ストライダーをはじめとしたキックバイク。いつ購入しようか考えている方にアドバイスです。ストライダーは親が頑張ることで、2歳前に乗れるようにすることができます。
またストライダーを購入しても、なかなか子供が乗れないことにがっかりしている方もいるでしょう。わが子も最初はまったく乗れませんでした。しかし多くの子は、フォローすればストライダーに乗れるようになるのです。
その方法をこの記事では詳しく紹介します。
目次
何を持って乗れたというか?
インターネットで2歳前にストライダーに乗れたという情報を、見たことがある人もいるでしょう。しかしその中には、跨ってサドルに座らず、前に数歩歩いただけで、乗れたと言っている場合もあります。
ストライダーは以下の順に上達していきます。
- 乗っても歩けず転倒する
- 跨ってサドルに座らず歩く
- サドルに座って歩く
- サドルに座って走る
- 地面を蹴って、両足もしくは片足を浮かせて乗ることができる
5になれば、スイスイと乗りこなすことができていることになります。私はそうなった時、始めてストライダーに乗れたと言えると思っています。
ストライダーに1歳や2歳で乗れたという情報の中には、2や3になった状態でも「乗れるようになった」とされていることがあるのです。
ストライダーを購入しようと考えている方は、スイスイと乗り回すことを期待している人がほとんどでしょう。跨ってよちよちと歩くだけで「乗れた」という情報を見て、簡単に2歳前後でスイスイとストライダーに乗りこなせると思い込まないよう注意する必要があります。
わが子は1歳8ヶ月でストライダーを乗りこなすことができるようになりました。
跨って歩くのではなく、しっかり乗りこなしています。
この記事は「1歳でストライダーに乗れたわが子がすごい」という話ではなく、特別でない普通の1歳児が、ストライダーを乗りこなすことは、どれほど大変なのかを知ってもらうことが中心です。
ストライダーを乗りこなすことができるようにするには、よほどの才能がない限り、大変な苦労をするのです。
乗らせるために工夫したこともすべて紹介していますので、2~4歳になってストライダーをお子さんが乗りこなせない場合でも、参考になると思います。
ストライダーを購入すべき時期とその理由
何歳でストライダーを購入すべきなのでしょうか?
ストライダーを購入する気持ちのある人は、1歳半で買い与えることをおすすめします。少しでも早く買い与えて、もし2歳前にストライダーに乗れるようになったとしたら、すごいことだと思いませんか?
どんなことでも少しでも早い時期に体験すると、能力の向上があるのではないかと私は考えています。運動神経などの能力を、育て方で上げていくことは難しいとは思います。
しかし普通は3歳でできることを1歳でできるようになった場合、1歳の子供の時にしか感じない達成感などがあり、脳にも刺激が大きいと考えています。
もし2歳前にストライダーを与えて、2歳になる前に乗ってくれたのなら、3歳でストライダーに乗らせるよりも、子供の能力向上につながる可能性があるかもしれませんし、乗りこなすために頭を使うことで刺激が入ります。
このような刺激を与え続ける子育てをしていると、将来頭がいい子供になってくれる可能性もあります。
能力の向上は、頑張ったところでそれほど大きくはないと思います。しかしまったくないとは言い切れないので、私は無理強いしないことは絶対条件として、わが子にはできるだけ早く、多くの経験をさせたいと思っていたのです。
2歳前にストライダーに乗らせることも、その一環です。
もし子供がストライダーに興味を持たなかったら、興味を持つまで気長に待てばいいのです。
ストライダーは早くに購入しても、デメリットはありません。新型が出る可能性も少ないですし、屋外に放置するようなことをしなければ、劣化もしません。早めに買っておくほうがいいと思います。
もしかしたらお子さんにはすごい才能があり、あっという間にストライダーを乗りこなしてしまうかもしれません。(わが子はダメでしたが)
その場合、1歳半でストライダーに乗るというすごい経験をすることができるのです。その経験は、絶対に成長にプラスになると思います。
ぜひお子さんにストライダーを乗らせてあげてください。
早く乗らせることは大変
1歳半からストライダーを与えてみるのがいいと思っていますが、その月齢で乗らせるには、普通は大変な苦労があります。それをしっかり理解しておくことをおすすめします。
