抱き癖が付いたと困っている方が、インターネットで情報を集めると、「抱き癖は付いても問題ない」「望まれたらそのたびに、たくさん抱いてあげればいい」「抱き癖など存在しない」といった意見が見つかります。でも、子供に望まれるたびに抱くことは、本当に過酷なのです。
「 望まれたらそのたびに、たくさん抱いてあげればいい」という意見の方は、本当に望まれるたびに抱く大変さを、絶対にわかっていないと思います。そんなに簡単なことではないのです。父親の立場で話をさせてもらうと、家にいる時に抱いている時間がとても長くて、とても大変でした。
平日で2時間。会社が休日の日は3~4時間くらい抱くこともありました。これだけ抱いていると、いつも体は疲れていて、筋肉痛がずっと続いていました。
一日2時間抱いてみてください。へとへとです。仕事から帰ってから食事の時以外はずっと抱いているのです。私は会社に行くのでそれだけで済みますが、妻はもっと大変なはずです。
少し失礼なことを言わせていただきますが、私たち夫婦が体験している「本当の抱き癖」を知っていると、「望まれたらそのたびに、たくさん抱いてあげればいい」という専門家の方の意見を聞いた時、本当の抱き癖を知らない人なのではないのかと思うことがありました。
目次
抱き癖でお困りのお母さんへ
抱き癖で困っているお母さん。本当に抱き癖は大変ですよね。
私もわが子が強烈に抱くことを望むようになって約半年、必死で抱き続けました。そして1歳2ヶ月くらいから、次第に一人で遊んでくれることも増えていきました。そこまで頑張ってください。
いつも望まれるままに抱いてあげるという優しさにより、将来絶対にいい子に育ちますよ。
私も抱き癖について知り合いに聞いてみたのですが、不思議なことに気付きました。
抱き癖に対する回答が、みんな同じだったのです。
抱き癖についての考え方
- 無理して抱くことはない
- 赤ちゃんは泣くのが仕事だから抱かないことで泣かせてもいい
- 泣くことで心肺が鍛えられるから少しくらい泣かせた方がいい
- 何でも望むことをしていたら大変だから、放置することも必要
つまり望まれるままに抱いている人は、私のまわりにはあまりいないことになります。
しかしインターネットで情報を集めると、以下の意見ばかりです。
インターネットの意見
- 抱き癖なんてない
- 望まれるままに抱いてあげることが大切
- 抱かないとサイレントベビーになる
これらの意見を総合して考えると、現実には抱いてばかりの人はほとんどいないのに、ネットでは抱くことの必要性ばかり説いているように思えます。
確かに抱くことは大切でしょうが、先ほども書いたとおり、現実的に望まれたら必ず抱くことは、かなり大変なことなのです。
インターネットでは「抱き癖など存在しない」という極端な意見もあります。しかし私の経験から言えることは、抱き癖は絶対に存在するということです。
わが子には完全なる抱き癖が付きました。本当の抱き癖が付くと、いつも抱き続けることになり、とても大変です。
子供が要求するままに抱いてあげることが正しいのでしょうか?
