わが子と付き合うのはとても大変です。
演技をするのですが、それが実に巧妙なのです。
気を抜くとすぐに騙されます。
わが子の育て方の難しさについて、紹介します。
目次
わが子のふざけと演技
わが子がふざけてばかりいます。
自転車に乗ってわざと壁に突進するくらいならかわいいもので、自転車に乗ってわざとひどく転倒することもあります。
これが本当に激しく転倒します。
こんなに激しく転倒すると自分の身に危険が及ぶだろうと普通なら考えるレベルの転倒を、わざとするのです。
知らない人が見たらわざと転倒していると見抜くのはまず不可能だと思います。
昨日もわが子が自転車で転倒しました。
わが子は転回する時に曲がれる角度よりもほんの少しハンドルを強く切ることで、タイヤが急停車することを知っています。
昨日はわざと急ハンドルを切って車体を急停車させ、勢いよく倒れました。これを恐る恐るやるのではなく、けれんみなくやります。
その時にわが子は、自転車から投げ出されていました。
半袖半ズボンでした。ひざやひじをアスファルトにひどく打ち付けて、打撲や擦り傷を絶対に作ったと思うほどひどいものでした。
普通ならびっくりしてわが子のもとに駆け寄るべき状況です。
でもわが子はすぐに顔を起こして私たちの様子を伺いました。
転倒してわずか1秒も満たないうちに親のほうを見る態度を見て、私たち親にはこの子がわざと転倒したことがわかりました。
転倒するつもりのない時に予想外の転倒をしたら、普通は驚くはずなのです。
しかし一切驚きの様子を見せず、すぐに顔を上げて私たちの様子を伺いました。
私も妻もその表情を見て「これはおかしい」と判断したのですぐに駆けよりませんでした。
すぐに駆けよらない親を見てわが子は、心配してもらうのを諦めたようで、むっくりと立ち上がって平然とまた自転車に乗り始めたのです。
このような心の探り合いの応酬は、わが子といると日常茶飯事です。
最近のわが子は、心配してもらうためにわざと危ないことを繰り返ししています。
しかしわざとしたことを父親や母親にすぐに見抜かれてしまい、心配してもらえないことが増えています。
そのためやることが過激になっているのです。
幼稚園に行くことで親子の関係に変化が・・
ずっとわが子とはいいバランスで付き合って来られたと思っています。
しかし幼稚園に行くようになり、わがままが激しくなりました。
この心理を想像すると、わが子は「本当に親が自分のことを大切に思っていたら、幼稚園に行って自分と離れることを望まないのではないか」という気持ちがあるのだと思いました。
そのため甘えやわがままが激しくなり、親の愛情を確かめていると思われる行動が多くなりました。
それもすぐに終わると思っていたのですが、幼稚園に行くようになって2ヶ月ほど経過した現在では逆に激しくなっています。
このようなことについて妻といつも話し合います。
妻との話し合いで子供の態度の悪さに困っていると妻から告げられたこともありませんし、私も妻に言ったことがありません。
私たち夫婦は子供の態度を慎重に判断し、しっかりと対応しています。
昨日は回転寿司店に言って私が会計をしている時にわが子はフルスピードで店の外に駆け出し、それを妻が走って追いかけていました。
店の外に出たら車道に飛び出すかもしれません。
車道が危ないのは2歳になる前から完璧に把握し、安全も確認せずに飛び出すことのなかったわが子ですが、今は親に相手にしてほしいと言う気持ちが強すぎて、わざと車道に飛び出そうとしたのです。
それでも妻はそのことを怒りながら私に言うことはありませんし、私もその行為を見て怒りを感じることはありません。
私たち夫婦は、わが子が理由なく私たちを困らせるはずがないと信じているからです。
その行為をした理由が何なのかわからず、そしてどうすればいいのかわかりません。
しかしわが子は何かの考えがあって、危ないことをして私たちの気を引こうとしています。
決して悪気があって私たちを困らせているのではないと信じられるのです。
もちろんあまりにも危険なことをする場合は、1回目でもこれ以上ないくらい叱り付けています。
謝ってもう二度とやらないと約束するまで叱り続けます。
ここまで親に叱られたら3歳児なら泣き出すんじゃないかと思うくらいなのに、わが子は泣きません。
おそらく相手にしてもらえることがうれしいのだと思います。
子供に対して私たち夫婦ほどいつも向かい合っている親子はないと断言します。
いつもわが子のそばにいて、わが子と一緒に遊んでいます。
これで親の愛情に飢えているのではないかと言われても、改善は不可能です。
これ以上わが子に付き合うことは時間的に不可能なのです。
それでもわが子は、今以上の愛情を求めているのでしょう。
でもそれは無理な話だとわが子も薄々はわかっていると思います。
それでもわが子は親を気遣ってくれる
昨日の夜は、いつも通り妻がわが子を寝かしつけました。
しかしわが子は「お父さんも一緒に寝て欲しい」と言いました。
私はブログの運営をしていますが、それはわが子が布団に入ってからしかできません。
わが子を妻が寝かしつけた瞬間からが勝負なのです。
昨日はわが子に一緒に寝たいと言われて、少しの間なら構わないと思っていたのですが、わが子は一向に寝る気配がありません。
「お父さんとお母さんと3人で寝ると嬉しい」と繰り返し繰り返し言っていました。
そして暗闇の中、わが子は定期的に私が隣に寝ていることを確かめるために私のところに手を伸ばしてくるのです。
あまりにも長く寝付かないので、妻が「お父さん、行っていいよ」と言いました。
わが子が「お父さん」と言ったとき、いつも通り「行かないで」と言うと予想しました。
しかしわが子は「行って」と言いました。そして「頑張ってね」と言いました。
さらにもう一度わが子は、「お父さん寝てくれてありがとう。頑張ってね」と言いました。
私は最近はわがままが多くなっていたわが子が、私のことを考えてくれたことに感動しました。
状況をすべて把握し、他人のことを考えることができるようになっていたのですね。
わがままばかり言って困らせることが多くなっていたわが子ですが、精神的な成長はしっかりしているようです。
こんな気持ちを持ってくれるようになったのですから、もうしばらくしたら私たちを困らせることもしない子になると期待します。