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赤ちゃんのパスポートを作る  申請方法や費用を詳しく説明します

まだ生まれて間もない赤ちゃんを海外に連れていく場合でも、パスポートは必要になります。この記事では子供のパスポートの申請の方法やパスポート受け取りの注意点、かかる料金を詳しく説明します。

パスポートの申請や受取の仕方をしっかり事前に理解したうえで、後で後悔しないような素晴らしい赤ちゃんのパスポート作成をしてみましょう。

目次

赤ちゃんのパスポートはどこで申請する?

赤ちゃんのパスポートは大人と同じく市役所で申請できます。地域にもよりますが、柔軟に対応してくれることが多いです。

私の地域の市役所は、とても丁寧にわかりやすく説明してくれたので、不安なく気持ちよく申請することができました。

なお日本のパスポートは期限が5年のものと10年のものがあります。しかし20歳未満の人は5年用のものしか作ることができません。つまり赤ちゃんのパスポートは、5年用のものしか作れないのです。

パスポート申請に必要なもの

パスポートの申請に必要な提出物は、以下の3点が必要です。

申請時に提出するもの

  1. 申請書
  2. 戸籍謄本(戸籍抄本でも可)
  3. 写真

申請時には本人確認が必要です。赤ちゃんの本人確認ができるものと、申請人の本人確認ができるものの両方が必要です。

本人確認に必要なもの

  1. 赤ちゃんの保険証か母子手帳
  2. 申請人(親)の本人確認用の自動車運転免許証かマイナンバーカードもしくはパスポート

これらを一つ一つ説明していきます。

申請時に提出するもの

申請時に必要な物は3点です。

1)申請書

申請書は市役所に用意されています。また事前にインターネットで作成することができます。外務省のホームページに、「パスポート申請書のダウンロード」のページがあります。

パスポート申請書のダウンロード

ここで申請書を事前に作成して印刷して持っていけば手間が省けます。入力間違いがあっても、印刷した申請書に取り消し線を引いて訂正することもできますので安心です。

赤ちゃんのパスポートは、大人がパスポートを作る時とほとんど変わりません。しかし大きく違うことがあります。それは申請書裏面にある「法定代理人署名」欄です。

赤ちゃんはまだ字が書けません。そこで親権者または後見人が必ず署名する必要があります。

事前にパソコンで申請書を作成する場合は「法定代理人署名」欄は、入力しないようにしてください。この欄は自筆でなければなりません。

この欄だけは加筆や訂正が許されません。失敗したらその用紙は使えず、新しく作り直すことになるため面倒です。細心の注意を払って間違わないように記入しましょう。

書いた字の線が短いなどで格好悪いと思っても、上からなぞって追加することもできません。

「法定代理人署名」欄には、両親のどちらが代筆すべきかについて、少しだけ注意が必要です。後半にある「 注意点 」という章でそのことに触れていますので、読んでいただくことをおすすめします。

2)写真

縦45㎜横35㎜の写真が必要です。細かな要件がたくさんありますので、提出時には注意が必要です。また写真撮影も、自分で行うしか方法がありませんので、難易度は高いです。

