子育てについて、考えることがあります。
一生懸命育てることと、少々手を抜いて育てることのどちらが正しいかです。
子供を育てるのはとても大変です。いつも全力で子供に向き合っていたら、心も体も持たないかもしれません。
いい子に育てるために頑張ろうと思っても、新生児育児の大変さに毎日がいっぱいいっぱいで、いい子にするために様々な取り組みをすることなどまったくできないこともあるでしょう。
私は妻が妊娠した時に、子育て経験のある人たちに話を聞きました。
「子育ては大変なの?」「どんなことに気を付ければいいの?」そんな漠然とした質問をすると、多くの答えは「真剣にやっていたら、体が持たないよ。手を抜いても子供の成長は何も変わらない」という答えが返ってきました。
これは女性に話を聞いた場合ですが、男性に話を聞くと、「よく覚えていない」「何もしなかった」という答えが多かったです。
わが子が生まれてから
そして子供が生まれて子育てが始まったら、想像を超える大変さでした。
私は父親ですが、私が会社に行っている間は妻が子育てでへとへとになります。そのため家事はすべて私が行いました。そして子育ても時間が空いている限りですべてやっていました。
後から考えると生まれて間もないわが子の育てにくさは、私が思うにかなりのものでした。しかし夫婦で助け合いながら育児ができたので、何とかしのぐことができました。
これができたのは夫婦二人とも、相手のことを思いやる気持ちが強かったからです。
お互いパートナーに負担をかけないように頑張りました。そのため大変な状況でも乗り越えることができたのです。
新生児育児でへとへとになる時期を過ぎてからは、わが子のためにいつも公園に連れて行って遊ばせました。私たち夫婦は食料品をはじめとした身の回りの物を買うこと以外は、子供を遊ばせるためにしか外出したことがありません。本気で毎日子供のことだけを考えて生活してきました。私たち夫婦以上に子供のために行動している両親は、絶対に存在しないと言い切れるくらい頑張りました。
大変な子育てがいつの間にか楽になっている
しかし子供が成長するにつれて、他の人たちよりも子育てが楽になっていると感じるようになりました。
断乳は1日で終わりました。断乳開始の日から数日は、ひどい戦いが始まると気合を入れて妻をフォローする気でした。しかしその必要もないほどあっけなく終わりました。
おむつ外しですが、2日で終わりました。あまりにも早いので拍子抜けしました。
イヤイヤ期はまったくありませんでした。この時に他の家庭の子育てとわが家はまったく違うことに気付きました。子供とはいえイヤイヤ期で理不尽な要求を毎日繰り返されたらたまりませんが、それがまったくなかったのです。
苦労して物事を教えることもまったくありません。
靴を履くこと、服を着ること、ボタンをかけることなどはすぐにできるようになりました。
箸は2歳のうちに完璧に使えるようになりました。
運動でも手先を使った遊びでも、絵や字を書くことでも、何でもあっさりとできるようになってくれました。
他の子ができているのに、わが子ができないことはまったくありません。わが子にできないことがあって、やきもきすることがないことは本当にありがたいです。
もちろん毎日付き合える時間は、精いっぱい付き合っています。そのため疲れることも多いです。
しかし子供に困らせられることが、2歳くらいから極端に減りました。一般的にはイヤイヤ期に突入し、育てにくさを感じる真っただ中のはずです。
その時に育てるのが楽に感じられることは、ある面すごいことだと思います。
真剣に子育てをすると、成長は絶対に早くなります。自転車に乗れるとか箸が使えるとか絵が描けるなどの見てわかることも早くなりますが、精神的な成長や知能の成長も早くなるようです。
それらの成長が早くなると、相手を思いやる気持ちを持ってくれるようになりますし、正しい判断ができるようにもなります。
そうなった場合はいつもとてもいい子でいてくれるので、子育てがとても楽になるのです。
子供のことを考えて真剣に子育てした私たち夫婦は、わが子にどの家族にも負けないくらい愛されていると感じます。親を愛する気持ちが、わが子がわがままが少ない理由だと思うのです。
真剣に子育てすれば子供が様々なことを考えられる年齢になった時、子育てがとても楽になるのです。
頑張ると素晴らしいことが待っているって、最高だと私たち夫婦は感じています。