わが子はスイミングスクールに通い始めて1年5ヶ月経ちましたが、やっと3歳4ヶ月のわが子が水の中で目を開けられるようになりました。
水の中で目を開けられないとスイミング(水泳)はできません。
なかなかお子さんがプールで目を開けることができなくて、やきもきしている方もいると思います。
わが子が目を開けられるようになった理由と、どのようにしたら目を開けられるようにしたのかを紹介します。
目次
目を開けて潜れるようになった
先週の木曜日、3歳4ヶ月のわが子が水の中で目を開けられるようになったと妻が言いました。
スイミングで目を開けているように見えたのでコーチに確認してもらったところ、しっかり水の中で目を開けていることが確認できたそうです。
その2日後の土曜日、妻と二人でわが子をスイミングに連れていきました。その時にはもう水の中で目を開けていないことが皆無でした。常に目を開けて泳いでいました。
わが子は頭から飛び込みますし、水の中をバタ足で泳げます。ビード版を使って上手に泳げますし、棒状の浮き輪を使うと、25mくらいは楽々泳ぎ切ります。
泳力はスイミングの同じクラスに行っている4~5歳の子にも負けない部分が多いのですが、水の中で目が開けられないという欠点がありました。
しかしついに、わが子も目を開けて泳げるようになったのです。
わが子は潜るのも70cmくらいのプールで、底に手を着くことができます。
今までもできたのですが、目を固く閉じて潜っているだけでした。今は底を見てそれを目標に潜り、手を着くことができています。レベルが大きく上がりました。
水の中で前を見て目標に向かって泳ぐことができることを知り、とても楽しそうにしています。
私はゴーグルをつけてわが子のスイミングに付き合っていますが、水の中を目を開けてとても楽しそうな顔をして私を目標に泳いでくる様子がはっきり見えます。
なぜわが子の泳力は上がる?
わが子はスイミングの同じクラスの子たちと、決定的に違うことがあります。スイミングが誰よりも好きだということです。
わが子を通わせているスイミングは、45分のレッスンで全体練習は10分くらい。それ以外は親と自由に泳がせるようになっています。しかし6歳以下の子供は、45分間も泳ぎの練習をし続けることはありません。ほとんどが自由練習を10分くらいすると、泳がずに遊んでいます。
ところがわが子は、潜ったり飛び込んだり泳いだりし続けます。45分間ずっと泳ぎの練習をしています。本当に泳ぐのが大好きなのです。
そのため泳力も上がっていったのですが、唯一にして最大の欠点が水の中で目が開けられないことだったのです。
これができるようになったことは、とても大きな意味があります。目を開けずに泳ぐだけで楽しくて仕方がないわが子でしたから、目で見て目標を定めてそこに向かって泳ぐ楽しさは格別のようです。そのため目が開けられない時よりも、はるかにたくさん泳ぐようになりました。
水の中で前に進む時に、目が見えないのででたらめに手足を動かしていることもよくありました。本人は泳いでいるつもりでしょうが、傍から見たらおぼれてもがいているようにしか見えなかったです。
しかし目を開けるようになると効率的に手足を動かして、しっかり水をかいて進むことができるようになりました。
そしてわが子は、顔を上にして浮かぶのがあまり好きではありませんでした。
顔を上にして水に浮かぶとき、わが子は目を開けていました。目をつぶるのが怖いので目を開けるのですが、いつ沈むのかわからない気持ちのまま目を開けているのも怖かったようです。そのため仰向けに浮かぶのを嫌がることがありました。
しかし水の中で目を開けられるようになったら、仰向けに浮かぶのを嫌がらなくなりました。これも大きな進歩です。
今ではプールサイドから飛び込んで、3m以上は楽々一人で泳ぎます。手がもう少しうまく使えるようにできたらもっと泳げるようになるのですが、なかなか手を使うことをしてくれません。
