お子さんが頭から水に飛び込めるようにさせたいと考えるパパママ。
ちょっとしたきっかけで、できるようになるかもしれません。
お子さんにより合う合わないはあるかもしれませんが、わが子が頭から飛び込めるようになった経緯と理由を、この記事では詳しく説明していきます。
目次
はじめに
この記事は2歳のわが子が、水に頭から飛び込むようになった経緯を紹介するものです。
2歳児が飛び込めるようになった経験は、もっと年上のお子さんには参考にならないと思うかもしれません。
しかしやることは基本的に同じです。
頭からの飛び込みは、技術的には難しくありません。飛び込む恐怖心を取り去ることと、飛び込みたいという気持ちにさせることが最も大切です。
2~4歳児向けの記事ですが、小学生のお子さんでも実践できることがあると思います。
泳げる場合と泳げない場合
水に頭から飛び込ませたいと思う場合ですが、もうすでに泳ぐことはできていて、飛び込むことだけができない場合と、泳ぐこともできなくて飛び込むこともできない場合があります。
小学生になったばかりでは頭から飛び込むことはもちろんのこと、泳ぐことができない子供も多いです。
泳ぐこともできない子供では、頭から飛び込むようにすることは到底不可能に思われるかもしれません。
しかし泳げない子供でも、飛び込むことはできるのです。
わが子は息継ぎはまったくできなくて2mくらいの距離しか泳げない状態で、きれいに頭から飛び込むことができるようになりました。
特に幼児期には、泳げる泳げないは飛び込みには関係ないこともあります。
わが子が泳げなかった理由は年齢によるものです。
2歳の子供では体に対して重い頭の割合が多すぎて、水の上に浮かぶことが困難です。
顔を上げて息継ぎができないのです。
2歳児が背泳ぎの態勢以外で泳ぐことは物理的に不可能なのです。
そのためわが子はバタ足しながら腕を櫂て進んでも、2mくらいで泳ぎをやめて足を着いて立ち、呼吸をしなければなりませんでした。
2mの距離しか泳げないのですから、泳げないと言うべき状況です。
それでも頭から飛び込みができるようになっていました。
飛び込みができるようにするため
人が水に頭から飛び込めるようになるためには、4つの条件があります。
これは泳げる子供でも泳げない子供でも同じです。
- 飛び込んだ後に、足が着く環境である
- 水に入ることに慣れている
- 飛び込みたいという気持ちがある
- 飛び込む恐怖に打ち勝つ度胸がある
この4点です。飛び込みに難しい技術は必要ありません。
最後に必要なのは度胸です。
わが子は2歳で飛び込みをするようになりましたが、この4点を2歳でクリアするのは普通はなかなかできないことです。
そのために親が頑張って、子供を楽しく水で遊べるようにしていかなければなりません。
そのやり方を詳しく以降で紹介していきます。
飛び込んだ時に足が着く環境である
深いプールで頭から飛び込む場合、足が着かないと怖いです。
特に泳げない子の場合は、足が着かないプールでは絶対に飛び込もうとしません。
ベビースイミングなどでは何もわかっていない子供が、例外的に足のつかないプールで頭から飛び込むことがあります。(わが子はそんな子供でした)
しかしそんな例はほとんどなく、基本的には足が着かないプールで、泳げない子供が頭から飛び込むことはありません。
飛び込むだけでかなりの恐怖感を持っているのに、飛び込んだ後に足が着かないのでは、飛び込む練習はできません。
泳げない場合も泳げる場合も、足の着く浅いプールで飛び込ませる方がいい場合が多いです。
注意したいのはうまく飛び込みすぎて水中に潜った場合、プールの底で頭などを打つ危険があることです。
浅いプールで飛び込ませる場合は、このことには充分注意したほうがいいと思います。
水に入ることに慣れている
水に入ることに慣れていることは絶対条件です。
水に入ったことがない子供が、いきなり頭から水の中に飛び込むことはあり得ません。
水に慣れるためには。水の中で遊ばせる必要があります。
夏になったら海水浴場やプール、川などに連れて行って水の中で遊ばせましょう。
足が付くくらいの水深であれば、多くの子供は水の中に入って遊ぶのが、とても楽しく感じられるはずです。
ただし注意すべきことがあります。絶対に怖がらせないことです。
足が着かない水深で遊ばせて、溺れる寸前の状態にするようなことは、絶対に避けなければなりません。
また嫌がるのに無理やり水の中に入れることもやめた方がいいでしょう。
場合によっては水嫌いになってしまい、頭から飛び込むどころか泳ぎを習得するのも大きく遅れてしまう可能性があります。