- 興味を持たせるために様々な工夫をしなければならない。
- 言葉が通じず知能の成長も未熟のため危険なことをしてしまう。2歳以上の子に乗らせるよりも安全に注意しなければならない。
- ストライダーが嫌いにならないように、無理強いしたり転倒させたりしないように注意が必要。
このように親の負担は、2歳後半から3歳くらいで始めるのに比べ、とても多くて大変になります。
そのような苦労をしないように、楽にストライダーに乗らせたいと考える方は、2歳半から3歳に乗らせることがベストだと考えます。
その年齢なら言葉もある程度理解してもらえるでしょうし、危険に対する意識も、1歳から2歳半までの子供よりはしっかりしています。
体格的にも筋力的にも、1歳半でストライダーに乗ることができる子は多いでしょう。必要な運動神経も備わっている子もたくさんいるはずです。
しかしそれらの能力があっても、乗れるようになるわけではありません。
- 転倒することを恐れる
- ストライダーで快走する楽しさを知らないので、本気で乗りこなそうとしてくれない
特に2つ目の理由のために、わが子はストライダーを乗りこなすのにはとても時間がかかりました。乗りこなそうとする気持ちを持つことがなかなかできないのです。
2歳前でも2歳過ぎでも、このような理由でストライダーに乗ってくれないお子さんは、たくさんいると思われます。
また2歳前後でストライダーを与えた場合、多くの場合、イヤイヤ期に入っていることでしょう。わが子は1歳半でイヤイヤ期に突入したと言えるほどではないですが、イヤだと言い出す頻度がやや多くなっていた時期でした。
そのタイミングでストライダーを与えたので、ほんの少しでも乗り気がしないと、「イヤイヤ」と首を振って、何をしても乗ってくれませんでした。
ストライダーは三輪車と違って自立しないため、気を抜けば転倒します。転倒することを気にして乗っているので、楽しくないようでした。そのためすぐに嫌になってしまいます。
乗らせようとストライダーを持ち出しても、まったく乗ろうとしないことなどざらです。
youtubeの動画で2歳前後の子供がストライダーを乗り回しているのを見た方は、「自分の子供も同じように、簡単に乗りこなせるかも」と期待するかもしれません。もちろんその期待に応える子供はいるでしょう。
しかしそのような子は少数です。わが子もすぐには乗りこなすことはできませんでした。
- 機嫌のいい時に乗らせてみる
- 嫌だと言われたらその場は乗らせるのを諦める
- 嫌だと言われないように楽しく乗れるよう工夫する
この3点に注意して、わが子には練習させました。
正直とても大変でした。公園で乗ってもらうようにストライダーを持って行ったのに、嫌がってまったく乗らないことなどしょっちゅうです。少し乗ってすぐに降りることも多かったです。
乗りこなせる1歳8ヶ月までに、計17回ストライダーを持って公園に行きましたが、乗ってくれたのはたったの1回です。あとはまったく乗らないか、わずか数メートル歩いただけで降りていました。
もちろん家でも同様です。できる限り毎日ストライダーに乗らせようとしたのですが、最初のころはほとんど乗ってくれることはありませんでした。
インターネットの中には、頑張って乗ろうとしても、うまく乗れなくて転倒ばかりし、泣いて悔しがるという情報もありました。それを読んで私は、とてもうらやましく思いました。
わが子がそれほどまでに乗りたいと思ってくれたら、どれほど楽だったでしょうか。わが子は乗ろうとする意欲がまったくなかったのです。
乗りたいという意欲を持たせることが、何よりも大切なことなのです。
わが子は最初からあまり転倒もしないで、跨って歩くことはできました。しかしすぐに飽きてしまうのです。そのためにスイスイと乗りこなせるまでには、とても長い時間がかかりました。同じような経験を持つ方は、たくさんいると思います。
ストライダーに乗ることに対して、興味をまったく持ってくれない場合には、乗らせるのにとても苦労することを覚悟してください。
2歳前にストライダーに乗らせることは、少し難易度が高いかもしれません。
ストライダーに乗らせる時期はいつが適切なのかを書いた記事かありますので、是非ご覧ください。
>ストライダーなどのキックバイクはいつから乗れる? 2歳からがベストなの?
