3歳のわが子は、毎日たくさんの絵を描きます。
ただ絵を描くだけでなく、絵にストーリーを作るようになりました。また恐竜の胴体に足を5本書いて、「足が5本ある恐竜」などと言うこともよくあります。
想像力がしっかりと育っていると感じています。
子供は絵を描くことで、たくさんのことを考えます。塾通いよりも効果的に、わが子の知能を向上させられるのではないかと期待しています。
目次
お絵描きが好きになると知能が伸びる?
わが子は2歳2ヶ月の時、プルートの絵を描きました。
そして何やら手のような物を追加で描きました。
それが何なのか聞いてみると、「グーフィーが(おいでおいでして)ミッキーを呼んでいる。ミッキーはもっと向こうにいる」と、お絵描きボードからはみ出した部分を指差しました。
2歳2ヶ月の子供の描いた絵ですから、かなり稚拙で見にくいと思いますが、左の肩あたりに書いてある二つのこぶみたいなものが「おいでおいでをしている手」だそうです。
2歳2ヶ月にして、一枚の絵の中にストーリーを作っていることに驚きました。
それからもわが子は絵を描くことが大好きで、毎日必ず絵を描いています。
サンタクロースの手から伸びているのは紐で、トナカイが向こうから引っ張ってくれているそうです。
見えていないところを想像した絵を描いています。
3歳を過ぎたくらいから、バナナの絵に自分の顔を書き込んだり、わざと足が長い恐竜を描いたりします。
見たものを真似て絵を描くだけではなく、自分の考えたアレンジを加えることも増えてきました。
そんな絵を1時間くらい描き続けることは、よくあることです。
私は子供が頭を使う遊びをすることで、知能が向上すると思っていますから、わが子が一生懸命考えて絵を描く行為を見ることは大きな喜びです。積極的に頭を使う遊びをしているのに付き合っていると、わが子の知能が日に日に伸びていくのがわかります。
わが子は心に残ることを体験した場合、それに関連した絵を描くようになりました。
3歳2ヶ月でスキー場に連れて行きましたが、スキー場30km手前から、道路まで大変な雪でした。
その雪がわが子にはとても印象的だったようで、それ以来雪が降っているような絵をよく書くようになりました。
スイミングスクールで、プール脇の滑り台から滑り降りるのが大好きになったら、滑り台の絵を描くようになりました。
情景を記憶しそれを形にする(絵を描く)という行為は、かなり頭を使います。わが子にとってはどんな勉強をするよりも、楽しく絵を描くことで知能が伸びている気がしています。
絵を描く時、わが子は頭を極限まで使っていることが真剣な表情から読み取れます。
まだ3歳のうちからこのような頭の使い方を毎日していたら、知能が向上するのではないかと期待してしまいます。
3歳になるまでのわが子の絵
おかげさまで、わが子の絵を描く能力は順調に伸びています。
2歳1ヶ月で書いたアンパンマンです。
この時の様子を撮影した動画もありますので、是非ご覧ください。
2歳5ヶ月で描いた、プールサイドでバタ足するバイキンマンです。
3歳1ヶ月の時に描いているグーフィーです。
わかりにくいかもしれませんが、「目」「鼻」「口」「耳」「舌」「歯」「手」「指(多すぎますが)」「オーバーオールの肩ひも」までが描き込まれています。
絵を描く技術の向上とともに、知能も伸びていると思われます。
好きなことを見つける
真剣に物事を考えることで、知能は伸びると思います。しかし3歳では、真剣に考える機会を作るのは少々難しいかもしれません。
幼児は好きなことしかしません。
小学生にもなれば、成績を上げるためにコツコツ(楽しくもない)勉強をするとか、スポーツが上手になるように辛い練習をするようになる子がいます。しかし3歳ではテレビを見るとかおもちゃで遊ぶなど、今楽しいと思うことしかしません。
テレビを見ることやシャボン玉遊びをすることなどは、特に頭を使わなくても楽しめます。こんな遊びが3歳くらいの子は大好きだと思います。3歳くらいの子供が楽しいと思うようなことは、あまり頭を使わないことが多いでしょう。
3歳くらいから子供の能力を上げようと、塾に通わせる親御さんもいます。宿題が出てそれをやることで能力が伸びることもあるでしょう。
しかし多くの子供は、どうしてその塾の勉強をやらなければならないのか、理解していないことが多いのではないかと思います。
子供が楽しく塾の勉強をするのは、以下の場合だと考えます。
① 塾の宿題はその子にとって興味があるものだったので、勉強することを楽しめる。
② 塾の勉強をすることで、能力が向上することが理解できている。そして能力向上のために、今頑張る必要があることも理解できている。
