日記

自分が父親だと自覚した時  赤ちゃんに対するパパの気持ち

私は子供が欲しくてたまりませんでした。だから子供が生まれた時はとてもうれしかったですし、子供の面倒もずっと精一杯見て来ました。

生まれたばかりのころは、健康に育ってくれれば容姿も能力もどうでもいい、と思っていました。しかし育てているうちに、子供に対して能力を求めてしまいました。

人並み以上に優れた子になってほしい。せめて人並みの子になってほしい。そんな欲が出てきたのです。

目次

生まれたてのころ

子供が生まれてとてもうれしかったです。でも子供が生まれて心配だったのは、おむつの交換でした。おむつの交換の時に便に触れることだってあるでしょう。そんなことは絶対に嫌でした。

生まれたての子供が家に来た時、一回目は妻がおむつを替えて、私はわが子の足を持っているだけでした。

「まずは足を持つだけで、子供のおむつを触ることなく終えられた。しかしこれからずっと、足を持つだけでは済まないだろう。いつかおむつを自分で換えなきゃならない時が来る。もし妻が、私がおむつに触るのが死ぬほど嫌だと知ったら、きっととてもがっかりするだろうな。でも子供の便に触れることは汚いから死ぬほど嫌だし。どうすればいいんだ?」と真剣に悩みました。

2回目のおむつ替えも、同じことを考えました。

しかし・・・3回目からは何も記憶にありません。

それからは、おむつ交換時に便が手に付くことなどまったく気にならなくなっていました。

便秘を解消するために浣腸したときは、うんちが勢いよく飛び出して、手がうんちまみれになりました。でも汚いなんてまったく思いませんでした。いつのまにか、我が子を愛する気持ちが増していて、わが子のうんちが汚いなんて思うことがなくなっていたのです。

 

わが子が生まれたばかりの頃は、夫婦だけで子供を育てていて、他には誰も頼れない状態でした。そのため暴れん坊のわが子を育てるのは、本当に「過労死するんじゃないか」と思うくらい大変でした。

夜の授乳の半分を私が(哺乳瓶で)行っていたので、毎日の睡眠時間は3時間程度。それでも朝には会社に行くのです。その上買い物や家事はすべて私が行っていました。もう一度同じことをしたら、今度は死んでしまうのではないかと思っています。

そんな大変な状態を続けられた理由は、妻のために頑張りたかったことと、わが子がかわいかったからです。私は自分の子供を頑張って育てている、立派な父親だと思っていました。

生後7か月の時

そしてわが子もお座りができるようになり、いよいよズリバイが始まると期待しました。しかしわが子は、一向にズリバイを始めてくれません。

ちょうどそのころ会社の仕事も大変だったのでかなり精神的に追い込まれており、それだけでも精神的に相当参っていました。そんな時にわが子は、私たち夫婦がズリバイをさせようとどれほど頑張っても、まったく応えてくれなかったのです。

この時に私は、父親にはあるまじき考えを持ってしまいました。私はわが子に対し、「なんでこんなにダメな子が生まれたんだ」と思ってしまったのです。わが子に対してそんな気持ちになったことは、それが初めての事でした。

自分の子供がダメな子だと思う父親なんて、最低ですよね。そんな気持ちになってしまったことを、私はとても情けなく思い、張り裂けそうな苦しさで泣きたい気持ちでした。


その晩私は夢を見ました。わが子は小学生になっていました。しかしまだ言葉も発せず、体も生後7ヶ月からまったく成長していません。授業中も教室の隅に一人座り込んで、ひたすら床を爪で引っ掻いているだけなのです。

 

それを見た時に私は「この子は私のとても大切でかわいい子なんだ。小学生になって歩くことも話すこともできなくて、床を爪でひっかくことしかできなくても、とても大切な子なんだ。その姿を誰にもバカにされたくない。絶対にこの子を笑いものになどさせない。笑ったやつは許さない」と思いました。

成長が遅れているわが子でも、本当に本当に、かわいくて仕方がない気持ちがあふれてきました。

私はその時の夢を今でもしっかり思い出せます。わが子がどのような成長をしても、私の子供はとてもかわいい自分の大切な子なのです。そう思っていることが、この夢ではっきりわかりました。

この時に私は初めて、自分がこの子の本当の父親になったんだな、と思うようになりました。

父親のできること

私はサラリーマンですから、仕事中は子供の面倒を見ることはできません。だから家に帰ったら、精一杯子供の面倒を見ています。

ある調査によると、父親が子供の面倒を見る時間は、1日当たり1.2時間程度だとのことです。私は平日は最低2時間は面倒を見て、休日は10時間以上面倒を見ています。

子供が生まれて飲みに行ったのは1年間で2回だけ。それ以外に人と遊びに行ったことはありません。仕事が終わって一目散に家に帰らなかったことも、一度もありません。休日に1人で遊びに行ったことも、2回の飲み会以外にはありません。すべてはかわいいわが子のために、精一杯頑張っています。

頑張れば必ずいい子に育つと信じています。かわいいわが子が少しでも能力が高くて優しい子になるよう、精いっぱい育てます。それが父親のすべき当然のことなのですから。

これからも胸を張って「自分は立派な父親だ」と言えるよう、頑張っていきます。

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