子供のサッカーチームでは下手くそだからと軽く見られたり、いじめられたりすることがあると聞きました。
そこで私はわが子にサッカーをさせようと考えた時に、サッカーチームでいじめを受けたり試合に出られなかったりすることがないようにしたいと強く思いました。
そしてわが子が3歳の時から対策を考え実践することにしました。
目次
サッカースクールでの体験
先週わが子がサッカースクールの無料体験をしました。
練習前に同じクラスの子たちのいるところにわが子を連れて行ったのですが、その時にコーチとわが子よりもちょっと年上と思える子の会話が心に残りました。
子供「今日体験に来た子?」
コーチ「そうだよ」
子供「(わが子を見て)どうせ才能ないじゃん」
このセリフを聞いて本当にわが子を3歳からサッカーをさせることを考えてよかったと思いました。
わが子の入るクラスは幼稚園の年中から小学2年までの子が所属しています。
年少のわが子は本来なら入れないのですが、どうしてもわが子にサッカーをさせたかったのでお願いして特別に体験をさせてもらいました。つまりすべての子が最低でも1学年上になります。そのためわが子の実力はクラスで最低でしょうが、学年的には実力が最低でも現在は許されるのです。
初対面で「才能ないじゃん」と言ってくるような子がいるサッカースクールに入った場合、その子よりも実力が上にならない限りずっと「ダメだ、才能がない」と言われ続けるかもしれません。
言ってくる子が年上でわが子よりも経験が長いのであればサッカーが上手なのは当たり前です。「年下だし経験が浅いから仕方ない」と私もわが子に言うことができますし、まだ3歳のわが子では自分より体の大きな子に負けても当たり前だと納得するでしょう。
しかしこれからわが子が小学生になってサッカーチームに入った時、「下手くそ」と言ってくるのが同学年だったらかなりきついです。同年では負けていることに言い訳は通用しないのです。同じ学年でサッカーの技術で勝っているか勝っていないかが重要になります。
「健康になりたくてサッカーをやっているだけだから他の子に負けてもいい」と思っていた場合でも、いつも「お前は下手くそ」と言われ続けたら気分がいいはずがありません。
私はわが子に早いうちからサッカーを習わせる気持ちになって本当に良かったと思いました。少なくともわが子を入れたサッカースクールにわが子と同学年の子はいません。
全員が上級生です。早く始めることができたわが子は、半年後に同学年の子たちが入ってきても経験が長いので実力で負けることはない可能性が高くなります。
サッカーチームでのいじめ
インターネットではサッカーチームに入った子を見ている親御さんが様々な体験を紹介してくれています。その中には「自分の子は下手なのでうまい子に早くやめろと言われている」というような悩み事を発信している親御さんもいます。
それを見た時に私はわが子には絶対にそのような目に遭わないようにしてあげたいと思いました。
「下手くそ」と言われないようにするためには誰にも負けない実力を付けるしかないのです。
そう考えたので親としてわが子をすぐにでもサッカースクールに入れて、サッカーを体験させることを考えました。
体験練習に行って練習開始前に「どうせ才能なんてない」と言われるとは思っていなかったのですが、やっぱり「俺が一番」と思っている子はどこの世界にもいることを実感させられました。
そのような子に対抗するために早くサッカーをして実力をつけることは間違っていないと思います。
サッカーチームでいじめられないために
わが子が3歳から入ったのはサッカースクールです。サッカーチームではなくサッカーの技術を教えるスクールなので試合は基本的にありません。
このようなところであれば下手くそでも試合で足を引っ張ってまわりの子や保護者の方に「あの子がもう少し上手ならいいのに」と思われることはありません。
わが子には文句を言われない環境で早い時期からサッカーの技術を磨き、いつかサッカーチームに入った時には絶対に下手くそだと言われないようにしてあげたかったのです。
誰より早くサッカーを始めて頑張ってきたのにそれでも実力が上がらなかったとしたら何を言われてもあきらめもつきます。
しかし親が早い時期から子供にサッカーに触れさせなかったために他の子と差がついてしまったら私は後悔します。だから私は少しでも早くわが子にサッカーをさせたかったのです。
インターネットで調べると良くないサッカーチームの例が挙げられていることがありました。
このような情報はおおむね同じです。
- コーチが厳しく怒鳴る。
- コーチが贔屓する。
