意識と悩み0~2歳

2歳になったわが子の運動量と食事量は足りているのか考えてみました

わが子の食事量と運動量が足りているのか、考えてみました。

食べ過ぎて運動量が少なければ当然太ってしまいます。

お子さんが太っている場合は注意が必要です。特に3歳までの子供を太ったまま対策せずに放置すると、様々な病気になるリスクがあると言われています。

お子さんがかわいいのであれば、絶対に太り過ぎに注意して育てていく必要があります。

幼児が太ったままだとどのような弊害があるのか、また肥満の原因と対策についてまとめてみました。

目次

幼児期の肥満は病気のリスクもある

幼児期の肥満は、病気のリスクも増えます。

近年では幼児肥満が増えたことで、幼児糖尿病も増加しています。日本小児内分泌学会では、幼児肥満のリスクを次のように説明しています。

肥満は各種の合併症を伴いますが、特に生活習慣病と呼ばれる2型糖尿病、脂質異常症、高血圧などの原因となり、これらは動脈硬化を促進し将来的に心筋梗塞や脳卒中を起こすリスクを高めます(図2)。そしてこれら生活習慣病は成人のみならず子どもにおいても見られ、子どもの頃から動脈硬化は進行します。また脂肪肝や睡眠時無呼吸をおこすこともあります。肥満がある場合はこのような合併症を伴っていないかの検査が必要となります。また以上のような合併症を伴っていなくとも膝・腰などに悪い影響を与えますし、肥満の状態を長く続けていることはよいことではありません。子どもの肥満は大人の肥満のもとです。特に年長児の肥満ほど大人の肥満に移行しやすいことがわかっています。思春期の時期になってしまうと、身長が伸びて体格が形成されてしまう事や肥満を引き起こす生活習慣が定着してしまう事から肥満が定着しもとに戻すことが大変難しくなります。小児期でも肥満治療は重要であり、できるだけ早いうちに始めることは重要であります(図3)。

出典 : 日本小児内分泌学会  肥満

私はこの考えを肯定し、幼児が肥満にならないほうがいいと考えています。

自分の子供は普通に見える

とても大切なことがあります。

自分の子供はかなり太っていても、普通に見てしまうことがあるのです。

わが子は生後4ヶ月で8kgと、その時期には超巨大時でした。すさまじい太ももの太さで、見に来た人はびっくりしていました。姉などは「病気ではないか」と思ったそうです。

しかし私たち夫婦は、まったく太っていないかわいい子だと思っていました。

ここで重要なことは、自分の子供がかわいいと思う気持ちが強すぎると、太っている事実が目に入らないことがあるということです。

これは絶対に気を付けるべきことです。

体重を確認すれば、自分の子供が太り気味であったり太り過ぎであったりすることはわかります。しかし「可愛いから問題ない。このくらいなら大丈夫」と思ってしまうことがあります。この時期の私たち夫婦は、まさにそんな状態でした。

見てください、その当時のわが子の姿を。

これで「それほど太っているわけじゃない」と私たち夫婦は思っていたのです。(わが子はハイハイ期になったら運動が飛躍的に増え、超スリムな子になりました)

例えば1歳半検診で太り過ぎを指摘された時、「これはまずい。何としても痩せさせなければ」と考える人もいますが、「まあちょっと太っているから、少しずつ体重を落としていこう」と気楽に考える人もいます。

気楽に考える人は自分の子供がかわいいあまり、「わが子はそれほど太っていないだろう」と思ってしまうのです。

その結果、子供の肥満の対策を考えなくなってしまいます。これは注意したほうがいいでしょう。

細すぎたり太すぎたりしている子供の判断

細すぎる子は食事量が足りないのか、運動をたくさんするので脂肪がついていないのか、正確には判断するのは難しいのかもしれません。

太すぎる子も、食べ過ぎなのか運動が足りないのかわかりません。

つまり自分の子供が、食事が足りないのか、多すぎるのか、それとも普通なのか、判断が難しいのです。

そこで一般的な食事量を元に、わが子の食事量が正しいものなのか確認してみました。

1歳半から2歳までの食事量

まず最初に1歳半から2歳までの平均的な食事量は、どのくらいが普通なのか調べてみました。

厚生労働省では、1~2歳児の平均体重は11.5㎏で、必要カロリーは950kcal/日となっています。

わが子は1歳4ヶ月の時点で9.6㎏ですから、(9.6㎏/11.5㎏)×950kcal/日とすると、793kcal/日がわが子の普通の摂取カロリーとなります。

それを踏まえて、わが子の食事量を調べてみました。

朝食:310kcal

昼食:350kcal

夕食:430kcal

おやつ:210kcal

これをトータルすると、1300kcal/日ということになりました。

食べたご飯などの重量を測定し、計算しました。お菓子はパッケージに書かれた数値を使いました。大きく違うことはないと思います。

わが子の一日の必要なカロリー摂取量は793kcalですから、一般的な推奨カロリーよりも507kcal/日も多いことになります。計算すると約1.6倍のカロリーを摂取していることになるのです。

わが子が痩せているのは食事の量が少なすぎるのではなく、運動量がとても多いことが原因だとわかりました。

たくさん食べてたくさん運動すること

ここで大切なのは以下のことです。

自分の子供の食事に対する運動量は普通だと考える人が多いです。しかし太っている子の場合、摂取カロリーの関係を計算していないため、実は運動量が少なくても「わが子の運動量は普通だ」と思い込んでいることが多いようです。

