2歳前の子供を甘やかせないように育てることにしました。
1歳~2歳くらいの幼児を甘やかせて育てる「甘やかせ育児」は正しいと言われることが多いようです。適度に甘やかせることは子供との良好な関係を築けますし、精神的にも安定して健やかな成長が見込まれると言われます。それは間違っていないと思う気持ちもあります。
しかし私は甘やかせ育児をすることが、いかなる場合でも正しいわけではないという考えに至りました。やりすぎた甘やかせ育児はわが子を育てるうえで問題があったと実感したのです。
問題が起きた状況と、問題解決の方法についてまとめてみました。
目次
過度な甘やかせ育児とは
甘やかせたことで弊害が出たという話を、私はあまり聞いたことはありません。
大人になってから自立していないとか、甘えた子供になってしまったなどという体験談を見つけることはありますが、幼児のうちから問題が起きたという例はほとんど聞いたことがありません。
このことからも普通に行う甘やかせ育児は、問題が起きることはほぼないのかもしれません。
しかし過度な甘やかせ育児は問題を引き起こすことがあります。
甘やかせ育児を推奨する専門家の方が多いため、私たち夫婦もそれを信じて「甘やかせ育児」を続けてきました。
しかし私は「適度な甘やかせ育児」と、「過度な甘やかせ育児」があるのではないかと考えるようになりました。
この記事は甘やかせ育児は良くないというものです。しかし実際に何でも子供望みをかなえるような、本当の(過度の)甘やかせ育児をしている人はほとんどいないと思います。本気でやったら普通は体も精神も持ちません。そのくらい子供の望みをかなえ続けることは大変なことです。
私たち夫婦が過度の甘やかせ育児ができたのは、夫婦で協力し合うことができていたからです。
育児は母親にウエイトが多くかかります。それを父親が理解してできる限り父親も育児を行うことで、母親の育児に対する気持ちは安定し、子供のためになんでもすることができます。
過去記事にもありますが、私(父親)は仕事を終えてから家族のための買い物以外で寄り道をしたことは一度もありません。子供が生まれてから、会社が休日の日に一人で遊びに出かけたことはやむを得ない付き合いの2回だけです。会社に行っているとき以外はいつも家族と一緒にいます。そして徹底的に子供の面倒を見ているのです。
夫(父親)にこのようなことができなければ過度の甘やかせ育児はできません。わが家ではそのようなことを徹底した結果、わが子が望むことは何でもしてあげることができたのです。
子供の希望をできる範囲ですべてかなえる。言葉に書くのは簡単ですが、実践できる人が他にいるとはあまり思えないレベルです。
雨が降っているのに外で遊びたいと言われたとき、夫婦で濡れながら相手をしたこともあります。
妻はわが子が抱いてほしいと言ってくると、ほぼすべての場面で抱いていました。料理の時もほぼ毎回抱いていました。いつも片手で料理をしていました。
私が家にいる時は料理を手伝うこともできますが、私が仕事に行っているときは、妻はいつも子供を抱きながら料理をしているのです。
妻は腕も足も筋肉が付いて見違えるほど太くなりました。(細すぎの妻なので、腕や足が太くなることは悪いことではありません)
「抱いてほしいと言われたときは、ほぼすべて抱いてあげる」という甘やかせ育児は、過酷すぎるためできる人はほとんどいないと思います。
抱かれることが大好きなわが子は、願えば抱いてくれると思えばいつも抱かれることを望みます。それはエスカレートしていきました。
普通の甘やかせ育児と本当の(過度の)甘やかせ育児は違います。過度の甘やかせ育児で育ったわが子は、いつでもどこでも抱かれたいと願うため抱かれる以外の興味を失なってしまいました。
それは子供の自主性を損ない、好奇心を奪い取ることがあると思えました。(すべてだとは言いませんが、少なくともわが子はそうでした)
本物の抱き癖を付けた、甘やかせ育児をしてきた私たち夫婦です。それをしてきた自覚はなかったのですが、ちょっと特殊な育て方をし過ぎていたことに気づいてからはそれを反省しました。
甘やかせ育児の弊害
もう一度断っておきますが普通の甘やかせ育児は問題ないでしょう。子供が望むことをすべてかなえようとする過度な甘やかせ育児が問題です。
3歳くらいまでなら、望むことは何でもかなえるくらいに甘やかせることは正しいという意見が主流です。それを信じてできる限り甘やかせて育てている方もいるでしょう。
私たち夫婦も子供のためにと望むことはできる限りでやってきました。その結果、抱き癖がついて大変でした。
わが子は抱かれることが大好きなため、いつも抱いてほしいと言ってきます。これが生後7ヶ月から1歳8ヶ月までずっと続いていました。
1歳3ヶ月くらいまでは、私(父親)ばかりに抱かれたいと言ってきて、その後は妻(母親)以外は抱かせてくれなくなりました。いずれの時期も毎日大変な時間抱き続けることとなりました。
