わが子にストライダーを乗らせた経験から言わせていただきますと、ストライダーは危険な乗り物ではありません。
幼児にストライダーをはじめとしたキックバイク(以下ストライダーとさせていただきます)を購入しようと考えた人の中には、ストライダーが危険だという意見があることを知り、購入を躊躇する人もいるようですね。
しかし大きな怪我をするほどの危険性があるのは、ストライダーレースで優勝するような上級者が、すさまじいスピードで走っている場合です。それ以外は親の気遣いで危険回避できることがほとんどです。
この点を理解せずにストライダーは危険なものとして子供に乗せないのは、とてももったいないと思うのです。
目次
ストライダーは危険
ストライダーが危険だと言われるのは、以下の理由からです。
注意ポイント
- ブレーキが付いていない
- 走るスピードが速すぎて面倒見切れない
- 下り坂でスピードが出すぎる
- 公道で走って事故に遭う
これらはストライダーが危険だという、もっともらしい理由のように聞こえます。
しかしわが子にストライダーを乗らせている親として、上に挙げた項目はどれも親がしっかりと子供の面倒を見られれば、ほとんどの場合危険だと感じることなく遊ばせられています。
上記のようなストライダーが危険だと言う意見に対して、私の意見を述べさせていただきます。
ブレーキが付いていない
ストライダーにブレーキが付いていなくもまったく問題ありません。
ストライダーはスピードが出るものなので、危険だと感じる人は多いようですが、それは我々大人が二輪車のハンドルにはブレーキレバーが付いているのが当たり前という概念があるからです。
車体にブレーキが付いていなくても、止まりたいときに止まれればいいのです。ストライダーを乗り回しているわが子は、止まりたいときに確実に車体を止めることができています。
そもそもハンドルにブレーキレバーが付いていても、2歳くらいの幼児には使えません。3歳くらいでストライダーに乗る場合は、ブレーキを操作することはできることもあるでしょう。しかし2歳の子供では、手が小さすぎてブレーキレバーは握ることができないことがほとんどです。ブレーキレバーのストロークが広すぎて、指が届かないのです。
手が大きい子はレバーに指が届くかもしれませんが、届いても握力がないので、利くほど握れません。3歳より前にストライダーに乗る場合は、ブレーキはあっても使えないので不要なのです。
そして3歳以降でもブレーキは必要ありません。それはストライダーは思ったよりもスピードが出せず、足を地面にこすりつけて止まるので十分だからです。
これはストライダーで出せるスピードにも絡んでくるので、以下をお読みください。
走るスピードが速すぎて面倒見切れない
ストライダー乗ると、すごいスピードを出すため追い付けないと思う人がとても多いような情報をインターネットで見ました。しかし私の経験から言わせていただくと、普通の成人ならばほとんどの場合がストライダーに乗ってい子供に追いつけます。
時々ストライダーのレビューで「速くなりすぎて走っても追いつかない」「キックボードや自転車で追いかけている」などと書かれていて、やはりスピードが出る乗り物だと思っている人もいるでしょう。
ストライダーでスピードってどのくらい出せるのでしょうか?
わが子の動画を見てください。かなり速いように見えませんか?
このスピード感ならかなり速いと思うのではないでしょうか?
でも実際は、早歩きで追い付ける程度です。私がよく行く公園では、このくらいのスピードを出している子供はほとんど見ることがありません。
ストライダーは、思ったよりもスピードは出せないものなのです。
ストライダーレースの動画をYouTubeで見ると、走っても追いつけないスピードに見えます。確かにかなりのスピードです。
しかしあれは、タイヤやホイールを変えてカスタマイズしたストライダーを、毎日すごい練習をしたトップライダーが乗ってのものです。一般ライダーがノーマルストライダーで走っても、あの半分のスピードも出せません。
実際に公園などで、ストライダーを乗り回している子供を見てみれば、普通の子供はそれほどのスピードを出して乗っていないことがわかると思います。
ただし子供が数百メートルを続けて走り続ける場合は、運動習慣のない大人の人の場合、ちょっと着いていくのが大変だと感じることはあるでしょう。
平地で大人が走っても追いつけないようなスピードを、ノーマルのストライダーで出せる子供はいないでしょう。
※子供によって例外的に、1歳で普通の3歳児を上回るスピードで爆走する子がいます。その場合は少々危険と感じることもあります。
下り坂でスピードが出すぎる
下り坂を降りる時に、スピードのコントロールができずに危険だという話があります。
確かに下り坂で絶対に大人が追いつけないスピードで走っている子供を見たことがあります。
でもこれはおかしな話だと思います。危険かどうかは親が絶対に判断できます。危険だと思うほどの坂なら、親がストライダーで子供を下らせなければいいのではないでしょうか。
ストライダーを乗らせる年齢の子供は、親が常にどこを走らせるのかはコントロールしなければなりません。
親が知らないうちに、子供が勝手に下り坂を降りていたなんて、自分の子供をストライダーに乗らせている私の立場から言わせていただくと考えられないことです。