この二つのうち、3歳では②の条件に当てはまることはほとんどないでしょう。後々のことを考えて3歳児が楽しくない勉強をすることは、一部の天才児を除いてあまりないことだと思います。
① の場合のように、塾で行うことを子供がとても興味を持つ場合は、塾に通わせることで知育ができるでしょう。
しかし塾の勉強が好きではない場合は、積極的に頭を使う気持ちは薄くなり、塾に通って勉強したり出された宿題を終わらせたりしても、頭に何も残らない可能性があります。
たとえ塾の勉強が好きだったとしても、3歳では気持ちにむらがあり、塾の勉強をやる気のない時も多いと思います。その時間は無駄になってしまうので、知育としては効率が悪そうです。
おうち英語も含めた幼児の英語学習も、算数の先取り教育も、それをすることがいつも楽しいと思った子供は、能力の向上が期待できるでしょう。
しかし親が用意した早期教育を子供が楽しめない場合は、勉強する真剣度が下がるため、知育の効果が薄くなってしまいそうです。
あくまで私の考えですが、頭を使う遊びを楽しみながらやりたい時にやらせることが、最も効果的な知育のやり方だと思います。
子供によって違いはあるでしょうが、3歳のわが子は塾通いをさせなくても、大好きなお絵描きやマグフォーマーで遊ばせることで、充分な知育になっていると感じています。
わが子は好きなことは極限まで集中して、とても楽しそうに取り組みます。次々に新しいアイデアを出して絵を描き続けるわが子を見て、私は知能が伸びていくことを疑う気持ちにはなれません。
わが子に絵を描くことを好きにした方法
私は3~5歳児の知育には、絵を描かせることがとても効果的だと思っています。
しかし絵を描くことが好きになってくれないと、絵をいつも描くにはなりません。どのようにして絵を描くことをわが子が好きになるようにしたのか、これから紹介します。
わが子が絵を好きになったのは、本人が元々絵が好きだという資質があったのかもしれません。しかしそれだけではなく、私たち夫婦が、絵が好きになるようにフォローしたことも大きいのです。
たくさんの紙を与えて自由に書かせた
わが子には、絵を好きなだけ描けるように考えました。コピー紙はおそらく1,000枚くらい渡したのではないかと思います。毎日自由に絵を描かせました。
そして絵を描くのに強い興味を持ち始めたと感じた時に、わが子のためにお絵描きボードを購入しました。アンパンマン お絵かき ピアノ 知育いっぱい! ようちえんバッグというものです。2歳になったばかりのころです。
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そして画面が小さくて書きにくいと感じたので、最も大きなお絵かきボード WELCOOLというお絵描きボードを買い与えました。
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これでわが子は、とても楽しく絵を描くようになりました。
磁石式のお絵描きボードは2つ買いましたが、どちらも使い過ぎでボロボロになりました。
さらに2歳8ヶ月からは、お絵描きアーティストというデジタルのお絵描きボードを購入しました。
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描いてもすぐに消せるボードの購入で、制限なく自由に絵を描ける環境になりました。
どのお絵描きボードもわが子は大好きで、これ以上ないくらいたくさん遊んでくれました。おそらくですが、わが子よりも3歳までにたくさんの絵を描いた子供はいないと思います。
好きなだけ絵を描いているうちに、わが子は絵が大好きになりました。
正しいペンの持ち方ができるようにした
わが子には1歳のころから、ペンを握るのは絶対に正しい持ち方にするようにしていました。教えても正しい持ち方ができない場合は、できるようになるまで絵を描かせないつもりでした。
ありがたいことにわが子は、1歳半にはペンを正しく持つことができるようになりました。
正しくないペンの持ち方をすると、うまく手が動かせないため思い通りの線が描けません。やる気がなくなってしまう可能性がありますし、後から握り方を直すのも大変です。
ペンが正しく持てれば、思った通りに線を描きやすくなるため絵を描くことが好きになります。
親が絵を描いて見せた
わが子は親に絵を描いてほしいとリクエストしてきます。それを断ったことは一度もありません。3歳までにわが子のために絵を描いた回数は、夫婦で500回以上あるのではないでしょうか。
親が一緒になって絵を描いてくれることも、わが子は絵が好きになった理由の一つです。
描いたら必ず褒めた