母親しか抱かれたくないという頃は、妻は料理もわが子を抱きながら行っていました。私が抱こうとしても、全力で首を振って「イヤイヤ」と言うのです。
妻は子育てに大変な労力を使っていましたから、毎日疲れ切っています。そのため家事を私がやる機会がとても多いのです。甘やかせすぎて抱き癖が付いたことで、夫婦共にへとへとに疲れていました。
こんな苦労があっても、愛情をたくさん受けたわが子は絶対にいい子に育つと信じていました。
現在の子育てでは子供の抱いてほしいという要求は、できる限りで受け入れることが大切だとされています。親との信頼関係がとても大切で、自立をするのは子供が自ら親から離れるのを待つべきだという意見です。
抱かれたい子供に対して自立を促すために抱かないようにすることは、子供の親に対する信頼関係を無理やり断つことになり、子供との良好な関係が崩れてしまうことになると言われています。
それは確かにその通りだと思った私たち夫婦は、頑張って子供の要求にすべて答えるよう努力を続けたのです。
わが子の成長が停滞
わが子は成長が早かったです。
ハイハイを始めた時期は平均で、歩き出しは平均よりもほんの少し早いくらいでした。
しかしそれから走り出すまでがとても早く、ボールを蹴るのも物によじ登るのも、積み木を積み上げるのも驚異的に早い時期にできるようになりました。わが子はすごい子だといつも思っていました。
1歳4ヶ月になれば大きな公園で急な坂の上り下りも含めて2kmくらいは歩いてしまい、鳥や花などを見るのも大好きな好奇心旺盛の子供でした。
しかしその後、衝撃の事実を突きつけられることになります。わが子の成長が停滞してしまったのです。
わが子は公園に行っても、まったく遊ばなくなってしまいました。
出産直後に県外転出をしたため、家のまわりには知り合いがいません。そのため人との交流がほとんどないまま過ごしていました。
これが悪かったのか、1歳半くらいから人見知りがひどくなりました。
この対策として子育て支援センターに出向いて、人との触れ合いをすることにしました。1ヶ月ちょっとで人に慣れてくれたので人見知りはほぼなくなりました。
人見知り対策については、1歳児の人見知り対策 子供の成長が停滞するのを改善したいという記事を書いています。興味のある方は是非ご覧ください。
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1歳児の人見知り対策 わが子の成長が停滞するのを改善したい
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人見知りもなくなったので公園でも思い切り遊んでくれると思い、いそいそと公園に出向いてみました。わが子は1歳8ヶ月になっていました。
人がいても警戒して近づかないことは改善されていました。これは喜ばしいことなのですが、公園で何もしないのです。
鳥が舞い降りてきても興味なし。きれいなアジサイが咲いていても興味なし。遊具に乗せてあげても興味なし。ただ妻に抱かれたいと言うのみなのです。
以前は公園で楽しく走り、遊び回っていました。しかし今は、妻に抱かれることしか考えていないのです。
好奇心がまったくなくなっていました。家の外に出ると、妻に抱かれることだけが、わが子の興味のすべてになってしまったようなのです。
その日はその後すぐに、子育て支援センターに行きました。
ちょうど3組の親子がいましたが、偶然にもお子さんたちはすべてわが子の同学年でした。
衝撃的だったのは3ヶ月遅れで生まれた子供が、わが子よりも積極的に走り回り、よく笑い、おもちゃで楽しそうに遊んでいることでした。
わが子はまったく笑わず、妻が持ってきたおもちゃをひたすら繰り返し淡々と遊んでいるだけ。その時のわが子は、感情が読み取れないほどの無表情だったのです。
楽しそうに積極的に遊び回っている他の子との差に、愕然としてしまいました。
何事にも興味を持ち、知能も運動能力もかなり早いと思える成長をしていたわが子だったのですが、いつの間にか他の子に大きく追い抜かれていたのです。積極的に新しいことにもチャレンジしなくなった弊害でした。
好奇心もやる気もすべてなくなり、母親と一緒にいることだけが楽しみになってしまったのです。
今考えるとこの子育て支援センターでのわが子の気持ちは、「わざわざこんなところに来ておもちゃで遊ばなくても、お母さんと一緒に家にいるだけでいい」というものだったのではないでしょうか。
常に不機嫌そうな顔をして、無気力としか言いようのない態度でした。この無気力さが成長を阻害している事実を突きつけられたのです。
わが子の様子
詳しく明らかにおかしかったわが子の様子を説明します。
まず最初は人見知りが驚異的にひどくなったことでした。家の近くで人がいると、家の外に出るのを嫌がるくらいでした。
