意識と悩み0~2歳

幼児に危険なことをさせるべき? わが子には過保護にせずさせてたくましく育てることにしました

0~3歳児を育てる時、危険なことをさせるかさせないか考えたことがありますか? わが子にはある程度の危険なことをさせた方がたくましく育つと考えて育てています。

しかしそれも人それぞれで、わが子にしていることは人によっては受け入れられないものなのではないかと思ってしまいます。

そう思われることは覚悟の上で、わが子には自由奔放に生きてくれるよう育てる方法を考えて実践しています。

目次

危険なことをさせるとは?

幼児に危険なことをさせると言っても、危険なことの定義が難しいですよね。自分の子供を過保護にしすぎていると自覚している人はあまりいないのではないでしょうか。

自分の常識の範囲内で、危険と感じていることを子供にさせないのは誰でも同じです。しかし人によってはさせることとさせないことにかなり違いがあります。

そこで自分の子供に危険なことをさせているかさせていないか少し考えてみましょう。

1歳3ヶ月のわが子が坂道を下っている動画を見てください。

1歳3ヶ月で坂を下らせる行為や、激しく転倒することを「危ないから自分の子供には絶対にさせない」と思う人もいるでしょうし、「このくらいならやらせている(やらせてみたい)」と思う人もいるでしょう。

私たち夫婦は、この動画のように坂道下りをさせることは危険だと思っていません。わが子は何度も坂道を駆け下り、いつも転倒しています。しかし怪我をしたことはありません。

足場の悪い坂道を下ることはバランス感覚を磨くことにもなりますし、一歩ごとに体をコントロールする必要もあるため脳もフル回転します。度胸も付くでしょう。坂道下りは様々な効果が期待できる遊びなのです。

これは当然私たち夫婦の考えであり、見るに耐えられないとか虐待ではないかとまで思う人もいるかもしれません。

私はこの動画のような危険レベルならば、させるべきだと思っています。

わが子が坂道を下る動画を撮り、ブログの説明のためにYouTubeにアップしようと考えました。しかしその動画はわが子が激しく転倒する様子が映っており、知らない人が見たら「こんなにひどい転倒をしても駆け寄ることもしない」と怒りが沸くかもしれないと思いました。

わが子はリビングでも能力いっぱいのスピードで走り、体をコントロールできずに激しく転倒しています。散らばったおもちゃがあるのに気にせずに走り、踏みつけてバランスを崩し、転がります。いつも転倒しているのです。

1歳0ヶ月~1歳3ヶ月までの歩くのが安定しない時期には、1日30回以上は転倒していたでしょう。歩くのが上達していくと転倒が減るのが普通ですが、上達した分だけスピードを上げるのでなかなか転倒回数が減りませんでした。いつでもどこでも走っています。家の中ではわが子が安定してゆっくり歩いているのを見たことがないほどです。

わが子が大転倒するのは日常茶飯事。珍しいことではありません。そのため坂道を走って駆け下り、コントロールできなくて転倒しても「またいつものことだ」と私たち夫婦は考えます。しかし他の人から見たら、子供が大転倒しているのにまったく気にしないのはひどい! と思うかもしれませんね。

危険な行為はさせるべきでしょうか? ひとことで言えば、絶対にさせるべきでないと考えています。

ただし誰もが危険と思う基準が違います。私たち夫婦が「危険でない」と考えたことでも、他の人にとっては「危険すぎる」と思うかもしれないのです。

わが子がひどい怪我を負わないように、私たち夫婦は細心の注意をはらっています。しかし少々の怪我を気にしていたら何もできないので、ひどい怪我を負わない程度のことは危険だと思うことはありません。

危険なことは子供も理解している

危険なことをしていることは、子供自身も理解しています。坂道を下った時にひどい転倒をしたとします。怪我をしたりとても怖い思いをしたりした場合は、もう無理な坂道下りをしなくなります。坂道を下るのを嫌がるとか、転倒しないようにゆっくり慎重に下るなどの行動が現れます。

転倒したことがあっても、その後に同じように走って坂を下るのは、子供自身が「この斜面は大転倒しても怪我はしないから大丈夫」と思っているからです。

危険なことと危険でないことを見分ける能力は、危険なことをさせなければ備わりません。

もちろんまだ知能が発達しきっていない子供ですから、危険か危険でないかの判断は間違っていることもあります。そのため親の監視が必要になるのです。

危険そうなことを初めて体験する時には、しっかり監視して大きな怪我を負うことのないようにしなければなりません。そこを間違えなければ、少々転倒するくらいのことは気にせずにやらせても大丈夫です。