わが子にストライダーを乗らせた方法
わが子は1歳8ヶ月時点で身長82.5cm。ちょうど平均身長ですから、大きくも小さくもありません。
しかし乗り初めの時期が1歳5ヶ月と早かったため、その時にはストライダーに対してかなり体が小さかったです。
そのうえあまり乗ることに執着してくれませんでした。
そんな子供を3ヶ月で乗らせることができたのは、私たち夫婦が真剣にフォローしたからです。
それではわが子がストライダーに乗れるようにした、具体的な方法を説明していきます。
ストライダーに乗るポイント
ストライダーに乗るポイントは、いくつかあります。
ポイント
- 足がぴったり付くことが絶対条件
- 楽しいと思わせるための工夫が必要
- 三輪のキックバイクに乗らせる
- 無理に乗らせない
- 転倒させると怖がって乗らなくなる可能性あり
- 無理にヘルメットを着用させない
以上のことを順番に説明していきます。
1)足がぴったり付くことが絶対条件
ストライダーは、足がぴったりと着いて、少し余裕があることが条件です。
2歳までの子供がストライダーに乗れない理由の一つが、跨った時に余裕がないことです。余裕がなければ、乗らせるのはかなり大変です。
ただし1歳半を越えると、ストライダーにまたがった時、ぴったりと足が付く子も増えてきます。
ストライダーのサドルは、一番低くすると地上から実測28.5cmほどです。
わが子の身長は乗り初めの時に79.5cmでした。このくらいの身長があれば、ストライダーに乗れる体格は備わっていることになります。背がもう少し低くても大丈夫でしょう。
1歳半でもストライダーのサドルを一番下に下げると、足がぴったりと地面に付けて、ちょっと余裕がありました。
わが子にやる気が見えてきて、本格的なストライダーの練習ができるようになったのは1歳7ヶ月。この時の身長が82cmちょうどでした。1歳7ヶ月だと、平均的な身長だと言えます。
最初はストライダーに跨って、サドルに座らずに押して歩いていました。
これでは乗っているとは言えないため、サドルに座ってほしいと考え、ちょっとだけサドルを上げたことがありました。そのほうが足付き性が悪くなることで、サドルに座ってくれると思ったからです。
しかしそうした時わが子は、ストライダーに乗るのをいっそう嫌がりました。
しっかりサドルに座ってスムーズに歩けるようになる前にサドルを上げると、乗る意欲が落ちるようです。乗り初めは絶対にサドルを一番下まで下げ、乗りやすいようにすべきです。転倒の恐怖をなくすことが最も大切なのです。
最初はどの子もサドルに座らず、跨って歩くだけであることが多いのですから。
2)楽しいとも思わせる工夫が必要
兄弟がいたら、兄姉にストライダーに乗らせて、その姿を見せることで乗らせることを促すことができます。兄弟がいない場合は、人が乗っているのを見せることで、ストライダーは楽しいと思わせられます。
しかしこれもうまくいかないことがあります。
わが子の場合はまったくの他人が公園でストライダーに乗っているのを見せても、少しも興味を持ちませんでした。
もちろんまったく知らない子供がストライダーに乗っていることで、ストライダーに興味を持つ子もたくさんいると思います。わが子が特殊だったのかもしれません。誰かが乗っているのを見て、自分も同じようになりたいと思う気持ちもありません。
誰かができているのに自分はできないから悔しい、と思う気持ちも持ってくれませんでした。
様々なことをしましたが、なかなかストライダーに乗ることに興味を持ってくれない日々が続きました。わが子にとって、ストライダーに興味を持たせることが、最も重要なことでした。
そこで考えたのは、親が小型の自転車やストライダーに乗って見せることでした。
身近な人が楽しそうに乗っているのを見れば、多くの子供は興味を持ってくれるでしょう。この方法でわが子にストライダーに乗ることが楽しいことだと思わせることに成功しました。
ただしこれはとても大変なことです。
家の中にはD-bike miniという三輪のキックバイクがあります。わが子はこのD-bike miniは乗りこなせるようになっていました。