- 全員を試合に出さない。
- チームメイトに「お前は下手だからやめろ」というような子がいる。
しかし私はこのようなサッカーチームがあったとしても、そのチームの実力やサッカーのスタイルが気に入ったらわが子を入れてもいいと思いました。
私はアオアシというコミックが大好きなのですが、この作品の中で主人公のチームの監督のセリフがあります。
「どんな環境でも這って出てくる。それをもって才能という」
わが子の人生においてこのように考えることが必要な場合がこれから出てくるかもしれません。
「体力を付けたいから」とか「何か習い事をさせておきたいから」のような理由でサッカーチームを選ぶ場合は、上に挙げた項目に当てはまるチームは選ばないほうが絶対にいいでしょう。
しかしサッカーがうまくなりたいと真剣に思っている子供を入れるのであれば、少々厳しい環境で揉まれることも悪くないと思うのです。
- コーチが怒鳴る ⇒ 怒鳴られないようにプレイするようになって欲しい。
- コーチが贔屓する ⇒ どんなコーチのいるチームでも試合に出られる実力を付けて欲しい。
- 全員を試合に出さない ⇒ 実力を付けて不動のレギュラーに慣れるようになって欲しい。
- チームメイトにやめろと言われる ⇒ 誰にも「やめろ」と言われないくらいの実力を付けて欲しい。
今からサッカーをさせてもわが子にまったく才能がなくて、小学生になった時には後から始めた子に抜かれてしまうかもしれません。
しかし小学生になってからサッカーを始めるのと3歳からサッカーを始めるのとでは、絶対に3歳から始めた方が上手になるはずです。チームメイトに「下手くそ」と言われる確率を下げることができるのです。
わが子にはサッカーを頑張って欲しいですから、コーチやチームメイトの冷たい態度が原因で途中でやめてしまわないようにしたいのです。親はこのくらいの気持ちでサッカーを始めさせることは大切だと思います。
決してわが子に練習を強制したり厳しく指導したりするつもりはありませんが、せめて早いうちからサッカーをさせて経験による積み重ねで実力を伸ばして欲しいと思いました。
おそらくコーチが怒鳴り、特定の選手を依怙贔屓し、下手な子は試合に出さず、下手な子に「やめろ」というメンバーがいるチームは全国にいくらでもあると思います。
でも考えてみてください。そんな最悪だと言われるチームでも解体されることなく続いているのです。つまりその環境でもやっていく子たちがたくさんいるということになります。
ネット上には「お前は下手だからやめろ」と言われた側の話の方が圧倒的に多いようです。言う側が悪くて言われた側が被害者だと誰もが考えるでしょう。
しかし言う側にも主張したいことがあるかもしれません。
毎日毎日必死で家でも練習して勝つために頑張って来た子がいたとします。試合に負けた原因がチームの練習も怠けて自主練もしない子が足を引っ張ったことだとしたらその子はとても悔しいと思います。まだ精神的にも未熟な小学生だったら「お前のせいで負けた」と言いたくなるでしょう。
もちろんわが子には「お前のせいで負けた」と言うような子には絶対に育てないつもりです。しかし言われる立場になるかもしれません。それを避けたいのです。
わが子はまだサッカーを始めたばかりの3歳ですが、これからもっと大きくなった時に「チームメイトやコーチの態度が最悪」と言われるようなチームに入ったとしても、平気でやっていける実力を付けて欲しいです。
自分ができると思うことは悪いことではないが・・・
「どうせ才能ないじゃん」とい言った子はきっと多くのことを理解しているのだと思います。
「才能がないのにやらせたって意味がない。自分みたいにはなれない。今まで何人かの子と一緒にやって来たけど自分が一番うまかった。だから自分には才能があるが他の子には自分ほど才能がないと思えた。どうせ新しく来た子(わが子)も絶対に自分には勝てない。」
そんなことを思ったのだと思います。
これはとても大切なことです。自分に実力があると思うことは重要です。誰よりも練習するし真剣にサッカーに向き合うからうまくなるのです。
その子は体の大きさからも幼稚園年長くらいだと思いますが、その歳で頑張ることができるのですからすごい子だと思いました。わが子にもそんな気持ちになるよう見習ってほしいと本気で思いました。
でもそれを口に出したり態度に出したりしてはいけません。
わが子は他人を見下すような考えを持たないまま、自分のサッカー能力に自信を持てるだけの実力を付けて欲しいです。
子育ては本当に難しいです。
わが子が精神的にも肉体的にも立派な子になってくれるよう頑張るしかありません。