意識と悩み3~4歳

子供のピアノ教室はグループレッスンではなく個人レッスンを選んで正解でした

私はわが子にグループレッスンのピアノ教室と個人レッスンのピアノ教室の両方を体験させ、個人レッスンのピアノ教室を選びました。

わが子がピアノ教室に通い始めてから2ヶ月が経って4歳になりました。レッスンを受ける回数が増えていくうちに、最初にピアノを習う場合はグループレッスンと個人レッスンのどちらを選ぶのかはとても大切だと感じるようになりました。わが子にはグループレッスンではなく個人のピアノ教室でよかったと心から思っています。

しかしどんなお子さんでも個人のピアノ教室に通うことがベストではないと感じています。グループレッスンでピアノを習ったほうがしっかりピアノを学習できる場合もあるようです。

目次

個人レッスンのピアノ教室をお勧めする理由

グループレッスンは6人くらいの集団でピアノを習うものです。それに対して個人レッスンは1人の生徒に対して1人の先生が教えます。マンツーマンでの指導になります。

私のイメージでは真剣にピアノを習わせようと考える場合は個人レッスンで、楽しくピアノという楽器に触れさせたいと考える場合はグループレッスンという感じにとらえています。

私はわが子にピアノを習わせようと考えた時から、お子さんにピアノを習わせたことのある知り合いに状況を聞いて回りました。

聞いた人数は5人なので決して多くはないですが、本気でピアノを一生の趣味にさせてあげたいと考えていた人はいませんでした。グループレッスンのピアノ教室に通わせて3年程度でやめてしまった例ばかりでした。

そのことも踏まえて個人レッスンのピアノ教室を選ぶべき理由をまとめてみました。

ピアノの上達進度の違い

個人レッスンのピアノ教室とグループレッスンのピアノ教室の大きな違いは、どちらを選ぶかでピアノの上達進度が子供によっては大きく変わってしまうことです。

3歳~5歳の幼児では子供がピアノを弾くことに向いている場合は個人レッスンのピアノ教室を選んだほうがいいです。

わが子は以下の特徴があったため個人レッスンのピアノ教室を選びました。

  • 指先がとても器用
  • ひらがなが読めて書ける
  • 明らかに同じ学年の子よりも落ち着きがある
  • リズム感がある
  • 何となく知能が高そうに感じている

これに加えて親御さんが子供を本気でピアノが上手になってほしいと願う場合は、絶対に個人レッスンのピアノ教室を選ぶべきです。

わが子が幼稚園年少の時にカワイ音楽教室のグループレッスンを体験させたことがあります。幼稚園の課外活動でした。妻がわが子を連れて行きました。

6人でレッスンを受けわが子以外の5人は先生の言うとおりにすることがほとんどなく、10分もしないうちに教室の隅にあるおもちゃ箱のまわりに集まり、みんなおもちゃで遊び始めたそうです。

言われたとおりに最初から最後までやったのはわが子1人だけ。最後の挨拶の時にもみんなおもちゃに夢中になっていてわが子以外は挨拶もしなかったそうです。親御さんもお子さんに「挨拶してね」と言うこともなかったということです。

まだまだ3歳児では言われたことをやり続けることが難しいことがよく理解できました。

もしこのようなメンバーでレッスンをした場合は全員が先生の言うことを聞いてできるようになるのはとても遅く、次のステップに進むまでにはかなりの時間がかかりそうです。

わが子も他の子と一緒になってレッスンを無視して遊んでいるのなら、このグループレッスンをやらせてもいいと考えたかもしれません。全員で同じようにレベルアップしていけばいいからです。

しかしわが子は最初から言われたとおりのことをしていましたので、知識や技術の習得スピードが他の子と少し違う気がしました。そこで個人レッスンのピアノ教室を選びました。

結果は大正解でした。3歳10ヶ月でピアノを習い始め、2ヶ月後の4歳0ヶ月では簡単な曲なら片手ずつ交互にメロディーを弾くことができるようになりました。

グループレッスンのいいところもたくさんあると思います。

しかしもし3歳だったわが子がグループレッスンをした場合は、今のわが子のレベルになるには半年では間違いなく不可能です。わが子にとってはグループレッスンのピアノ教室を選んだとしたら上達が大きく遅れたことになります。

本気でピアノを習わせるとか少しでも早く上達をしてほしいという気持ちを私は持っていましたから、個人レッスンのピアノ教室を選んで大正解でした。

グループレッスンのピアノ教室では進むスピードは私の感覚ですがとても遅い印象です。

私の知り合いは子供をグループレッスンのピアノ教室に通わせ、幼稚園の3年間でバイエル上巻(赤バイエル)がちょうど終わった程度だと言っていました。その人も「子供を通わせたピアノ教室は進みが遅かった。他のピアノ教室(グループレッスン)に通った子はもっと早かった」と言っていました。