これに乗る時、親にストライダーに乗ることを強要して来ます。(実はストライダーが2台あり、一台は家の中に置いてあります)
鬼ごっこをするみたいに、2台連なって走るのが楽しいようでした。
自分がストライダーに乗る時は、親にD-bike miniに乗ることを強要してきます。これが本当にきつい。私は5分もバイクに乗ったら、次の日が大変でした。
筋肉痛だけではありません。腰の骨や筋が痛いような感じなのです。経験したことのない痛みがあり、内臓の疾患から腰の痛みが出ているのではないかと心配しました。しゃがむのにも一苦労するくらい痛いのです。
妻もD-bike miniにやストライダーに乗るようになったら、腰の痛みで動けなくなりました。
やる気を起こさせるために、子供の要求に応えてストライダーに乗って見本を見せましたが、大人が体を屈めてキックバイクに乗ることはとても過酷で、体がボロボロになったと思うほどの疲れがあります。
それでも子供のために歯を食いしばって頑張ったのです。
こんな努力もあって、わが子はストライダーに興味を持ってくれて、乗れるようになりました。
3)三輪のキックバイクに乗らせる
先ほど説明したとおり、ストライダーに乗らせる前に、わが子にはD-bike miniという三輪のキックバイクに乗らせていました。1歳2ヶ月の時からです。
このバイクは1歳4か月の時には、乗りこなせるようになっていました。
このD-bike miniを乗らせたことは、ストライダーを乗りこなすために一役買ったと思っています。
D-bike miniは前輪が2本の三輪車ですが、1歳2ヶ月の子供が乗るには、意外に転倒もしやすいのです。
ただしストライダーほど大きくありませんし、家の中のジョイントマットの上で乗らせていましたから、転んでも痛くなかったのです。
このD-bike miniに乗って、キックバイクの足で蹴って進むという基本を覚え、転倒することで転倒耐性がついたことが、ストライダーに乗ることができた一つの理由だと考えています。
D-bike miniについて、アイデス(Ides) ディーバイクミニ(D-bike mini)は子供が最初に乗るチャレンジバイク 1歳児に最適という記事を書いています。
是非ご覧ください。
-
-
アイデス(Ides) ディーバイクミニ(D-bike mini)は子供が最初に乗るチャレンジバイク 1歳児に最適
続きを見る
4)無理強いはしない
わが子が1歳5ヶ月では、ストライダーはほとんど興味を持ちませんでした。ちょっと乗らせてダメそうだったので、1ヶ月まったく触らせず、封印していました。
その後も嫌そうな時に乗らせることはありません。自分が乗りたいという意思を示した時に、乗らせることにしていました。
乗ってもわずか5秒で嫌になる時もあります。その場合はすぐに降ろしています。
無理強いをしていると、ストライダー自体が嫌いになってしまいそうなので、乗りたくないと思っている時には、絶対に無理に乗らせないように気を付けました。
5)転倒させると怖がって乗らなくなる可能性あり
ストライダーに乗って転倒させないことは、最も大切なことです。
最初はサドルに座って歩くことはありません。またいでハンドルを押して前に進むだけです。これがストライダーに乗る第一歩です。これならば簡単だと思う人もいるでしょう。
しかしそんなに単純なものではないことを理解してください。
ストライダーを押して進む時、ストライダーが少しずつ傾いていきます。
少し傾いたくらいなら自分の力で倒れないように持ちこたえることができますが、傾きすぎると耐え切れずに転倒します。何度も何度も転倒するうちに、ストライダーを嫌いになってしまうのです。
大切なことは、倒れる前に親がストライダーを修正することです。
ストライダーが傾いてくると転倒することを、子供はすぐに理解します。転倒は2歳前後の子供にはとても怖いものです。足つきにあまり余裕がない子の場合、転倒するのが嫌で、ストライダーに乗らなくなります。
これを避けるために、ストライダーが少し傾いたら、すぐに傾きを修整してあげることが大切です。これをしっかりやれば、ストライダーを嫌いにならなくなります。
