赤ちゃんの歩行前のステップとして、伝い歩きをする時期があります。
ズリバイやハイハイは飛ばすことのできる工程であり、伝い歩きはすべての赤ちゃんが必ず通る道だと言われています。
伝い歩きをしてくれなくて、じれったく感じている人もいるかもしれませんね。しかし心配はいりません。伝い歩きはしなくても問題ないのです。
必ず通る道だと言われている伝い歩きを、わが子には意図的にさせませんでした。それでも歩行は順調に上達しましたし、伝い歩きをしない方がメリットがあると考えています。
少々一般論とは離れた意見ですが、伝い歩きをしなかったわが子の成長を紹介します。
なかなか伝い歩きをしてくれない赤ちゃんに、伝い歩きをさせる方法も併せて説明しています。
目次
伝い歩きとは
伝い歩きはつかまり立ちをした赤ちゃんが、つかまった物から完全に手を放すことなく、横にカニ歩きのように移動することを言います。
つかまった物から手を放して自力歩行する前のステップと考えられており、自力歩行をさせるために、まずは伝い歩きをさせることが一般的だと考えられているようです。
赤ちゃんは立ったばかりのころは、自分の意思で立ったまま移動できると理解していません。そのため自分の意思で立ったまま移動することができると理解させることが必要になります。そのきっかけを作るのが、伝い歩きということになります。
伝い歩きをさせる方法
わが子には伝い歩きをさせることはありませんでした。しかし私の友人に話を聞くと、以下のようなやり方で子供に伝い歩きをさせたそうです。
伝い歩きは、赤ちゃんが両手でつかまっている状態から、片手を離すことができるようになる必要があります。物に掴まった片手を離して進みたい方向の場所を掴み直します。そのあとで足を一歩進みたい方向に踏み出すのです。
友人は自分の子供に伝い歩きさせるために、へその高さくらいの台を置いて、それに手を着かせる方法を取りました。これが最も伝い歩きを促しやすいとのことでした。
取っ手などにつかまっている場合は、片手を離すともう一方の手が滑ったら後ろに転倒してしまうので、その恐怖感からなかなか手を離せなかったということです。
しかし台に手を付いていると、重心を台に預けられるために手を離しても重心が前にかかっているため後ろに転倒する怖さがないようです。恐怖心がないから、片手を離して横に移動させることができたとのことです。
台に手を付いた子供に食べ物やおもちゃなどを使って、横方向から呼びかけて移動してくることを促すと、慣れてくれば簡単に伝い歩きをしてくれたそうです。
伝い歩きをさせる意味
早くつかまった物から手を離して自力で歩行させたいと考えて、伝い歩きを一生懸命させようとする人も多いようです。しかし伝い歩きは、絶対に必要なステップではありません。
事実わが子は、伝い歩きをまったくせずに歩行したのです。
わが子は伝い歩きをさせなかった
わが子は伝い歩きをしないまま、歩行しました。一般的な成長のステップは以下のようになります。
寝返り⇒お座り⇒ズリバイ⇒ハイハイ⇒つかまり立ち⇒伝い歩き⇒歩行
私の考えでは、成長のステップは飛ばすことなくすべてを行わせることによって、万遍なく体が鍛えられ、刺激も受けるので悪いことなしだと思っています。
しかし伝い歩きだけは別だと考えています。
わが子には、伝い歩きをさせませんでした。この理由は伝い歩きをすると、自ら歩くことを覚えてしまうかもしれなかったからです。わが子には充分なハイハイをさせた後に歩行させたかったのです。
もし伝い歩きを練習させたら、自力歩行に興味を持ってしまい、こちらの希望よりも早くに歩きだしてしまうかもしれないと考えました。歩くことで、ハイハイに興味がなくなり歩くことばかりするようになり、充分なハイハイができなくなる恐れがありました。
伝い歩きは自然にできるようになるもので、親がコントロールできるものではないと思う人もいるでしょう。特に子育てをした経験者は、特に特別なことをしなくても、子供が勝手に伝い歩きしたという経験を持っていることも多いと思われます。しかし、伝い歩きをさせる環境を与えなければ、伝い歩きをさせないことは可能です。
我が家では台を置いてそれに手を付くような環境を与えませんでした。つかまるものもほとんどないようにしました。そのため立ち上がるのは、壁やキッチンに手を付いて立ち上がることばかりでした。つかまって立ち上がるのではなく、壁に手を付いて立ち上がるのです。
わが子は立ち上がっても移動する気持ちを持つことはありませんでしたが、これはつかまるものがあまりない環境にしたうえで、ハイハイが上達して楽しくハイハイするようになったことが原因だと考えています。移動はハイハイだけで充分と考え、つかまったまま移動する意識を持たなかったのです。
この結果わが子は伝い歩きをしなかった代わりに、たくさんハイハイをしてくれました。
伝い歩きをさせないメリット
伝い歩きをさせないメリットは、自分の力で立って歩く意識を持たないようにできたことです。
わが子は立って移動することに興味を持たなかったため、とても楽しそうにたくさんハイハイしてくれました。たくさんハイハイしてくれたので、ハイハイの技術も上がり、高速ハイハイできるようになり、運動能力が上がったと思っています。
ハイハイの重要性の記事を書いています。よろしければご覧ください。👇
-
高速ハイハイで赤ちゃんの運動神経が大きく向上! 重要性と効果を紹介
続きを見る
わが子は11ヶ月で歩き始めましたが、もし伝い歩きをさせていたら、歩くことに興味を持ってしまい、もっと早くから歩いてしまったかもしれません。
それでは下動画のような究極の高速ハイハイも習得できなかったでしょうから、運動能力の向上も見込めなかったかもしれません。
わが子の歩行
ハイハイも充分にやってくれたと判断できた時、わが子には手押し車を使って足を出すことを教えました。
伝い歩きをまったくさせなくても、手押し車で歩行を促した次の日に6歩歩き、1週間後には17歩歩くようになりました。伝い歩きしなくても、立派に歩行できたのです。
つかまり立ちを阻止し続けていたら、つかまるものがない壁に手を当てて簡単立ちあがるようになりました。それを見て私たち夫婦は、つかまり立ちを解禁したのです。(例外として、生後7ヶ月の時に、床から支えなしで1人で立ち上がったことが一度ありましたが)
つかまり立ちを解禁したのですが、わが子はつかまらずに立ち上がることがさらに増えていきました。これは転倒することをまったく恐れず、転倒してもうまく手を着いて体を守ることが絶対にできるという自信があったからでしょう。
ハイハイ期に激しく転がりまわっていましたから、転倒に対する耐性が付いていたと思われます。
そのような特殊な訓練を続けてきたので、わが子は伝い歩きをしなくても、歩き出せたのだと考えています。
その後、歩き出してから3週間で、小走りを含めて50歩くらいは続けて歩けるようになりました。
このことを考えると、伝い歩きをさせなくても歩行に悪影響はなかったと考えています。いや悪影響がなかったどころか、1歳2ヶ月の時点で走り回るようになりました。これはとても早いことだと思います。
下の動画は1歳3ヶ月の時のものですが、1歳4ヶ月の時には、普通に育った2歳児には、おそらくまず負けることはないと思えるほど歩きや走りが達者になったのです。
伝い歩きをしなくても、わが子はまったく不自由なく育っています。