太っている子供は、以下の可能性があります。

太っている子

  • 摂取カロリーは少ないが、それにもまして運動が少ない
  • 摂取カロリーは標準だが、運動が少ない
  • 摂取カロリーが多く、運動が少ない
  • 摂取カロリーが多く、運動も多いがカロリー摂取が消費を上回る

痩せている子の可能性

痩せている子

  • 摂取カロリーが少なすぎる
  • 摂取カロリーは標準だが、運動量が多い
  • 摂取カロリーは多く、運動量がそれ以上に多い

ご自身のお子さんが太めでも細めでも、一日に摂取するカロリー量を計算してみたらいかがでしょうか。

1歳半から2歳までの子供は、平均体重の場合、1日950カロリーを摂取するのが普通だと言われています。それよりも多く食べていて太っている場合は、食べ過ぎだと判断できます。それよりも少なくて太っていれば、運動が足りないと判断できます。

いずれにしろ太っている子の場合は、食事量に対して運動量が足りないと思われます。

太りやすい子供はいる?

大人には同じだけカロリーを取り、同じだけ運動したとしても、体重は様々です。太ってしまう人いれば、太らない人もいます。筋肉が付きやすい人も、付きにくい人もいます。

カロリーと運動量だけで、太りやすさが決まらないこともあります。大人で太っている人は、太りやすい体質なのかもしれません。

しかし少しだけ考えて欲しいことがあります。太りやすい体質の人は、どこでそのような体質になるのでしょうか?

遺伝の可能性はありますが、一説には3歳までの脂肪量が多いと、その後一生太りやすくなるとも言われています。

幼児肥満は学童
肥満、思春期肥満と関連し、さらにその後の成人肥満へとつながっていきます。中学1年生の時点で肥満を呈している児は幼児期から徐々に肥満度が増加し始め、学童期にその程度徐々に進行するといわれており1)、小学1年生で肥満を呈する小児は標準体重の小児に比べ、中学1年生で肥満を呈するオッズ比は、男子35倍、女子63.9倍と報告されていま2)。学童肥満の30~40%、思春期肥満の約70%が成人肥満へ移行するとも言われており、肥満予防対策としては学童肥満、思春期肥満を予防するべく就学前の幼児期から生活習慣の見直しや改善を行うことが重要となります。

出典 : 第7章 幼児期からの肥満予防 - 日本小児科学会

この考えだと3歳までの子供の肥満は、遺伝よりも育て方が原因だということになります。3歳までは摂取カロリーと運動量の関係は、3歳以降よりも密接な関係があるということです。

幼児期に太っていることは、将来太りやすくなるというデメリットにつながる可能性があるとしたらちょっと気になります。

子供のためを考えたら、太らないようにした方がいいことがよさそうだと私は感じました。少しでも悪いことを回避できる可能性があるのなら、子供のために太らないようにした方がいいと私は思います。

大人になった時、他の人と同じように食べても太りやすい体質だったらお子さんは悲しむでしょう。その原因が、親が3歳までに太らせてしまったことだと知ったらその子は悔しいと感じるでしょう。

その思いを子供に味わわせないようにしてあげることが、親としての務めだと私は考えて子育てをしています。

幼児期に体重が増えすぎると起きる問題

体重が増えすぎると、背も高くなり巨大化するという説があります。

佐藤達夫という方(食生活ジャーナリスト)の書いたコラムを紹介します。

幼児肥満は「骨成熟」を促進させること。骨の成熟(成長といいかえてもいい)は、骨にかかる重力の大きさに影響される。体重が重いほうが骨にかかる重力が大きいので骨が早く成熟する。そのため、一般的には、肥満した子どもは痩せた子どもよりも背が高いことが多い。

これだけなら悪くはない、というよりもむしろ好ましいことのように思えるだろう。しかし、コトはそう簡単ではない。この骨成熟が幼児期に起こると、たしかに骨の成熟が早いために周囲の幼児よりも大きな子になる。ただし、成熟が早く始まるということは、早く終わるということでもあるのだ。そのため、幼児肥満の子は小さいときは大きくても、他の子どもたちが大きくなる盛りの思春期にはすでに骨成長が止まっていて、結果的に背の低い成人になる可能性が高いことがわかってきた。

幼児期の肥満は「体格がいい」といって喜んでいる場合ではない。

出典:甘く見てはいけない「幼児期の肥満」 

重い体を支えるために、骨を太くしなければならないということは理にかなっています。骨を成長させようとするホルモンは、骨を横(太く)に成長するだけでなく、骨全体を成長させようとするのではないでしょうか。すると背も高くなります。

上記のリンク先の記事では、早くから成長期が来るので成長が止まるのも早いとしています。

私の経験を紹介します。小学生の時に160cmあった同級生は、そのまままったく背が伸びず、今では誰よりも小さいです。

ただし小学生の時に170cmあった別の同級生は190cmまで伸びました。こうなると人それぞれですね。どんな説でもすべての子供に当てはまるわけではないのですね。

 

背が高い幼児はたくさん食べるので成長が促進されると思うかもしれませんが、わが子もものすごい量を食べます。

しかしずっと平均の身長を維持しています。太っていないわが子は背が高くなっていません。それだけで考えると、幼児期は体重が重い方が背も高くなることが多いという説は、あながち間違いではないのかもしれませんがはっきりしたことはわかりません。

あくまで個人的な考えですが、幼児期に太っていることで害があると言われることはあるようですから、念のためわが子には太らせないようにしていきたいです。

 

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