わが子が絵を描くと、私たち夫婦は必ず褒めました。私たちはわが子の描く絵が本気ですごいと思っていたので、本気で褒めていたのですが、たとえ大したことのない絵を描いても、頑張って書いたことを認めてあげるために、必ず褒めるといいと思います。
絵の指導はしない
今までに紹介したことから、わが子に私が絵を描くのをいつも指導しているのではないかと思われるかもしれません。
また絵を描くのがうまくなって欲しいと思い、子供に絵を描くのを強制していると感じる方がいるかもしれません。
しかし私は自分から子供に絵を描くように言ったことが一度もないですし、絵の指導をしたこともありません。
描いたワニの絵に足が8本あっても、それを指摘したことはありません。
下の絵は2歳8ヶ月の時に、自分と父親が手を繋いで立っている姿だそうです。かなりバランスが悪いですが、バランスが悪いと言うことも、絵を指導することもありません。
私がやっているのは、わが子が絵を描くのを黙って見ていることと、何かを描いてほしいとリクエストしてくることに応えること、そしてわが子が絵を描き上げたら褒めることだけです。
無理強いしないことも、わが子を絵を好きにしたポイントだと思っています。
描いた絵を見て笑わない
子供にもプライドがあります。描いた絵が間違っていると指摘されたり訂正されたりしたら、傷つくこともあります。それを一切しないことで、わが子は気持ちよく絵を描けています。これがわが子が絵が大好きな大きな理由だと思っています。
ちなみにわが子は、2歳の時からプライドが高いです。真剣に描いた絵をバカにされるのは大嫌いのようです。
わが子が2歳半の時のことです。祖母の前でわが子が絵を描いた時、悪気はないのですが祖母が笑いました。それからしばらくの間、わが子は祖母が大嫌いだと言うようになりました。
2歳でもプライドを持っている子はいます。プライドを傷つけないように付き合うことも大切のようです。
注意していること
幼児は人を描く場合、最初は頭足人(とうそくじん)と言われるものを描くことが多いようです。
この絵はわが子が描いたのではなく、私が描いたものです。わが子は頭足人を描くことがありませんでした。
最初から人を描く時は、手足までしっかり描いていました。
他の子のことはわかりませんが、わが子が頭足人を描かなかった理由はわかります。
親がわが子に描いて見せていた人の絵は、手足が棒ではなかったからです。
下の絵のような、人の見本を描いて見せる親御さんが多いのではないでしょうか?
顔の下に、棒のような手や足があります。
意識したわけではないのですが、私はこのような絵を描いてわが子に見せたことがありません。必ず顔や胴体をしっかり描いていました。
それを見ていたわが子は、手足を棒のように描くという概念を持っていなかったのです。そのため顔に細い線の手足をくっつけることがありませんでした。
これはあくまで私のやったことですが、子供に見せる絵は、デフォルメした物を描いて見せないようにしました。
簡略化せずにしっかり描いていれば、それを見ていた子供にも、絵とはこのように描くものだという意識が芽生えます。
子供に見せるからといって手を抜いた絵を描くと、子供はそれを真似します。そのために絵の上達が遅れる可能性があるかもしれません。
私はいかなる時も、なるべくモデルに忠実な絵を描いていました。
例えばカバの絵を描いて欲しいとわが子に言われると、下のような絵を描いていました。
そのためわが子は、真剣に絵を描くことも多いのです。その時は2歳児としてはかなりしっかりした絵を描くことがあります。
2歳9ヶ月の時に書いた、【手を繋いで立っている自分とお父さん】だそうです。
これは2歳11ヶ月のわが子が描いた象の絵です。
わが子にとっては、なるべく現物に忠実な絵を描いて子供に見せることが正しいようです。しかしこれはおそらくお子さんによって違いますし、親の絵を描くレベルにも関わってきます。特にこだわる必要はないのかかもしれないと思っています。
親も子供も無理なく楽しめれば、それが一番いいのかもしれません。
まとめ
知育は塾通いや、高価な教材を買うことだけではないと思います。もちろんそれでも効果が出ることもあると思いますが、絵を描くことやパズルやブロックで遊ぶような、頭を使って何かを作り出す遊びをさせることも、立派な知育になると思います。
子供に頭を使う遊びをしてもらうためには、それを好きにさせるために、親も一緒になって楽しむことが重要です。
家族みんなで楽しみながら、子供の知能を伸ばしていくというやり方をしていますが、わが子の能力が伸びているのが実感できています。
絵を描かせるという【知育】はとてもいいですよ。