わが子の抱き癖
わが子の抱き癖は、普通の抱き癖とは明らかに違います。
普通の抱き癖は、泣き出すので抱いてあげると泣き止むというもののようです。いつも泣くのでそのたびに抱くことになり、抱き癖が付いたと言われるようになります。
わが子は生後8ヶ月でハイハイを覚えたころから、泣き出すことは一気に減りました。(後追い期の真っただ中の時は、目の前から姿を消すと、後を追いかけながら泣きじゃくりましたが、姿を消さなければ泣くことはほとんどありませんでした)
ハイハイからお座りがスムーズにできるようになった、生後9ヶ月目くらいになると、抱いて欲しい人の所に自分で移動して来ます。そしてお座りの体制になってから、両手を水平に開いて抱いてもらう体制を取るのです。抱かないと「う~」とうなって抱くことを求めます。ここで抱かないで子供のそばを離れると、泣き出すのです。
一般的な抱き癖が泣いているから抱くのに対し、わが子は抱いて欲しいと意思表示し、その望みを叶えてあげないと泣くのです。
このような話を聞くと、「それでは抱いて欲しいと近寄ってきて、両手を広げて抱いてくれるように促されたら抱くだけだから、難しくも何ともない」と思う方がいるでしょう。しかしそんな簡単なものではありません。わが子の抱いて欲しいという意思表示は頻度が多すぎたのです。
勝手に泣いているのならば、放置することもできるかもしれません。しかし目の前まで来て座って手を広げて、「抱いてほしい」と意思表示するのですよ。抱かないわけにはいかない気持ちになるのです。
歩けるようになると、それこそ休む間もなく近寄って来ては、両手を前に出して抱かれたいと意思表示します。抱かれたくて一人で泣いているのではなく、ひたすら抱いて欲しい人に向かって走り寄り、抱いて欲しいポーズを取ります。
抱き癖がないという意見もあると先ほど書きましたが、これが抱き癖と言わず何というのでしょうか。
わが子の抱き癖の弊害
抱き癖が最もひどい時期には、わが子の抱き癖がすさまじいので、休む暇がありませんでした。いつも抱いているので本当に疲れます。さらにそれに加えて、抱いてばかりいるので一人遊びや歩く練習が減ってしまうことを危惧しました。
我が家の近くには公園がありません。私が会社が休みの日に、車で妻子と一緒に公園に行き、そこでわが子をたくさん歩かせようとします。しかし抱き癖の付いているわが子は、抱かれることばかり考えていて歩いてくれないこともありました。
家でもお絵かきや積み木などをさせていると、すぐにそれに飽きたように、抱いてくれと飛びついてきます。抱くのをやめて座らせると、泣いたり怒ったりします。運動させたくてもやってくれない時があり、子供の成長にも影響します。1歳になったばかりのころは、ちよっと困ってしまいました。
もちろん抱かれてばかりではありません。とてもたくさん歩く子供で、歩く量は誰にも負けないと思います。しかし抱かれたがらなければ、もっとたくさん歩くことができるはずなのです。
少しずつ改善
わが子は成長とともに、抱かれること以外の興味も、深くなっていきました。
先に書いたとおり、抱かれなくても楽しいことがあると思うようになった1歳2ヶ月くらいから、少しずつ抱かなくても遊び回るようになってきました。
抱かれるよりも青空の下を駆け回っていたい。家の中でボールを蹴っていたい。そんな気持ちが強くなったことで、少しだけですが抱いて欲しいという意思を示すことが減っていきました。
抱き癖が付いてお困りのお母さん、耐えてください。
わが子はどこの誰よりも激しい抱き癖が付きましたが、 知能の成長とともに抱かれること以外にも興味を持つようになり、自然に抱かれることを求められることが減りました。
本物の抱き癖を知らない人が、「抱いてあげればいい」「抱けるのは今だけ」などと言うのと違い、 私たち夫婦は強烈な抱き癖を経験し、頑張って耐えてきました。
その経験から言わせていただくと、抱き癖はいつか絶対に終わるということです。
抱ける限り抱いてあげた結果は?
「抱き癖は付けた方がいい」「なるべくたくさん抱いてあげた方がいい」という意見はもっともらしいですが、それを実践したから素晴らしい子に成長したという記事をネット上で見たことがありません。
わが子はこれ以上できないくらい、抱きまくっています。仕事を終えてほぼ毎日17時30分には家にいます。それから寝るまで、わが子が抱いて欲しいという意思表示をした時は、ほぼすべて抱いてあげています。
子供が生まれて一人で遊びに行ったことは飲み会に2回出ただけで、漫画の立ち読みすらしていません。ほぼすべて会社の仕事以外はわが子と接しています。抱いて欲しいと言ってきたときは、すべて抱いています。これぼど抱いてあげる父親は、他にはまずないと言い切れるほど抱いています。
この子がこれからどのような子に育つのか、これから検証していきたいと思っています。
「たくさん抱いた方がいい」という意見は言いっぱなしのことがほとんどで、抱いてあげたからいい子になったと証明されていません。わが子が素直ないい子になったのかを、これから時々検証していますので、ご期待ください。
そしてもしわが子が素直な子に育ったなら、その時はこのブログで報告します。そうなつたら これを読んだ皆さんも、お子さんをできる限り抱いてあげてくださいね。