スイミングスクールでは、ベビースイミングのレッスンがあるところがほとんどです。
生後半年から始められるスクールが多いので、水に早く慣れさせたい気持ちがある方は、乳幼児の頃からベビースイミングに通わせることもおすすめです。
ちなみにわが子は1歳9ヶ月からベビースイミングに通わせましたが、すぐに水に入ることに慣れて、2歳1ヶ月で頭から水の中に飛び込めるようになりました。
飛び込みたい気持ちがある
わが子が水の中に頭から飛び込めるようになった大きなきっかけは、動物園でペンギンの泳ぎを見たことでした。
わが子はペンギンが水の中に飛び込んで泳ぎ回る姿を、目を丸くして見ていました。
その日は家に帰ったら、すぐにペンギンのまねをして、布団にダイブしました。
そして次のスイミングの時に、躊躇なく頭から水の中に飛び込むようになったのです。
お子さんによってきっかけは違います。
水泳選手の飛び込みシーンをテレビで見るなどのことでも、飛び込む気持ちにさせることができるかもしれません。
私がおすすめなのは、親が飛び込みの見本を見せることですね。
水の中への飛び込み、鉄棒、トランポリン、自転車に乗ることなどすべて親が見本をわが子に見せています。
特にわが子はパパ(私)が大好きで、親がしていることは何でもトライしてみたい気持ちが幼児期から強いのです。
親が見本を見せることは、いかなる運動を子供にさせたいと思った場合でもとても有効だと思います。
飛び込む恐怖に打ち勝つ度胸がある
飛び込みは水泳選手になるレベルでなく普通に行うだけならば、難しい技術を必要としません。
度胸さえあればできるようになることが多いです。
飛び込む勇気を持てるようにすることが大切ですが、そのためには少しずつ頭からダイブすることに慣れていく必要があります。
頭を下にした体勢に慣れることが必要です。
わが子にはスイミングではなく、スイミング以外の遊びで身に付けていくようにしました。
わが子は以下の順番で、頭を下にすることに慣れていきました。
1)でんぐり返し
でんぐり返しとは前転のことです。
前転も体の発達が未熟な幼児にはかなり怖いことのようです。
ぐるんと空と床がひっくり返ることになる前転ができるようになると、飛び込むことにも耐性が付きます。
2)壁を利用した逆立ち
腕力が付いているお子さん限定ですが、壁に足を付けて倒立すると頭が体の下になった体制に慣れます。
3)親と手を繋いで足抜き回り
わが子には親と手をつないで足抜き回りをさせました。
これでさらに自力で回転することの恐怖心を取り去ることができました。
鉄棒で足抜き回りをさせると、わが子の場合は頭が下の状態で手を放してしまいました。
そのため親と手を繋いで、足抜き回りをさせました。
足抜き回りの最初はこのやり方が安心ですよ。
4)鉄棒で足抜き回りや足抜き戻し
わが子は親と手を繋いでスムーズに足抜き回りができるようになったら、鉄棒でも足抜き回りができるようになりました。
これでますます回転することに慣れてくれました。
このように回転や頭を下にすることを覚えたことで、わが子が水に頭から飛び込む時の恐怖が減ったと私は考えています。
幼児期は別としても、小学生くらいになっていると、泳げないと頭から飛び込むこともできないと考える親御さんは多いでしょう。
飛び込むことよりも、まずは泳ぐことができるようになることの方が重要だと考えることは当然だと思います。
怖いもの知らずの幼児期と違い、小学生になってからであれば、泳げるようになってから、頭から飛び込むことを教えていくことが正しいやり方でしょう。
飛び込みするようになったきっかけ
わが子が水の中に頭から飛び込めるようになったきっかけは、先ほども触れたとおり、動物園でペンギンの飛び込みを見たことです。
総合的に考えると、でんぐり返しや鉄棒での足抜き回りで、飛び込むための恐怖に打ち勝つ気持ちを持つことができていたのでしょう。
それに加えてペンギンの飛び込みを見て、「ペンギンと同じように頭から飛び込みたい」というスイッチが入り、あっさりと跳び込みができるようになったと考えられます。
あくまでわが子の場合ですが、上に挙げた過程すべてがプラスに働いたと感じています。
なかなか飛び込みができない場合
小学生になると、鉄棒もマット運動もできるようになりますし水にも慣れていきます。
それでも飛び込みができない子がいます。
これは多くの場合、飛び込むことが怖いからでしょう。
基本的に最初に水の中に頭から飛び込むのは誰でも怖いはずです。
それを克服する方法は、お子さんによって違います。