人見知り対策をして、これは何とかできました。
しかしわが子の行動は、少しずつ消極的になっていたのです。
何でもすぐに親に何かをしてもらうように指差するようになり、自分でやろうとしなくなりました。どんな簡単なことでも親を頼るようになってしまいました。
しかしそれが異常だとも思わず、甘やかせ育児を続けました。
このころ気になったのは、家ではよく動き、はしゃぐこともありましたが目が死んでいたのです。いつもかわいいと思っていたわが子だったのですが、表情が曇っていることでかわいらしさが消えてしまいました。
自分の子供がかわいいと思っていると、少々の変化はかわいい気持ちが強すぎて気が付かないこともあります。
しかし明らかに「可愛くない表情」をし過ぎていたため、顔がかわいいとは思えなくなったのです。そのくらい顔が変化していました。それが日に日にひどくなっていきました。
甘やかせは良くない!
これはまずいと考えたので妻と徹底的に話し合いました。
成長が遅いことは、その子の特徴のひとつと考えています。わが子が他の子に、成長スピードで負けていたことを問題にしているのではありません。
私たちが問題だと考えたのは、甘えるだけが中心となり、無気力で何もしない子になってしまったことなのです。
これを絶対に対策してあげないと、わが子の成長は停滞してとても大切な1~2歳の成長期に、新しいことにチャレンジしなくなります。その結果、刺激を受けることも少なくなり楽しいと感じることも減ります。これは運動能力や精神の成長を妨げることになってしまいます。
成長が早かったはずなのに、顔も変わって積極性がなくなり、きっとこのままでは成長が遅れてしまう。もしかしたら病気かもしれないとさえ考えました。
でもたとえそうだとしても「かわいいわが子だからあの子のために頑張る」と私は言いました。妻はわが子がかわいそうだと泣いていました。そのくらい深刻に、わが子の成長の停滞に戸惑っていたのです。
人見知りをなくし、断乳もしました。しかし効果はなかったどころか悪化しているように感じました。
何かできることはないかと考えた結果、わが子のわがままに対して聞き入れる対応を減らしていくことにしました。
あまりにも母親が大好きすぎて、母親以外に興味がなくなっていることは明白です。母親以外にも興味を持つようにするには、母親に甘えすぎるのを改善させるしかありません。
わが子が生後1歳6ヶ月の時、妻(母親)が住んでいる地域の打ち合わせで1人で外出した時、死ぬほど泣き続けました。妻がわが子から離れたのはそれが初めてのことでした。
1歳半を過ぎて、母親から片時も離れられないのは異常です。そしてどんな時でもすぐに、妻(母親)に抱かれたいと願うのです。
心を鬼にして妻はわが子を抱かないようにすることを決めました。抱くことをなくす代わりに、今まで以上にたくさん触れ合ってあげることにしました。
お風呂は二人で入れることにしました。今までよりもたくさん、私がわが子のそばにいてあげるようにしました。
抱かない代わりに、私たち夫婦がわが子を愛していることをしっかり感じてもらおうとしたのです。
妻が抱かなくなってから
朝から抱いて欲しいと言って来たのですが、(「ママ、抱いて」と手を広げて言ってくる)妻は抱きませんでした。
そのあとはものすごく泣き叫びました。私がなだめても悪人を見るような目つきで拒絶。妻に縋り付いて離れません。30分以上大泣きを続けました。
そんなことを半日繰り返したら、わが子は妻に抱いて欲しいと言わなくなりました。
母親は抱かなくなりましたが、今までのようにわが子にとてもやさしく接しています。それはわが子に伝わっており、抱かない妻に対して不信感を抱く気配はまったくありません。
抱かないと子供が親のことを信用しなくなって逆効果だという専門家の方が唱える説は、わが子には当てはまりませんでした。
抱かなくなった理由をずっと優しく伝え続けることで、わが子は「愛されていない」とは考えなかったようです。
わが子の態度に変化が
母親が抱かないようにしたその日、スーパーへ買い物に行きました。
わが子は自ら子供を乗せるタイプのカートを指さして、そこに乗せるように促してきました。それまで一度もなかったことです。
それまで子供用カートに乗せても、買い物の最中に抱いてくれて言い出して、抱かずに買い物が終わったことは一度もないのです。(このころまでは、買い物はほぼ100%、夫婦で出かけていました)
最後までカートに乗ったままだったことで、わが子も自立する気持ちを持ってくれたようです。
このような変化を見せた時、しっかり褒めてあげることは大切です。
どうせ抱いてくれないから自ら抱かれることを辞退したという負の感情だったとしても、褒められることになれば自らの決断を正しいと認識しますし、親が喜ぶことをしたという達成感も得られると思いました。
それらがあれば「抱かれることを諦めた」というマイナス思考の自立ではなく、前向きな自立に変えていけることを期待しました。
