わが家では室内で子供がストライダーを乗り回しています。
ストライダーなどのバランスバイク(キックバイク)を、子供に家の中で乗り回させているご家庭はほとんどないと思います。
しかし家の中でわが子にストライダーを乗り回すことをさせたところ、屋外のオープンな場所で乗らせることでは育たない、空間認識能力を大きく向上させることができました。
家の中でストライダーを乗らせることは、スペースの問題や安全確保の問題などがあり少々難易度が高いです。しかし毎日家の中でストライダー乗らせる効果もかなり高いです。
わが子に家の中でストライダーを自由気ままに乗り回させたことで、得られた効果を紹介します。
目次
空間認識能力とは
空間認識能力とは、スポーツや生活の様々なシーンで必要になる大切な能力です。
空間認識能力は、物体のある場所・向き・大きさ・姿勢・形・速さ・物体同士の間隔などを素早く正確に認知する能力です。
視覚・聴覚・右脳の連携によってその能力は発揮され、空間認識能力がある事で、キャッチボールやサッカーなどのスポーツが出来たり、地図や図面を読みとって目的地までの方向や距離を理解できるのです。
空間認識能力が低いと身体の感覚や動作が鈍くなり、距離や幅、高さをとらえる事が難しく、物にぶつかったり、つまずいて転んだりする事が多くなります。
また、運動やスポーツも空間の認識が低いと、ボールを投げる距離や速さの予測、跳び箱の踏切位置などの感覚を把握するのが難しい為に苦手になる場合もあります。出典:/「空間認識能力」を鍛えよう! http://xn--dai5kyo-mj1lj770akvnmzyvdczu0d.or.jp
このような能力を子供のころから育てるようにしておくと、将来必ず役に立つと私は考えています。
ストライダーを室内で
わが子には1歳半でストライダーを買い与えました。そして1歳7ヶ月でストライダーに乗れないにもかかわらず、わが子のためにレース用車両を追加購入しました。
1歳8ヶ月で上手に乗りこなすことができるようになり、その後わが子は1歳時としては驚異的なスピードでストライダーを乗り回すようになりました。
ストライダーを家の外で使うと、家の中に持ち込むにはタイヤを洗わなければなりません。
わが家ではストライダーは2台あるので、わが子が1歳9ヶ月の時にはレース用ストライダー外で使うことがなくなり、家の中専用となりました。
家の中にいつでも置いてあると、乗りたい時に自由に乗れます。わが子はストライダーが大好きなので、すぐにストライダーに跨って遊んでいました。
そしてテクニックが向上し、家の中を爆走するようになりました。
そのころにあることに気付いたのです。
それは「わが子がストライダーでハンドルや後輪をどこかにぶつけたことを見たことがない」ということです。
それは以下の理由によるものと考えられました。
- 「ぶつけないでね」といつも言っていることを忠実に守っている
- 空間認識能力が向上して、車体の大きさが頭に入っている
わが子は必死でストライダーをコントロールしているわけではなく、気楽に適当に乗り回しているだけです。それでも車体を壁やキッチンなどにぶつけることが皆無なのです。
もちろん家の中での乗り始めのほんのちょっとの間は、車体を壁などにぶつけることもありました。しかし1ヶ月もすると、いかなるところにもストライダーをまったくぶつけません。
子供は壁やキッチンに向かって特攻し、前輪タイヤが当たるのを楽しむ気持ちを持つのは当たり前のことだと思います。
わが子もそのようなことを好むことがありました。しかしわが子が壁などに、意識的に前輪をぶつけた時には、必ず「ダメだよ」と教えていました。例外なく見たら必ず言っていました。
このことでわが子は、ストライダーをどこかにぶつけてはいけないという意識を、強く持ってくれることになったのでしょう。
いくらストライダーをまわりにぶつけないようにしたくても、車体の大きさなどが頭に入っていないと無理です。
ゆっくり走るならば、誰でもストライダーを壁などにぶつけずに走ることができるでしょう。しかし瞬間の判断力が求められるほどの高速でわが子は走ります。
高速でストライダーをまわりの物にぶつけない意識を強く持ったうえで乗り回すと、車体の大きさを正確に把握する能力が身に付くようです。
この結果、特に意識しなくても感覚的に障害物を避ける力が備わります。
狭い所でストライダーに乗ってハンドルを切ると、前輪と後輪の内輪差が生まれます。後輪の方が内側を通るのですが、それすら計算してわが子は走っています。
このような能力を2歳前に身に付けることは、今後のスポーツなどに大きく生きる可能性があると思うのです。
ストライダーを室内で乗らせるために
広い空間が必要
ストライダーを室内で乗らせるためには、ある程度の広い空間が必要です。
わが家では子供が自由に遊び回れるように、LDKのテーブルを取り去ってしまいました。食事はリビングに置かれた小さなコタツで取っています。
どんな家でもLDKのテーブルを取り去れば、それなりのスペースはできるものです。不便ですし来客時に困ることもありますが、子供のためを考えてテーブルを取り去ることを検討することをお勧めします。
ちなみにわが家では、テーブルを取り去って不便だと感じることはありません。
来客時はコタツで対応しますし、キッチンには2人座れるカウンターがあります。そこで来客者と話すこともあります。リビングテーブルやダイニングテーブルがないと不便だと思うかもしれませんが、なくても意外に何とかなるものですよ。
このことについては1~2歳児が家の中で遊び回れるように 【どの家庭でもできる】子供が遊ぶための空間を作る方法という記事を書いています。ぜひご覧ください。
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1~2歳児が家の中で遊び回れるLDK 子供が遊ぶための空間を作る方法
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転倒について
壁際で転倒すると、頭を壁にぶつけるかもしれません。乗り始め初期には、ハンドルをソファーなどにぶつけて転倒することもあるかもしれません。
しかしぶつけて転倒すれば、次は同じところにハンドルをぶつけないように考える力が1歳半を過ぎた子供にはあります。転倒して学んでいくのです。
それでも転倒対策として、わが家ではダイニング一面にジョイントマットを敷き詰めています。
どんな子供でも転倒すると痛いので、したくないと考えます。何度も何度も痛い思いをすると、ストライダーを室内で乗るのが嫌になってしまうかもしれません。わが家では子供が転倒しても痛くないように、床にはジョイントマットを敷いておいたことが効果的でした。
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わが子の空間認識能力
わが子が1歳10ヶ月の時、室内でストライダーを乗り回している動画を見てください。
ハンドルをテレビボードにぶつけないように気を付けている感じはまったく感じられないですが、これでもわが子はハンドルを家具や壁に走りながらぶつけることがないのです。
1~2歳の子供の能力向上はすさまじいものです。いつの間にか前後タイヤの内輪差までも完全に把握しているので、狭い所で曲がっても後輪をジャングルジムにぶつけることもありません。
このような能力を幼児期に養うことで、普通の子供ができないこともできる子になってくれるかもしれません。
自分の体よりも大きな乗り物を操り、それをまわりにぶつけないように走る。これはバランスバイクを室内で乗らせないと、なかなか養うことのできない能力だと思います。
家の中でストライダーを乗らせることに対して、「あり得ない」と考える人はとても多いと思います。でもわが子が楽しく遊んでくれればいいと、わが家では自由に乗らせていました。それが空間認識能力の向上という大きな効果を生んだのです。
皆さんも、お子さんに室内でストライダーを乗らせてみませんか? ただし転倒する時に床に倒れるのではなく、壁などに頭をぶつける危険性がありますので、実践する場合は慎重に考えて自己責任で行ってください。