調べたところバイエル上巻は1年半くらいで終わるのが普通だとされていました。おそらく幼稚園の年少の場合、最初の1年くらいはほとんどピアノを弾くレッスンにならなかったのだと想像しています。

ピアノを弾くことが最初からできる子の場合でも全員のペースに合わせるので進みがとても遅くなってしまうのです。

まわりの子に影響されない

インターネットでグループレッスンのピアノ教室に通われている方の書き込みに、レッスン中に他人を邪魔する子がいるという話があるのを見つけました。

そして私の知り合いに話を聞いてみるとやっぱりそのような経験をした人がいました。その人は子供のピアノの上達進度にこだわっていなかったようでピアノ教室を辞めるほどではなかったようですが。

わが子が参加させてもらっている体操教室で言うことを聞かずに毎回毎回練習を邪魔する子がいます。90%くらいの練習メニューで講師の方の言うことを聞かずにみんなの邪魔をしています。もしグループレッスンのピアノ教室にこのような子がいたら私はちょっと耐えられないかもしれません。

しかし個人レッスンのピアノ教室ではこのようなことは皆無です。安心してわが子を通わせてもらっています。

グループレッスンのピアノ教室ならまわりの子の頑張りが刺激になるとかお互いに弾く技術を高め合っていけるなどの話がありますが、私が知り合いから話を聞いた限りではこれもちょっと違うと感じました。

まわりの子よりも進度が遅れてついていけないと親にプレッシャーがかかることはあるようです。

しかしどちらかというと少々遅れても気にしない人がグループレッスンのピアノ教室に入っていることが多いようで、遅れてもそれを自宅で必死に挽回するために自主練習をするような気持ちは持っていない人が多いようでした。

また私が聞いた知り合いには自分の子供が他の子よりもできると思っていた親御さんもいました。その親御さんはまわりの子の上達が遅いので不満を感じるというよりも家で練習する必要がないことを喜んでいました。

もちろんグループレッスンのピアノ教室にお子さんを通わせている人は私が聞いた話のような人ばかりではないと思います。

それでも私は実際にグループレッスンのピアノ教室に通わせた人に話を聞きインターネットでも調べてみた結果、個人レッスンのピアノ教室一択で考えることにしました。

体調不良などで欠席する場合

グループの中に1人だけ何でもすぐにできるようになる子がいても他の子と同じようなスピードでレッスンが進みます。早い子に合わせてくれることはないようです。

また子供の上達が遅い場合は、できるようにならなければならないというプレッシャーが親にかかったと言っている方もいました。

早くても遅くても他の子に合わせなければならないためやりにくく感じることはあるようです。体調を壊して2回も連続でレッスンを休んでしまった時なども、他の子に置いていかれるようで落ち着かないことがあると聞いたことがあります。

個人レッスンのピアノ教室の場合は他人に合わせることがないのでその点はとても気楽です。

わが子は今までにレッスンを休んだことはありませんが、たとえ休んだとしても自宅練習する量は変わることがありません。

(よほど高熱が出るなどしない限り)自宅練習が上達の主になっているわが子の場合は、1回くらいレッスンを休んでも大きな遅れはほとんど感じないでしょう。

レッスンの日にちを変えられる

わが子が通う個人レッスンのピアノ教室ではレッスンの時間や曜日をピアノ教室によっては途中で変更することが可能です。

もちろんできない教室もあるでしょうが、わが子の通っているピアノ教室は空き時間があればその時間に変更してもらうことが可能です。

幼児期の習い事は増えることもあります。どうしてもピアノ教室に通う日に別の習い事をさせたいことができた場合にはピアノ教室のレッスン日が変えられるととても助かります。

これはグループレッスンのピアノ教室では絶対にできないことです。

グループレッスンのピアノ教室は良くないの?

ここまではグループレッスンのピアノ教室よりも個人レッスンのピアノ教室の方が絶対にいいという内容になっています。

しかしグループレッスンのピアノ教室はどんな場合でもやめたほうがいいというわけではありません。

自宅での練習に付き合うのが楽

ピアノはスイミングや体操などの習い事と違い自宅での練習は必須です。

わが子は3歳10ヶ月からピアノ教室に通って最初の1ヶ月はレッスンを受けるだけでしたが、その後はピアノを購入したので家での練習が始まりました。

先生からの宿題が出てそれを克服するために家で練習することがありましたが、それとともにまだ教えてもらっていない曲も弾けるようにわが子に妻が練習させました。

わが子は3歳とは思えないくらい先生が驚くほど早く上達しましたが、それは家での練習をしっかりしたからです。

 