その次の日、わが子は箸で納豆を食べようとしました。1歳児が箸で納豆をつまんで食べるのは大変難しいことです。当然わが子は苦戦しました。
しかし30粒ほどの納豆を、わが子はすべて箸でつまみ上げて食べてしまいました。
今までは箸でうまくつかめない物があると、すぐにやめてしまうか親にやってもらうように言ってきたのですが、その日は時間がかかってもすべて自分でやり遂げたのです。
その日に公園に連れていきましたが、遊具のワイヤーで組み合わせたネットをわが子は自分から登りたいと言い出しました。登らせてみると一人で登り切ってしまいました。
今までこのような登って遊ぶ遊具に自分から進んで上ることが一度もなく、乗るように促すと嫌そうに親の手を借りて登っていました。しかしその日は自ら登ると言って一人で登り切ったのです。
それだけでなく、この日は一度も「抱いてほしい」と意思表示しませんでした。
今まで休日に車で外出した時、抱かなかったことなど一度もなかったのですから大きな進歩です。
私たちが行ったのは、母親が抱かなくなっただけではありません。
哺乳瓶を取ってほしいと思った時やお菓子の袋を取ってほしいと思った時も、わが子は親にお願いして来ます。これらを自分でやるように優しく説明し、なるべく手伝わないようにしました。
階段を上る時や降りる時、ランニングバイクにまたがる時、車に乗り込むときなど、わが子が手を出して手伝うことを望んできてもできる限り自分の力でやらせてみました。
最初は泣くこともありますが、その時には優しく愛していると語りかけ「自分でやった方が強い子になるよ」などと粘り強く説明しました。
そして一度自分でやらせると決めたら、途中で手伝うことは絶対にしませんでした。
これらの対策で、わが子は驚異的な変化を見せたのです。
そのような対策を始めてから3日目、仕事から帰宅してわが子を見てびっくりしました。以前の目がパッチリしたかわいいわが子に戻っていたのです。
表情の違いではなく「顔がまったく変わってしまった?」そう思えるくらいかわいくなりました。
それを見ただけで私たちのやり方が間違っていないことを確信しました。
私だけでなく私の母も、顔が変わったとびっくりしていました。
それまでは家の中で母親を交えて遊んでいると、楽しく笑うこともありました。しかし母親がいなくなり私だけがわが子を相手にしていると、笑うことがほとんどなかったのです。また母親がいても外出すると、ほとんど笑うことはありませんでした。
ところが母親が抱くことをしなくなった時から、目の輝きが違います。
外食した時に一緒にいた私の母も「見違えるように笑うようになった」とびっくりしています。
それからは今まで親にやらせていたことも、自分でやる子になってくれました。好奇心も戻りました。花も昆虫も興味深く観察するようになりました。
何よりも目の輝きが戻ったことがうれしいです。
もちろん顔だけでなく、態度も大きく変わりました。何でも積極的にやるようになり、家に置いてあるジャングルジムに登って、手をパイプから離して立つことにも突然チャレンジするようになりました。
子育て支援センターに妻がわが子を連れて行ったのですが、始めて自分から進んでおもちゃを取りに行き他の子の所に遊びに行ったようです。その次の日にも子育て支援センターに連れてくと、笑いながら他の子の所に駆け寄って遊んだようです。
積極性も好奇心も戻りました。
甘やかせ育児のために、わが子は1歳5ヶ月くらいから1歳8ヶ月くらいまで、あまり能力の向上が見られませんでした。
ストライダー(キックバイク)を買っても、なかなか興味を持ってくれず、乗れたのは甘やかせ育児をやめてからでした。
甘やかせ育児をやめて効果が出てからわずか数日で、ストライダーをほぼ完ぺきに乗りこなすことができたのはすごいことだ思っています。
甘やかせる弊害
「抱かれることで愛されていることを理解し、自立も簡単になる」とよく言われています。
その育て方はわが子には適していなかったようです。極端な考えですが、わが子は甘やかせ続けたら一生甘えたままの子になったかもしれないとすら思います。
わが子の場合は甘やかせてくれる親がいたら、ずっと依存し続けたいと思い続けた気がします。甘えたいという気持ちが強くなりすぎたので、甘えることが一番の楽しみになってしまったのです。
積極的に何かをする気にならなくなるほど、甘えることが好きになることがわが子の場合はありました。そして何かにチャレンジすることがなくなり、できることが増えなくなり成長が停滞しました。これは一般論ではなく私が子育ての中で実体験したことです。
実際はそこまで甘やかせることも、遊ぶ興味がなくなるほどに親を好きになることも、なかなかないことかもしれません。しかし度の過ぎた甘やかせ育児は、弊害があるという事実を紹介させていただきました。
普通の親子なることができました!