写真については後で詳しく説明します。

3)戸籍謄本

市役所で取得します。取得するのに特に難しいことはありません。市役所指定の用紙に説明通り記入するだけで簡単です。

この取得には400円かかります。戸籍謄本ではなく戸籍抄本でも申請できます。

本人確認に必要なもの

申請時に赤ちゃん本人の本人確認と、申請人の本人確認をされます。

それらを「証明できるもの」を持参する必要があります。

1)赤ちゃん自身の本人確認

保険証もしくは母子手帳が使えます。

どちらかがあれば証明になりますが、念のため両方持っていくと確実です。

2)申請人(親)の本人確認

申請人(親)のパスポート、自動車運転免許証等が使えます。

パスポートは正しい住所が記入されていることが条件です。住所の記入をしなくても使えることから、住所を書いていない人もいるかもしれません。

しかし書いてなければ申請時の証明にはならないので注意してください。

マイナンバーカードは使えますが、マイナンバー通知書は使えません。写真がないものは証明になりません。

写真の撮影、印刷

赤ちゃんのパスポートの申請の提出物で、作るのが最も大変なのは写真です。

写真撮影はプロに任せれば大丈夫だと考えている方もいるでしょうが、赤ちゃんのパスポート写真撮影を写真店に依頼しても、断られることがほとんどです。

赤ちゃんは撮影時におとなしくしていないことがあるので、パスポート写真の基準を満たすものを撮れない可能性があるからです。

パスポート写真の基準

赤ちゃんのパスポート写真は、写真館などで撮ってもらえません。おとなしく座っていない赤ちゃんを撮影してくれないのです。写真は自分で撮影するしかありません。

しかし基準を満たしていないと受け取ってもらえません。

写真店でプロに撮影してもらったにもかかわらず、申請時に受け取り拒否されることもあるようです。必ず受け取ってもらえる写真を撮影することが大切です。

パスポート写真は、寸法が以下のように決められています。

また以下の条件で撮影されたものでなければなりません。

注意ポイント

  • 申請者本人のみを撮影したもの
  • 6カ月以内に撮影したもの
  • 正面、無帽、無背景
  • 縦45ミリメートル×横35ミリメートル(ふちなし)
  • カラーでも白黒でも可
  • 鮮明であること(焦点が合っていること)
  • 明るさやコントラストが適切であること
  • 影のないもの
  • 顔の縦の長さは、写真縦の70~80%(34±2ミリメートル)であること
  • 背景と人物の境目がはっきりしていること
  • 眼鏡のレンズに光が反射していないこと
  • 平常の顔貌と著しく異ならないもの(例えば、口を開き歯が必要以上に見えているものは不可)
  • 前髪などにより、目などの顔の器官や輪郭が隠れていないこと
  • ヘアバンドなどで頭髪を覆っていないこと
  • 変色していないもの、傷や汚れのないもの
  • デジタル写真の場合、ジャギー(階段状のギザギザ模様)がないもの
  • デジタル写真の場合、写真専用紙等を使用し、画質が適切であること

市役所によっては、かなり厳しく見られることがあります。

上記の基準をクリアしていないと受け取ってもらえません。慎重に撮影、印刷する必要があります。

赤ちゃん写真を自分で

赤ちゃんの写真を撮影するには、自分で行うことが一般的です。

赤ちゃんは「泣き続ける」「寝てしまう」「横を向いてしまう」「口を閉じない」など、様々な態度を取ります。このようなことが続くと撮影時間も膨大なものになることがあります。

赤ちゃんのパスポート写真の基準を満たす写真を撮るのは、とても難しいのです。このため写真スタジオでは、赤ちゃんのパスポート写真を撮ってくれないところがほとんどです。

また赤ちゃんのパスポート写真は、街角に設置されている証明写真機では絶対に撮影できません。

赤ちゃんを抱いて写真を撮ることになりますが、支える親の体が絶対に写真内に写り込みます。この時点で基準を満たさないことになります。

親の体が写り込まないようにできたとしても、写真撮影のタイミングは一瞬です。その時に横を向いたり笑ったり泣いたりしたらもうNGなのです。

赤ちゃんのパスポート写真は、自宅で撮影するしかないと考えてください。

写真撮影のコツ

赤ちゃんのパスポート写真を、自分で撮るためのコツを紹介します。

自分で撮影することの強みは、何回でも繰り返し撮影できることです。機嫌がいい時にトライして、ダメならまた次の機会にすることとし、長期にわたって撮影を繰り返していい写真が撮れるまで頑張るしかありません。

首が座っていない赤ちゃんは白いシーツの上に寝かして、上から写真を撮ります。シーツの皺もNGになったという話もありますから、慎重にしわを伸ばして撮影しましょう。

わが子はお座りができる状態でしたから、白い壁の前に座らせて撮影ました。

わが子を壁にぴったり付けて座らせるのではなく、30cmくらい壁から離しました。これで壁に赤ちゃんの影ができることが防げます。

また我が家ではダイニングで写真を撮りましたが、リビングとダイニングとキッチンの照明をすべて点けました。これにより四方から光が当たり顔に影ができにくくなります。

撮影するときは顔をアップに撮らなくても大丈夫です。

頭の上のスペースやあごの位置など、細かなサイズが決められていますが心配はいりません。あとでパソコンフリーソフトを使って簡単に印刷用の写真サイズにすることができるのです。

フリーソフトで証明写真に変更

撮影した画像を、フリーソフトを使って簡単に証明写真に変更しましょう。

私は証明写真をつくろう! というフリーソフトを使いました。下リンクから無料ダウンロードできます。

証明写真をつくろう! フリー版

このソフトは無料で使えて、操作がとても簡単です。おすすめですよ。

使い方

フリー画像を使って「証明写真を作ろう! フリー版」の使い方を説明します。(本来は選ぶ写真のバックは、暗い色ではダメです)

