わが子は七五三の衣装を嫌がることがありませんでした。それは嫌がらないように対策を立てたことが成功したためです。
七五三では神社でご祈祷を受けるため、レンタル衣装を着る場合が多いと思います。着物を着ると、多くの子供が嫌がります。
嫌がっても神社に行くことができるくらいならいいのですが、場合によっては着させることもできないことがあるようです。
親族を呼んで食事会をする予定などを立てていれば、子供が衣装を着ないと焦ります。子供があまりにも衣装を着るのを嫌がる場合、子供も親も、どちらも疲れて機嫌が悪くなってしまいます。
七五三で衣装を嫌がる子供には、どのように対応するべきなのか、私の経験を元にまとめてみました。
目次
七五三を行う時期を考える
写真スタジオなどでレンタル衣装を着て神社に行く場合、事前にスタジオに行ってわが子に衣装を着せてみました。
試着でひどく着るのを嫌がらなかった場合は、七五三祝いで親族を呼ぶことを決めたほうがいいと思います。
試着した時に子供が嫌がって、本番ではとても衣装を着てくれそうもないとわかった場合、すでに親族に七五三をやると連絡してあると、年をずらすことを伝えにくくなります。
レンタル衣装を試着して、子供が問題なく衣装を着てくれると感じてから、親族に連絡したほうが絶対にいいです。
地域により七五三を祝う年齢は違うようですが、場合によっては4歳になってから七五三を祝うことになってもいいのではないでしょうか。
写真スタジオの方に話を聞いたのですが、試着時に大泣きしたこの場合は、そのままでは本番でも大変なことになる可能性は高いようです。
気に入った衣装を着せる
着物は着る時に体を締め付けるため、圧迫感が強くて嫌がる子が多いようです。
わが子も着替えたばかりは、「普通の服に着替えたい」と言い出しました。
それでもわが子はきれいな衣装を着ていることが楽しいという気持ちが強かったため、すぐに衣装を嫌がらなくなりました。
衣装を着ているのが楽しいと思わせるために、衣装を選ぶ時にわが子に衣装の一覧を見せて、どの衣装が一番いいのか聞いてそれを選びました。
ご祈祷を受けるためにお出かけする日と撮影する日が違う場合、お出かけする衣装は子供が選んだものにしましょう。わが子は自分の気に入った衣装を着ているので、嫌がる気持ちが出にくくなったようです。
衣装をほめる
試着の時も当日も、衣装を着始めた時からずっと、「かわいい」と私は言い続けていました。人に「かわいい衣装だね」と言われると、本人もそのつもりになります。まあ私の場合は、本気で衣装を着ていたわが子がかわいいと思っていたのですが。
とにかく衣装をほめることで、わが子は衣装を着ていることがうれしい気持ちになっていったようです。その気持ちが着物を着ている煩わしさを忘れさせたようで、我慢する気持ちが勝ったのだと思います。
帯の結び目が痛くないようにする
着物は帯を使って締め付けますが、帯が背中に回る場合、車のチャイルドシートに持たれると、結び目があると痛いのです。この対策は考えたほうがいいでしょう。
わが家ではタオルを使って帯の結び目が背中に当たらないようにしました。
やり方は背中の帯の上下の位置に、タオルを丸めて入れただけです。車に乗って神社まで移動する場合は、この対策がばっちりでした。
扇子等を外す
男の子の場合、帯のおなかの部分に、扇子などを差し込むことが一般的です。その状態で前かがみになると、差し込んだ物がおなかに当たって痛いのです。
写真を撮るときやご祈祷を受ける時以外は、わが子のおなかに差した扇子などを外しておきました。これで体を動かしてもおなかが痛くないのでわが子は衣装を嫌がらずに済みました。
普段履きの靴を用意
子供が七五三の衣装を嫌がる最大の原因は、草履が履きにくいことだと言われています。
草履は履くと痛いことが多いので、不快に感じるようです。わが子に初めて草履を履かせたところ、すぐに脱いでしまいました。子供としたら履きにくくて履くと痛い草履を、どうして履かなければいけないのかと不満に思うでしょう。
そのため私は、お出かけする時はいつも履いている靴を持っていきました。ご祈祷を受ける時は草履を履かせましたが、それ以外は普通の靴で歩かせました。
七五三で外出する時は、普通の靴かサンダルを持っていくことを強くお勧めします。
着物に普通の靴でも、その靴が派手な色でない場合は、子供の場合は意外に目立たず気にならないものですよ。
わが子には神社を後にしてからは、すべて運動靴で歩かせたので終始ニコニコでした。
その他
わが子は衣装を気に入ってしまい、5時間も着たままでした。少々の着苦しさよりも、着ていることの満足感が勝っていたようです。
わが子も最初は少々衣装を嫌がりましたが、着続けてくれたのは、ここまで書いてきた内容によることが大きいのですが、それを含めて子供が嫌がる気持ちが薄れるように、親が一生懸命気を使ったからです。
いつもより歩きにくいから、階段を上る時は、裾を持ち上げてあげましたし、ゆっくり歩いくように気を使いました。
歩くのが嫌になったら、すぐに抱いてあげました。
車で移動中は、退屈しないようにいつも話しかけました。
そんな気遣いが、わが子が衣装を着ていることを、あまり嫌がらなかった理由だと思います。
いつもと違う服を着るので、子供は絶対に違和感を持ちます。そのことを理解し、楽しく過ごせるように考えてあげることで、子供が衣装を嫌がることを、やわらげてあげられると思います。