私の知る限り、ストライダーが嫌いで乗ってくれない子は、転倒するまで親が黙ってい見ていることがほとんどです。
最初は家の中で乗らせる人も多く、転倒しても怪我をしそうもないので「転倒させても大丈夫」と考えて、ストライダーが傾いてきても助けないようです。それを繰り返すと、ストライダーが嫌いになってしまうのです。
わが子はストライダーが傾いてきたら転倒する前にフォローしていたので、ストライダーを嫌いになることなく乗り続けてくれました。
押して歩いているうちに、ストライダーの傾きを自分で修正できるようになります。ストライダーにさらに慣れると、傾かないように押し進められるようになるのです。
そうなれば、後はストライダーにたくさん跨らせて、慣れさせるだけです。
すぐにサドルに座るようになり、乗りこなすことができるようになりますよ。
6)無理にヘルメットを着用させない
ヘルメットですが、かぶらせたほうがいいことは間違いありません。転倒して頭に大けがをしたら大変です。
普通に自分の足で歩いている時に転倒しても、体をひねったり手を突いたりして、地面に頭や顔をぶつけないように対処できます。
しかしストライダーに乗って転倒すると、ストライダーにまたがっているため、体をひねることができません。ストライダーと一緒に横にそのまま倒れます。
手もうまく突くことができないので危険なため、ヘルメットをかぶらせることは、誰もが推奨することです。
しかしわが子はヘルメットをひどく嫌がりました。
ただでさえストライダーに乗ることに興味がない状態なのに、かぶりたくもないヘルメットの着用を無理やりさせたら、本人のやる気は著しく落ちます。
乗ることが楽しくなった場合はヘルメットの着用を必須としてもいいでしょう。しかし喜んで乗ってくれない状態のうちは、無理にヘルメットをかぶらせることは、マイナスにしかならないこともあります。
「ヘルメットは絶対に着用すべき!」と言うのは簡単ですが、わが子には乗りこなせるようになるまで、あまりヘルメットをかぶらせずに練習をさせました。グローブも嫌がるので、させていません。
安全第一で考えると、あまり勧められないやり方かもしれません。しかしわが子のようにストライダーに乗ることに興味をあまり持たない1歳の子供には、ヘルメットの着用を強要するのは無理でした。
2歳で乗らせたならば、すんなりとかぶってくれたのかもしれません。
ストライダーは危険だと思われがちですが、スムーズに乗れるようになるくらいまでは、激しい転倒はあまりしません。
わが子は徹底的な転倒に対する耐性が身につくように育ててきました。少々の転倒では怪我をしない子になっています。
転倒時の危険回避能力も高いと信じていましたから、わが子の場合は真剣にスピードを求めるようになった時、初めてヘルメットを着用させました。
自由にストライダーを乗りこなせるようになると、とても楽しくなります。
「ヘルメットをかぶらないと乗らせない」と言えば、乗りたい気持ちの方がヘルメットをかぶりたくない気持ちを上回るので、かぶってくれるようになってくれるでしょう。
それまでは無理してヘルメットなどの保護具をつけさせない方法も、場合によってはアリだと思います。
なお最初のヘルメットは、少しでも軽いほうが負担が少なくていいです。軽いほうがヘルメットを嫌がる確率を下げられます。
わが子には安全規格のSG準拠で、最も軽いMag Ride イチハチロクを購入しました。
ヘルメットについては1歳~2歳でかぶれるヘルメット選び 【Mag Ride イチハチロク】が絶対のおすすめ!という記事を書いています。興味のある方は是非ご覧ください。
安全上の注意点
この記事のように1歳半から乗らせることを推奨したり、2歳から与えることがベストだと結論付けたりすることは、インターネット内によく見られます。
ただし始めるのに適正な月齢は子供によって違います。乗る時期には特にこだわらず、自分の判断で乗らせてみましょう。
公式サイトでは、ストライダーは1歳半から乗らせられるとされています。しかしこの月齢で乗らせる場合、言葉がまだほとんど通じない状態です。また危険回避能力も育っていません。つまり危険なことを把握できず、とんでもないことをしでかす可能性があります。