インストールして起動し、画像をドラッグします。

顔のセンターを決めます。

頭の頂上を決めます。

あごの位置を決めます。

これをjpgで出力すれば完成です。

わずか10秒程度でトリミング(余計な部分を切り取ること)が完了します。

以下のように、Lサイズの写真に4枚の証明写真ができています。

操作はとても簡単です。文字が出てくるのでその通りに操作すれば、10秒で終わる程度の容易さです。

もしフリーソフトでの証明写真への加工が面倒だと考えた方は、撮った顔写真のデータを加工なしでSDカードに移し、コンビニの印刷機で証明写真用に編集して印刷することも可能です。

ただし加工及び印刷に、ローソンでは200円かかります。

しかしフリーソフトのインストールも加工作業も、決して面倒な作業ではないので、フリーソフトで加工することをおすすめします。

写真の印刷

高性能プリンターを持っている方は、そのまま写真印刷すれば完了です。我が家ではプリンターの性能があまりよくないため、ローソンの印刷を利用しました。

SDカードに画像データを入れて持ち込み、それをLサイズで印刷するだけです。

あらかじめ証明写真用にデータを作ってあるので、Lサイズで印刷するだけです。1枚わずか30円です。

写真の切り取り

写真を45㎜×35㎜に切り取らなければなりません。

写真を切り取るのには、少しだけコツがいります。定規を押し当ててカッターで切断します。切断中に定規がずれないようにしっかり押さえてください。

強く定規を押さえつけると、定規の跡が写真に付いてしまうことがあります。傷ついた写真は受け取ってもらえないことがあるので、注意してください。

受け取り

申請後は即日発行される場合もあるようですが、私の管轄の市役所では、出来上がりまでに2週間かかりました。

パスポートの受け取り時には、以下のものが必要です。

受け取り時に必要なもの

  1. 申請の時に渡された受理票(受領証)
  2. 手数料(必要額の収入証紙及び収入印紙を受領証に貼付してください。)

手数料は以下の一覧の通りです。

赤ちゃんは12歳未満であるため、6,000円の収入印紙が必要となります。これらは市役所で売られているため、その場で購入するといいでしょう。

収入印紙は6,000円の物を一枚購入するのではなく、2,000円の都道府県収入印紙と、4,000円の普通の収入印紙の二つを購入する必要がありますので、注意してください。

このことはパスポートを受け取る際に、販売窓口でパスポートの受け取りのために収入印紙が必要だと伝えれば、それに合った収入印紙を売ってくれるはずです。

収入印紙を購入して、指定の用紙(申請の時に渡された受理票(受領証))に張り付けて手数料を支払うことが一般的ですが、現金払いのみというところもあるようです。

いずれにしろ受け取り時には、6,000円を現金で持っていくことが必須です。

手数料の支払い方法は、申請時に確認しておくとよいでしょう。

注意点

一般旅券発給申請書に自筆のサインをする場所がありますが、ここは親が代筆することになると説明しました。

この代筆ですが父親か母親か、どちらが書くべきなのか悩む方もいるかもしれません。そこでそのことについて注意点も含めて説明します。

父親母親のどちらがサインすべきか? という疑問ですが、強いて言うなら渡航する可能性の高い人が代筆すべきでしょう。

海外では自分がどのような人間であるのか、自分で話をして証明することが必要になる場合があります。しかし乳児は自分で話しをして自分のことを証明できません。

その場合は、付き添いの親が自分の子供だと証明することになります。本当にその子供が、付き添い者と関係があるのか確認されるのです。

やり方は代筆者がサインを書いて、パスポートとの筆跡が同じかどうか確認するのです。

そのような用途で使われるため、一緒に渡航する可能性の一番高い人が代筆欄に署名することが望ましいのです。

しかし代筆者が同行していなくても無事に入出国できますし、海外でも連れている子供との関係を証明させられるような事態はほとんど起きることはありません。

政治や治安が特別不安定な国に行く場合以外は、パスポートの代筆署名が使われることはまずないでしょう。

それでも万が一のことを考えて、手続きに行く前に誰が代筆するか決めていくことをおすすします。

まとめ

赤ちゃんと一緒に海外に行く場合は、赤ちゃんのパスポートが必ず必要になります。自署欄の代筆を失敗しないように注意すればほかに難しいことはありません。

素晴らしいお子さんの写真を撮影して、満足できるパスポートを作ってみましょう。

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