私の子供が駆け下りた斜面ですが、私たちが登って来た時、わが子よりも数ヶ月先に生まれたと思われる、生後1歳半くらいの子供を連れた親子がいました。

子供が坂の方に歩いていくと、母親が「危ない!」と言って慌てて止めていました。

この時に育て方は人それぞれだと実感しました。

一方の夫婦(私たち夫婦)は子供が坂を下りるように促して、喜んで坂下りをさせています。もう一方の夫婦は、同じ坂を下らせるのは絶対にダメだとしているのです。

これはどちらが正しいのか難しいところです。私たち夫婦のように、まだ歩き始めたばかりの子供に、坂を走って下りさせるような考えがすべて正しいとは思っていません。

しかしたくましく育ってほしいので、何でもダメだとせず、いろいろなことにチャレンジさせたい気持ちが多いのです。

子育ての感覚は人それぞれ

1歳8ヶ月のわが子がストライダーに乗れるようになり、両足を上げてバランスを取って進むのが大好きになりました。

これはすごいと思ったので、狭い家の中で自由に乗らせています。

そして「1歳8ヶ月でこんな曲乗りみたいなことができるのならば、3歳くらいになればすごい技を身に付けることができるのではないか」と考えました。

しかしこのような考え方は、まったく一般的ではなく嫌悪感を持つ人もいることを知りました。

「ストライダーの曲乗り」について、インターネットで調べてみました。すると3歳ですごい曲乗りができる子の動画を見つけることができました。

今ではもうYouTubeで見られなくなってしまいましたが、3歳とは思えない華麗なテクニックを披露している動画でした。

その動画ほどのことはできなくとも、ちょっとくらいの曲乗りならわが子にもできるのではないかと思いました。そのついでにもう少し調べると、この曲乗りについては決して好意的に受け止められないこともあると知りました。

「こんなことをさせる親の気が知れない」等の意見は私には衝撃でした。1歳7ヶ月の頃からわが子に家の中でストライダーを乗り回させていますが、ヘルメットはかぶらせていないことが多かったです。1歳8ヶ月の途中まではわが子はヘルメットを拒否することばかりだったからです。

そして家の中で乗り回させることは、かなり危険なことです。壁のそばで転倒すると頭を壁にぶつけます。ひどくぶつけると怪我をすることもあるでしょう。それがわかっているのですが、ヘルメットなしで乗り回させているのです。これだって見る人によっては「こんなことをさせる親の気が知れない」のでしょう。

正直このようなこと(ストライダーを家の中で乗り回させること)をするようになってから、私だってかなりわが子を心配をしています。昼には必ず妻にメールして、子供がけがをしていないかを確認しないと心配でたまりません。仕事が終わったらすぐに家に電話を掛け、わが子の無事を確認しています。これほど心配するのならやらせない親の方が多いのでしょう。

それでも私はわが子には自由に遊ばせたいのです。

そしてわが子を心配はしていますが、ひどい怪我をしないと信じているのです。巧みな体の使い方で絶妙なバランスを保ち、ストライダーに乗っていても、物にぶつかるような転び方をしないと信じています。

わが子は日ごろからとてもよく転びます。足元も見ずに走るため、すぐに物に引っかかって転倒するのです。よく転倒するので、転倒する怖さも痛みも誰よりも知っています。そのためひどい怪我をする場所では慎重なになっているのです。

わが子には危険に対する慎重さを、体験からもっともっとわかってもらいたいです。

またバランスを崩して転倒しそうだと感じた時、真剣に体勢を立て直すことになります。いわゆる体を守るために必死になります。その必死さの連続は、運動神経を高め、脳に刺激を与えて知能が成長すると信じているのです。

要約すると以下になります。

わが子は危ない行為をしたとしても、真剣になった時は、絶対にひどい怪我をするような転倒はしないと信じているし、危険回避を繰り返すことは、成長につながると思っている。

私たち夫婦はこのような気持ちでいるのです。

危険なことを排除すれば行動が限られて、やることが少なくなります。それはもったいないことです。少しでも多くのことをしてたくさんの経験を積むことで、子供は成長すると思うからです。

一番大切なことはどこで線を引くかです。やらせることの基準がとても高く、危険なことをガンガンやらせる親もいるでしょうし、危険なことは絶対にダメだと過保護に育てる人もいるでしょう。

自分の子供が少々危険なことをしていると知っていて、それを心配しながらもやらせること。これはきっとほとんどの親御さんにとって、信じられないことなのでしょう。

でも少々危険なことをさせた経験が、絶対に子供を強くしてくれると私は信じています。そんなふうに育った私はちょっとたくましいですから。

子育てについては私たち夫婦の考えは、少し変わっているのかもしれません。実践する場合は、お子さんの安全に注意して自己責任で行っていただくようお願いいたします。

 

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