わが子は1歳7ヶ月の時、ストライダーで玄関ポーチから駐車場に続く階段を下りたいと言い出しました。
ダメだと言っても聞き入れてくれずに大変困りました。
早くから乗り始めた子は、普通よりももっと危険なことをしないか、気を配る必要があります。
芝生の上で乗らせると、転倒しても大きな怪我をしにくいのでおすすめです。(凹凸の多い芝生のだと、押して歩くのに力がいるためスピードが出ません。スピードが出ないので面白く感じられず、嫌になる可能性もあるので注意してください)
公園で乗せる場合、歩いている他の子の動きをしっかり把握する能力や、ストライダーをコントロールする能力が、2歳前には備わっていないこともあります。暴走して他の子にぶつかったら大変です。
早い月齢で乗れるようになった子は、自分の安全はもちろんのこと、まわりの子にもけがをさせないように、親がしっかりと注意を払ってください。
まとめ
ここまで読まれた方は、なぜこんな苦労をしてまでストライダーに乗らせようとしたのか、不思議に思うかもしれませんね。
そこで冒頭に書いたストライダーを購入した理由を、もう少し詳しく、本音で書かせていただきます。
少しでも早くたくさんのことを経験させようと、私たち夫婦は頑張っています。様々な経験が子供の能力を上げると思っているからです。
しかしその効果は、ほんのわずかだと考えています。
それでも私は、その「ほんのわずかの能力向上」が魅力だったため、無駄かもしれませんが、頑張ってわが子が2歳になる前に、ストライダーを乗りこなせるようになってほしかったのです。
1歳にしてすごいバランス感覚が身についたので、能力向上はあったと思っています。
そして私たち夫婦は、まだわが子がストライダーに乗れない時から、ストライダーのレースに参加させてあげたいと思っていました。
ストライダーのレースは2歳のうちに出場させたいです。そのためには少しでも早く、ストライダーに乗らせることが必須です。
2歳そこそこの子供にレースで人と競う機会を与えることは、とても大切なことを学んでくれると思っています。
勝ってうれしいと感じ、負けて悔しいと感じること。達成感を味わうために努力すること。人(親)の期待に応えようと努力すること。それらを小さなころから経験することが、絶対にプラスになるはずです。
この強い気持ちがあったのですが、妻と約束した、一番大切なひとつのルールを厳守しました。
それは先ほども紹介していますが、「絶対に無理強いしない」というものです。嫌がるのに無理にやらせることは、絶対にしなかったです。
ストライダーを始める時期もそうですが、歩く時期も走る時期も、ジャンプを始める時期も、すべて子供によって興味を持つ時期が違います。子供の資質をしっかり把握して、無理せずに様々なことにチャレンジさせていくことが大切です。
何でも真剣にやらせてみる。その中で才能があるものが見つかるかもしれません。やらせなければせっかくある才能が、埋もれたままになってしまうのです。
しかし親の思い込みで、無理をさせてはいけません。これを守ったことで、わが子はストライダーに乗ることを嫌いになりませんでした。
これが最も重要なことなのです。
わが家の意見は、多くの家庭に合わないのではないかと思うこともあります。そこまでしなくてもいいと言われることも多いです。
しかしもしわが子がストライダーに乗ることで、人間的な成長があればとてもうれしいのです。
やらせて「あまり効果がなかったな」というのならばいいのですが、やらせずに終わらせるのは嫌なのです。やらせていれば本人にとってすごくプラスになったかもしれないのですから。
私は子供が欲しくてたまりませんでした。そしてやっと授かったとても大切な子供です。この子のためなら少々の苦労は苦になりません。
ストライダーに限らず、できる限りでわが子がすくすくと順調に成長できるように、たくさんの遊びや習い事をさせていきたいのです。
わが子を信じて、たくさんのことを経験させながら、楽しい子育てをしていきたいです。