しかしとても重要なことは、親が自分の子供に、頭から飛び込むことができるようにしたいと強く思うことです。
恐怖心に打ち勝つために様々なことをさせたり、一緒に粘り強く教えたりしていくしかないのです。
頭から飛び込むことは、小学生には技術的には決して難しいことではありません。
いかにして恐怖心を取り除くかが大切です。
他の子がしているのを見せて、すごいと思うことから始めます。
「頭から飛び込める子はすごい。自分もできたらいいな」と思えるようにします。
「自分はみんなよりもできない子供だから、みんなはできても自分はできないのは当たり前」と思わせないようにさせなければなりません。
これが一番のポイントだと思います。
やる気になったらブールや川遊びなどで、親が飛び込みを見せることも必要な場合があるでしょう。
そのくらい親が本気になっていれば、自然にお子さんも飛び込みができるようになるのではないでしょうか。
飛び込みができなくなった時期
小学校に入学前の子供に多いと思いますが、前を見ながら飛び込む癖が抜けない子がいます。
下を向いて飛び込むのが普通ですが、顔が前を向いてしまうと着水時に鼻の穴に水が入ります。
鼻に水が入ると、ひどくツーンとして痛いです。
幼児の場合はこれで飛び込みをすることが嫌になってしまうこともあります。
わが子は鼻にひどく水が入ったら、少しの間、頭から飛び込むことを嫌がるようになりました。
顔を下に向けて飛び込むことは、しっかり教えた方がいいでしょう。
2歳だったわが子は、教えてもなかなか実践できませんでしたが。
4~5歳くらいになってくれば、顔を下にして飛び込むことで、鼻に水が入らないことは理解できるのでそこはしっかり教え込むといいと思います。
幼い子を持つパパママに
わが子は2歳1ヶ月で頭から水の中に飛び込めるようになりました。
これは水が大好きだったことも大きな理由です。
わが子が水が大好きになったのは、ベビースイミングに1歳9ヶ月から通わせたことが大きいです。
幼いうちから水に慣れたことが大きな原因です。
わが子は最初からプールが好きだったわけではありません。
スイミングに入会してから最初の数回は、これ以上ないくらいひどく泣きました。
普通のパパママだったら、スイミングをやめさせてしまうのではないかと思うくらいプールを嫌がりました。
それでもわが子は1歳の夏に川遊びに連れて行った時、川の中でとても楽しく遊びまわっていました。
それを考えると、いつかきっとプールの中でもとびっきりの笑顔を見せてくれると信じ、スイミングスクールを退会させずに続けることにしました。
この結果、スイミングが大好きになり、2歳のうちに3~4歳の子には負けないくらいのスイム能力を身に付けることができました。
頭からの飛び込みは、恐怖に打ち勝つ強い気持ちがなければできませんし、スイミングが大好きでなければできません。
私の入会しているスイミングスクールは、0~2歳までがベビースイミング、3~5歳までが親子スイムとなっています。
わが子は能力を認められて、特別に2歳7ヶ月で親子スイムに参加することが許されました。
わが子がスイミングで多くのことが早い時期にできるようになった理由は、水の中で遊ぶことが大好きだったからなのです。
幼児や園児をスイミングに通わせているパパママの多くは、子供が早く上達して欲しいという気持ちが強すぎる気がします。
無理やり水の中に沈めたり、泳ぐことを強制したりするのを頻繁に目撃します。
そのようなことをしていると、心からスイミングが好きにならないのではないかと思います。
わが子はほとんど自主性に任せています。
やりたいことをさせているだけです。無理はさせません。
無理をさせないことで、水の中で遊ぶことが大好きになりました。
スイミングスクールで多くの子供を見てきましたが、わが子ほど楽しそうにスイミングに通っている子供はいません。
スイミングのレッスンが終わった後もニコニコですし、ずっと「スイミングが楽しかった」と言い続けています。
このような子になったら、頭から飛び込むことはもちろんのこと、泳ぐ能力も驚異的に向上する可能性があります。
水の中で遊ぶことが好きになるように考え、決して無理をさせないことが、私は最も大切なことだと思っています。
これは幼児期でも小学生になってからでも、変わらない重要なポイントです。
そのうえで、できることを増やしてあげたいと強く親が思うことも大切です。
強制せずに、自主的に楽しく技術を覚えていくように導くことが、特に幼児期だけでなく小学生になってからでも、とても大切なことだと思います。