで言われている時期ではなく自分で考えて決めました。
初めての靴を買ってあげても、ほとんど使わずに履けなくなってしまうことも多いのです。そのようなことがないように、赤ちゃんの靴はどのようなタイミングで購入すればいいのか考えなければなりません。
私の経験から最初の靴(ファーストシューズ)購入時期について記事にしてみました。
※この記事では、外歩き専用のしっかりした靴を買う場合について書いています。室内履きなどの「本格的な靴を履く前の練習用シューズ」などについての記事ではありませんので了承ください。
目次
20歩歩けたら購入すればいい?
赤ちゃんが家の中で20歩続けて歩けるようになったら、靴を買うタイミングだという話があります。しかしこれは正しくない気がします。赤ちゃんによっては、そのタイミングで靴を買っても履いて歩くことがほとんどできないことがあると思うのです。
赤ちゃんの靴を買う時期は、私の経験では10歩続けて歩いたときとか20歩続けて歩いたときとか、最初の一歩を踏み出してから6週間目とかには決めることはできないと思います。赤ちゃんによって歩く能力の成長に違いがありますし、赤ちゃんの性格にも違いがあるからです。
20歩歩けるようになってからでも靴を買うには早すぎる場合があると思いますが、最初に1歩足を踏み出した時点で靴を買っても、まったく使えない可能性はさらに上がります。靴を買うときに考えなければならないことは、靴を履くことは素足でずっと暮らしてきた赤ちゃんにとってとても大きな変化点だということです。
靴を履いて歩けない理由
靴を購入する前に、靴を履いてもなかなか歩いてくれないことがあることを理解しておくといいと思います。
私なりに靴を履いて歩いてくれない理由を考えてみました。
転倒を恐れる
靴を履いて歩くことができない理由の多くは、転倒を怖がることだと思います。靴を履かなくても転倒するのが怖いと思っている赤ちゃんは、靴を履くとさらに歩きにくくて転倒しやすいため、歩き出そうとしないことがあります。
靴を買うのは、まずは転倒を恐れないようになってからがおすすめです。
靴を履くと歩きにくい
自分の子供が一歩でも歩けるようになると、とてもうれしいものです。
これは自分の父母(赤ちゃんのおじいさんおばあさん)でも同じことです。そのためすぐに「靴を買ってあげる」と言ってくれることもあります。せっかく靴を買ってくれるのだからと、自分の子供の状況を見極めずに靴を買うと、無駄になってしまうこともあると思います。
大人は靴を履いて外を歩くのに、歩きにくいと感じることはありません。そんな大人は、赤ちゃんにもそれと同じイメージを持ち、靴を履いても裸足と大した違いはないだろうと考えてしまいます。
しかし筋力の弱い赤ちゃんにとって、靴の重さはかなりの負担となるようです。
そして赤ちゃんが歩きはじめは、膝をしっかり曲げて歩くというよりも、よちよちと体を揺らしてすり足っぽい歩き方になっています。このような歩き方だと、靴を履いて歩くと、つま先が地面に引っかかりやすいです。普段よりも靴の分だけ足が大きくなっているため、いつもと同じだけ足を上げても地面に靴のつま先が引っ掛かることもあります。
また靴の重さで足が上がりにくくなることも、歩くときにつま先が引っかかりやすい原因になります。
靴を履かない時は、足の付き方は自由です。歩くときに少々足の平が傾いて接地しても、そのまま歩いていけます。しかし靴を履くと、真っ平らなソールがぴったりと地面に付くことになります。
特にハイカットの靴だと、足首もしっかりホールドされるため、一歩ごとに足を強制的にまっすぐに地面に着くことになります。足の付き方の自由度が少なくなることに違和感を持つと、歩き出す意欲がそがれることがあるのではないかと思います。
立ち上がれない
また、靴を履くと尻もちを着いた時に立ちあがろうとしても、靴を履くことで足が一回り大きくなるので足の位置を変えにくく、ハイカットシューズの場合は足首が自由に動かないため、立ちあがるのが裸足よりもはるかに困難になります。
つまり尻もちを着いた時に立ち上がりにくくなるため、わが子は転倒を嫌がりました。
まだ歩くのが不安定で転倒の恐れがある赤ちゃんが、転倒のリスクが増える靴を履いているのです。そのうえ転倒したら立ち上がれません。これではわが子が歩きだすのを嫌がるのは当然でした。
このことについては、赤ちゃんが靴を嫌がる 幼児(1歳児)が靴を履いて歩かない時の対策を教えます! という記事を書いています。是非ご覧ください。
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赤ちゃんが靴を嫌がる 幼児(1歳児)が靴を履いて歩かない時の対策を教えます!