ストライダーという乗りものは乗る場所も乗り方も、いつも保護者が注意していなければならないのです。幼児を乗り物に乗らせておきながら、目を離すことはあり得ないです。
私たち夫婦は、自分の子供がストライダーに乗っている時に、ほんの一瞬でも目を離したことはありません。
ひどい下り坂では、当たり前のことですがかなりのスピードが出ます。しかしそんな危険な下り坂は、親が乗って降りる前に阻止すればいいだけです。
子供から目を離さなければ、危険は最小限に抑えられるのです。
公道で走って事故に遭う
公道でストライダーに乗った子供が、自動車にひかれて亡くなったと言う事故がありました。公道では絶対に乗せないようにしなければいけません。
たとえ事故に遭わなくても、小さな子供がストライダーでよちよちと走っていたら、車のドライバーは事故が怖くて横を走り抜けるのに大変な神経を使います。そんな迷惑をかけてはいけないのです。
危険な坂道を下らせることを制御することと同様に、危険な公道でも絶対に乗らせないようにすればいいだけです。
ただし例外もあります。生活道路での走行は、禁止されていません。生活道路とは地域限定の道路で、通行量が極端に少ないものです。
わが家の前の道は、行き止まりで、そこまでにわが家を含めて6軒の家しかありません。6軒の家の関係者以外は通ることがありません。
そのような状況なのでどの家でも道を遊び場として使用しており、バレーボールや自転車の練習、MBXの練習をしている子もいます。
全員がそれを納得しており、遊んでいる子供は車が通る時はすぐに道を開けていますし、通る車も子供が避けてくれるまで当たり前のように待ちます。このような袋小路の路地では、ストライダーの練習も可能です。
公道でストライダーやスケートボードなどに乗って事故が起きた場合、相手の車だけでなく遊んでいた側にも問題があるとされることがあります。
この時の判断基準は、「頻繁な通行のある道路」とされています。
だだし私は、その定義に当てはまれば、すべてがストライダーに乗ってもいい道路だと判断するのは間違いだと思っています。その定義に当てはまった上で、その道を利用する人たちが、その路地で遊ぶことを納得していることが必要です。いくら生活道路とはいえ、他人に迷惑を掛けているのでは、乗ることは避けるべきだと思うのです。
いずれにしろ危険を伴う場所で、ストライダーに乗らせてはいけないのです。それは親が管理すればいいのです。
危ない道路で乗せない限り、車との衝突事故は発生しません。
ストライダーに乗せてみましょう
危険だという話を聞いて、ストライダーの購入を止めてしまう人がいるのは悲しいので、この記事を書きました。
危険だと言えばどんな遊具でも危険です。トランポリンやジャングルジムがわが家にはありますが、これらもかなり危険ですよ。
トランポリンは調子に乗って飛んでいると位置がずれてトランポリンから飛び出しますから、必ず親が付いて飛び出さないようにフォローしなければなりません。慣れるまでは、絶対に一人では遊ばせられません。
ジャングルジムは登っている時に足を滑らせたり、パイプをつかみ損ねたら落下します。私たち夫婦は、2歳くらいの時にはひやひやしながらすぐそばで見守っていました。
これら遊具の危険度は、ストライダーよりもはるかに上だと私は感じています。(お子さんによっては違うかもしれませんが・・)
でもそれらの遊具で遊ぶ場合、ストライダーのように「危険だ」と言う人はあまりいない気がします。ストライダーが危険だと言う人は、イメージで言っているだけの場合があるように思いますので、その点は理解しておいたほうがいいと思います。
ストライダーに乗っている子供を、保護者が付きっきりで見守ることは絶対に必要です。それさえできたらストライダーは危険ではありません。逆にそれができない人は、買わない方がいいでしょう。
わが子にはストライダーに乗らせたことで、バランス感覚が大きく向上しました。1歳9ヶ月の時の様子を見てください。
このようにアクロバテックな乗り方ができるほど、1歳でバランス感覚が磨かれました。かなりのスピードで乗り回しています。
やや外出が苦手になってしまった1歳7ヶ月のわが子も、ストライダーをきっかけとして外遊びが大好きになりました。
障害物を取り去ることで、家の中でも乗り回せるようにできることもあります。ストライダーに楽しそうに乗るわが子を見て、買ってよかったと心から思います。
もう一度繰り返しますが、危険だという意見を信じて、ストライダーを買わないのはもったいないことです。
ストライダーは、乗らせると危険な物ではないですし、乗れるようになるととても楽しそうで、それを見ているだけでうれしくなります。そのうえバランス感覚などの能力の向上も見込める、すばらしい「おもちゃ」なんですよ。
ストライダーはいくつかのモデルがあります。
どのモデルを購入すべきなのかまとめた、ストライダーのおすすめモデルはスポーツモデルです。 レース出場を考えるならプロモデルもアリという記事を書いています。是非ご覧ください。
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ストライダーのおすすめモデルはスポーツモデルです。レース出場を考えるならプロモデルもアリ
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