妻が抱かなくなって1ヶ月、わが子が少し機嫌の悪い日が続くようになりました。朝起きた時にもよく泣きます。夜中に起きると泣きじゃくることもあります。
夫婦で話し合った結果、母親の愛情に飢えているという結論になりました。
抱かれたいという気持ちがわいてくるのですが、遠慮しなければならにないというジレンマで、イライラしているようなのです。これこそが一般論で「親は子供に甘えさせるべき」という状態なのだと思いました。
そのため過剰にならない程度に、妻が抱いてあげるようにしました。
この結果、わが子はまたまた笑顔を取り戻しました。
本当に子育ては難しいと思いました。
甘やかしすぎてもダメですが、抱いてあげないと愛情を受けていないと考えることはやっぱりあるようです。
抱かないこと以外は、とても優しくわが子には接していました。それでも抱かれたい要求はとても大きかったのでしょう。
いつでもどこでも抱かれることを望まれたら大変ですが、適度に抱くことは私たち夫婦もまったく問題ないと考えていますので、一般的な家庭のレベルでその後も抱いていくことにしました。
わが子が抱いて欲しいと言ってくる頻度は以前に比べたらとても少なく、外出時に眠くなった時などごく一部に限られるようになりました。
そしてわが子が求めてきたら、必ず抱くようにしました。これでわが子もご機嫌な状態が続くようになったのです。
ここまでとても長い道のりでした。断乳したり、抱くのをやめたりしました。
そして最後は、普通の親子になることができました。
まとめ
ここまでのわが子に対する人見知り、甘え対策は以下の通りです。
甘え対策
- 断乳
- 母親の抱き癖をなくす
- 公園や支援センターに連れていく
- 適度に母親が抱かないこととする
- 抱き癖がなくなったら、抱いてほしいという要求をかなえてあげる
このように進めることでわが子の人見知りや甘えはほぼなくなり、公園でも遊び、家の外に人がいても気にすることなく遊んでくれるようになりました。
家の外でよく遊ぶようになってから、運動能力は目覚ましく成長しました。
- 甘えすぎないわが子は、何に対しても積極的になり、公園の遊具は(3歳以上の推奨年齢のもの)を1歳9ヶ月ですべて制覇。
- 楽しそうに声を上げてストライダーを乗り回すようになった。1歳児とは思えないスピードを出せるようになった。
- ジャンプが得意になり、ジャンプして両足を開いて着地したり、両足を開いてジャンプして足を閉じて着地できるようになった。
- 物に掴まって遊ぶことが好きになり、吊り輪に10秒以上つかまり続けることができるようになった。
子育ては子供のペースに合わせることも大切で、無理して何かをさせることは良くないと思っています。ただし甘え過ぎで新たなことにチャレンジしない場合は対策した方がいいですし、人怖じして人がいると遊ばないのももったいないことです。
甘えすぎと人見知りは、わが子の場合は改善させて成功だったのです。
わが子が物事に積極的でなくなったことについては、人によっては「問題ない」と判断することはあるでしょう。それも含めてどのように子育てするのか、すべて親が判断していかなければなりません。
私は少しでもわが子がいい子になるよう、精いっぱい考えて育てていかなければいけないと思っています。
その責任を、すべて親が負いながら・・・。