私は赤ちゃんを早く立たせると、O脚(おーきゃく)になったりがに股になったりするのではないかと心配しました。
そのためわが子はできる限り早く立たせないようにして育てました。
この判断はわが子が成長して4歳になっても、私は間違っていなかったと確信しています。
いくら早く立たせても、足の骨に異常が出ることはないという情報が多く、「早く立たせることにはデメリットはない」という意見が主流です。でもそれは本当でしょうか?
まだ足の骨がしっかりできていない6ヶ月くらいに立たせることは、悪影響がまったくないとは私は思いません。
このことについて私は専門家ではありませんが考えられること及び実績を、自分なりにまとめてみました。
立ち上がった時が立たせるべき時
立ち上がった時が立たせるべき時だという意見ですが、このような意見を見つけました。
立ち上がるべき時
赤ちゃんは立ち上がれる力があるから、立ち上がるのです。
立ち上がろうとしたときには、もう立ち上がることが問題ない体になっているのです。
自ら立ち上がったのであれば、立つ準備ができているのかもしれません。私もこれをすべてを否定するつもりはありません。
しかし赤ちゃんが自ら立ち上がるまで待つ人は、どのくらいいるのでしょうか?
取っ手に捕まらせて立ちあがるのを促したり、ソファーの背もたれにもたれかからせて立たせたりする人はとても多いと思います。
あくまで自ら立ち上がった場合は、足に問題は出ないとされていますが、親が立ち上がる練習をさせた場合は、問題は起きる可能性は大いにあるのかもしれません。
骨の骨密度や太さ、そして体重だって赤ちゃんによって違います。
赤ちゃんが自ら立ち上がったとしても、立ち上がる筋力があることと、立ち上がることに耐えられる骨に育っていることは別で考えた方がいい気がします。立ちあがった時が立つべき時とひとくくりにするのも、そこまで育ててきた環境が赤ちゃんによって違うので、一概には言えない気がします。運動の質や量、食事内容と量も赤ちゃんごとに違うと思うからです。
そのようなことから、早く立たせることが成長に悪影響が出る可能性はゼロではないと私は判断しました。
早く立たせても問題ないという意見の人は、「早く立たせても骨に悪影響があるという科学的根拠はない」と言われます。
例えば「6~7ヶ月に立った赤ちゃんと1年過ぎて立った赤ちゃんを10万人ずつ調査した結果、O脚になる確率はどちらも変わらなかった」という調査結果でもあれば、信用できます。しかしそんなデータを私は見つけることができませんでした。
今では少しでも早く立たせたり歩かせたりしたいと考える人が後を絶たないようです。そのことについて考えるべきことがあります。
赤ちゃんは1~2歳ではO脚であることが多く、2歳を過ぎるころからそれが直っていくと言われています。個人的な意見ですが、「もしかしたら立たせる時期を遅らせたら1~2歳でO脚になることを避けられるのではないか?」と考えました。
私はそんな考えがあったので、まだ立ち上がろうとしない子供を親の手で立たせたのはただの1回だけ。実家の家族にわが子を見せた時だけです。(生後2週間で、膝の上で足を突っ張って立ち上がってしまったことは除きます)
無理して立ち上がらせないどころか、つかまり立ちを徹底的に阻止し続けました。ハイハイをたくさんさせたいという気持ちと、しっかり足の骨が成長してから立ち上がらせたかったことが理由です。
そしてそのように育てたわが子は、下の写真ではちょっとわかりにくいかもしれませんが、1歳半の時点でもがに股ではなくきれいなストレートの足になりました。
これは偶然なのかもしれませんが、少なくとも早く立たせなかったわが子にとっては最高の結果になったのです。
ストレートの足になるメリット
赤ちゃんを早く立たせないようにすると足がまっすぐになるという調査データは、私にとってはわずか1件(わが子の結果だけ)ですが、私にとってはこれがすべてです。
つかまり立ちを阻止して立ち上がることを意識的に遅らせたわが子は、足におかしな曲りがないです。そのためスムーズに足を動かせるためとても高速で走り回ります。
1歳3ヶ月になったばかりのわが子が走る動画です。
これを見ると立たせるのを意識的に遅らせるという、普通とは違う育て方をしたことが大成功だったと私は考えています。
もちろんたまたまわが子がO脚になりにくい子供だったのかもしれません。早く立たせてもO脚にならなかった可能性もあります。しかし早く立たせたらO脚になっていた可能性もあるのです。
早い時期に正しい歩き方を身に付けられれば、すぐに走れるようになります。1歳ちょっとで走り回れるようになると子供はとても楽しそうです。毎日大変な距離を走り回っていました。
普通の子が走らない月齢で、毎日走り回ることは、きっと運動神経の向上にもつながってくれると思います。
いつも元気に走り回れたことで、たくさんの筋肉が付きました。わが子が1歳7か月の時のおしりの筋肉です。
毎日走り回ることでおしりや太ももの筋肉がかなり付きました。
運動量も増えるため体脂肪率も普通の1歳児よりも明らかに少ないです。
よく走り回るために疲れてよく寝てくれます。2歳半までは毎日19時には寝ていました。O脚にならないことがたくさんの効果を生み出したと思っています。
子育てはとても難しいです。私は子育ての多くのことをすべて自分で考え、正しいと思ったことを実行しています。
人よりも早く何かができることは子育てではとてもうれしいものです。しかし早く立たせることで問題が出る可能性は、ほんのわずかかもしれませんがあると私は思います。
徹底的につかまり立ちを阻止していると、つかまるものがない床からそのまま立ち上がるようになります。ここまで来たときにわが子に立たせることを解禁しました。これが正しかったと信じています。
ちなみに立ち上がってからの歩行の成長はすさまじく、生後11ヶ月で歩き出してから、靴を履いて走り回るまでに2ヶ月かかりませんでした。
履かせたのは軽くて柔らかく履きやすい物ではなく、重くて固いしっかりした靴です。履かせた靴の記事がありますので、興味を持った方は是非お読みください。⇒赤ちゃんのファーストシューズはこれで決まり! ASICS(アシックス)ファブレ(FABRE) FIRST SL 3
早く立ちあがらせても、靴を履いて走り回るまでには大変な時間がかかることもあります。それならば早く立たせないでたくさんハイハイさせて、じっくりと骨と筋肉を育てたことがわが子には合っていたようです。
子供の成長は親の責任です。真剣に考え、判断するしかありません。
私はこの記事のようなやり方が正しいと信じて実践しましたが、すべてのお子さんに当てはまるわけではないのかもしれません。この記事も含めて、自分のお子さんをどのように育てるべきか慎重に検討した結果、すべたのお子さんがいい子に育つことを祈っています。
最後に、これも偶然かもしれませんが、4歳になったわが子が同じ年齢の他の子に比べて圧倒的に足が長いことに気が付きました。何となくではなく、圧倒的にです。
わが家のストライダーを友達たちが乗ったのですが、友達たちの中では背が一番低いわが子は、自分のストライダーには足がぴったり地面に着いて、少し余裕があります。もっと背が大きな友達がわが子のストライダーに乗るとつま先立ちになりました。
早く立ち上がらせなかったわが子が足の長さがとても長くなったのは偶然かもしれませんが、必然なのかもしれません。