妻はピアノを弾いたことがまったくありませんでした。しかし子供のためにインターネットの動画を見ながら指使いを独自で勉強してできるようにしそれをわが子に教えました。大変な苦労だったと思います。

親にこのくらいの気持ちがあれば個人レッスンのピアノ教室に通わせるしかないでしょう。

ただしグループレッスンのピアノ教室の方が上達のスピードが遅くなると私は思っていますが、それは自宅での練習が簡単になることも意味しています。自宅で親が苦労しなくてもいいということです。

親が一生懸命頑張る覚悟があまりないとか、少しでも子供のピアノを弾く技術を上げたいと思うほどではない場合は、グループレッスンのピアノ教室に通わせてもいいのではないでしょうか。

幼稚園の年少からでも始められる

まだ幼い幼児の場合はおとなしめの子はなかなか1人で先生の言うことを聞いて行うレッスンに慣れないため、ストレスを感じることがあるようです。わが子もその心配があってピアノ教室に入る時期が希望より半年ほど遅れました。

まわりに同年代の子が誰もいない状態でレッスンを受けることは大人には何てことはないことかもしれませんが、子供には大きなストレスを受けることもあります。そのためレッスンが続けられなくて早々にやめてしまうこともあるようです。

私のまわりにも自分の子供は個人レッスンのピアノ教室には通わせられないので、グループレッスンのピアノ教室に通わせているという方がいました。

個人レッスンのピアノ教室のピアノ教室に通わせて感じるのですが、年少から個人レッスンのピアノ教室に通わせてピアノを習わせるのはなかなか難しいです。

知り合いで母親がピアノの講師をしている人がいます。その家庭では家にグランドピアノがあるのでいつでもいくらでもピアノを教えられる環境です。

しかし講師のお母さんはお子さんが4歳ではまだ教えても意味がないと言って、5歳か6歳になってから適性を見ながら教えるタイミングを決めると言っているそうです。

この例からも本格的にピアノを習わせるには幼稚園の年少ではかなり難しいと考えられます。

しかし幼稚園の年少からグループレッスンのピアノ教室に通った子がいました。特に成長が早いわけでもない普通の子です。

レッスン内容を聞いてみるとリトミックという歌ったり打楽器を使ったりするレッスンが最初はほとんどだったそうです。みんなで楽しく遊んでいる感覚なのでしょう。

個人レッスンのピアノ教室でも幼稚園の年少の子や年中の子に対してリトミック中心でレッスンを進めている場合があります。その場合はグループレッスンのピアノ教室でも個人レッスンのピアノ教室でも、どちらでもいいと思う人がいるかもしれません。

しかしグループレッスンのピアノ教室を選ぶ理由は月謝(毎月ピアノ教室に支払うお金)が安いことです。同じようにリトミックをするのであれば月謝の安いピアノ教室の方がいいです。

またグループレッスンのピアノ教室を選んだ親御さんたちは子供を友達と一緒に入れて楽しく過ごさせたいとか、あまりガチガチの練習は好まないのでゆるくピアノを習わせたいなどと考えていることが多い印象でした。

ピアノは3歳や4歳から始めた場合はレッスンが楽しくなくてやめてしまうことが結構あります。またやめないにしてもやる気がなかなか出でなくてなかなか上達しないこともあります。

このような場合は個人レッスンのピアノ教室よりもグループレッスンのピアノ教室のほうがいい場合があります。

幼児期でも特に幼稚園の年少から年中の子(3歳から4歳)は、30分間椅子に座ってピアノを弾くレッスンを受けることはほぼできません。しかし大勢でガヤガヤとやることで遊び感覚の気持ちが増してレッスンを受けることができることがあります。

個人レッスンのピアノ教室ではマンツーマンでの指導を嫌がる子もいます。

それらの理由で個人レッスンのピアノ教室に入っても続けることができない3歳~4歳の子も、グループレッスンのピアノ教室に入った場合は続けられているという例を知っています。

わが子の通っている幼稚園の課外学習で行っているピアノのグループレッスンは、年少で落ち着きがあるとは言えないような子たちもやめることなく続けています。

またグループレッスンの方が早い年齢から始めやすいです。始める難易度はグループレッスンのピアノ教室の方が個人レッスンのピアノ教室よりも低いと感じます。

まとめ

わが子には本気でピアノが上手になってほしいと思っていますから個人レッスンのピアノ教室以外は考えられません。

しかし「友達がやっているから一緒に」とか「楽しく音楽に触れたい」というような理由でピアノ教室に通わせることも正しい動機だと思います。

そのような方はグループレッスンのピアノ教室に入ることで親子共に無理なく楽しくやっていけるのではないでしょうか。

 

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