まだまだ3歳4ヶ月の子供ですから、体に対して重い頭の割合がとても高いので、自力で息継ぎすることはできません。しかし基本的な動きをマスターしておけば、5歳くらいになればガンガン泳げるようになっているでしょう。
わが子がこれほどまでに水が好きになり、泳ぐのが好きになってくれたのは、1歳の時から無理をせずにプールで楽しませたことが大きいと思います。
他の子に負けていることがあっても、決して無理をさせずにマイペースでやらせてきました。そのためいつもスイミングが楽しいと言ってくれました。楽しいと思う気持ちが、たくさん泳ぐことにもつながり、そして泳力の向上にもつながっているのだと思います。
水の中で目を開けるようにする方法
それではわが子に目を開けて水の中に潜れるようにしたやり方を紹介します。
最初に行ったのは、わが子に同じくらいの年齢の子供が水の中を目を開けて泳ぐ動画を見せることでした。しかしその時には効果はありませんでした。
その後も様々な動画を見せたり目を開けるように声掛けをしたのですが、わが子が水の中で目を開けることはありませんでした。
しかしそんなわが子もついに水の中で目が明けることができるようになる時が訪れます。
スイミングスクールの専用バッグには、虎が泳いでいるイラストが印刷されています。
スイミングスクールに行く前に、わが子がそれをみて「トラさんが泳いでいるね」と言いました。そこで妻が「トラさんは目を開けているから泳げるんだよ。ユウも目を開けたらもっと泳げるよ」と言ったところ、「じゃあ今日はユウ、目を開けて泳ぐ」とわが子が言ったのです。
そしてその日、水の中で目を開けることができました。
水の中で目を開けることは、技術はまったく必要ありません。やる気になればだれでもできます。ただしやる気にさせることがとても難しいことを実感しました。
わが子はトラのイラストがきっかけで目を開けるようになったのですが、やはり同じくらいの年の子が水の中を目を開けて泳ぐ動画を見せたことや、たくさんの「水の中で目を開けてみよう」という声掛けが、少しずつわが子のやる気を高めていったのです。
目を開て泳ぐ2週間前に幼児が目を開けて泳ぐ動画を見せたのですが、きっとずっとそのシーンが心に残っていたのだと思います。怖いからやらないけど、いつか目を開けたいと思い続けていたのかもしれません。
もし水中で目を開けることが苦手な子がいましたら、水の中で小さな子供が目を開けて泳いでいる動画を見せてあげてください。それに刺激を受けて、目を開けることができるようになるかもしれません。
もう一つ私が気を付けていたことがあります。
ゴーグルはわが子に着けさせませんでした。
ゴーグルを着けるとそれをするのが当たり前になり、ゴーグルを外すということが怖くなってしまうことがあると聞いたことがあります。
水の中で目を自分で開けることの方が、ゴーグルを外して泳ぐよりも敷居が低いと私は思いました。
わが子は2歳~3歳としては泳力がありましたから、ゴーグルを着けて目標が見られるようになれば、もっと泳ぎが上手になると思っていました。しかしゴーグルを着けてしまうとゴーグルを外せなくなると思い、着けさせるのを我慢してきました。
お子さんによっても違うかもしれませんが、目を開けられないからという理由でゴーグルを着けさせたら、それは逃げにしかならない場合があると思います。
プールの塩素で目が赤くなるなどの症状がある場合はゴーグルを着けることは間違いではないでしょう。しかし目が開けられないという理由からゴーグルを着けさせるのはやめたほうがいいと私は考えました。
一度ゴーグルを着けてしまうと、外して泳ぐことが難しくなりそうです。またゴーグルのバンドの調整も大変ですし、ゴーグルの中に水が入ったりゴーグルが曇ったりすることにも注意してあげなければなりません。
幼児にゴーグルを着けさせることは決して楽ではないのです。
そう思ってゴーグルを使うことなく目を開けられるように考えて実践したところ、3歳4ヶ月で水の中で目を開けることができるようになりました。
今ではゴーグルを着けさせなくて本当に良かったと思っています。