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ファーストシューズを買うタイミング
靴を買う時期は、買おうとしている靴のタイプによって少し違います。
靴はハイカットの歩きにくいものと、ローカットで歩きやすいものに分けられます。どのタイミングで靴を買うべきか、タイプごとに説明します。
ハイカットシューズの場合
靴の種類は、ハイカットのスポーツメーカーが出しているシューズを買うことをお勧めします。理由は、しっかりした歩き方を学ばせてくれることが期待できるからです。
詳しいことは以下のリンク先に赤ちゃんのファーストシューズはこれで決まり! ASICS(アシックス)ファブレ(FABRE) FIRST SL 3という記事がありますので、興味のある方はご覧ください。
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赤ちゃんのファーストシューズはこれで決まり! ASICS(アシックス)ファブレ(FABRE) FIRST SL 3
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足首がホールドされるのは、それに慣れない赤ちゃんにはとても苦痛です。また座った状態から立ち上がるのかとても困難のようです。
しかし転倒した時に問題なく手を突くことができ、尻もちを着いてもすぐに立ち上がれれば、ハイカットシューズを履いても歩き回るまでに時間はかかりません。
注意してほしいのは、靴を履かずに立ち上がるのと、靴を履いて立ち上がるのでは、大きく違うことです。先に書きましたが、足首を固定するハイカットシューズの場合、足首を前に曲げることが困難です。そのため前かがみになって手をついて起き上がるのは、かなりの筋力がないとできないことがあります。
20歩歩いたら靴を買ってもよいという意見は、間違っていることもありますし、正しくもあると冒頭で書きました。特にハイカットシューズをファーストシューズとして買う場合は注意が必要です。
最初に1歩足を踏み出してから、数日以内に20歩歩けるようになったわが子は、歩くことの成長がとても早いと考えられました。わが子に20歩歩いたところで靴を履かせると、すぐに歩行も上達し靴に慣れてくれました。
ハイカットシューズを買うタイミングは、20歩以上スムーズに歩けるだけの力があり、(靴を履かないで)座った状態から、簡単に立ちあがることができるようになってからがいいと思います。また少々の転倒を恐れないようになってからがお奨めです。
積極的に歩いて歩行技術が目覚ましく向上していく赤ちゃんで、転倒を恐れないようになっていれば、私の経験では20歩歩けるくらいで靴を買っても大丈夫でした。
しかし歩くことが少ない場合は、もう少し様子を見てから靴を買った方がいいと思います。
まとめると以下のようになります。
- ハイカットの靴を履くと足首が固定されて立ち上がりにくいことを理解する。
- 20歩をふらつかずにスムーズに歩けるようになっている。
- 少々の転倒を恐れないようになっている。
履きやすいローカットシューズの場合
赤ちゃんの靴売り場に行くと、たくさんの靴が置かれています。その中には「軽くて履きやすい」といった売り文句で、ローカットのシューズが売られています。
このようなシューズを買うのであれば、ハイカットシューズよりも簡単に歩くこともできるので、靴を買うタイミングは早くなります。
靴底も曲がりやすくて軽いため、ハイカットシューズよりも素足に近い感覚で歩けます。また転倒して立ち上がるのも、靴が軽くて柔らかいため、簡単にできます。
ローカットシューズを買う場合は、たとえフラフラでも20歩続けて歩くことができれば、買っても履いて歩いてくれる可能性は高まるのかもしれません。
ご注意
私は幼児靴開発の専門家ではありませんが、私が感じた初めての靴を買うタイミングについて、書かせていただきました。
私は正しいと思っている意見ですが、本当に正しいのかは保証できません。記事すべての内容について、自己責任でご判断ください。