ベビースイミングに通わせれば、水に慣れることは間違いありません。わが子も水に入るのが大好きになりました。
しかし慣れるまでの期間は人それぞれであり、わが子を通わせているベビースイミングでも、後から入って来たお子さんでなかなか水に慣れてくれないで泣いてばかりの様子をよく見ます。
わが子も最初は水(というよりもプールの中に入ることや、まわりの雰囲気)に慣れるのが遅かったです。
最初は泣いてばかりいたわが子でしたが、10回目くらいからとても楽しそうにベビースイミングのレッスンを受けるようになってくれました。
水(プール)を嫌がらない子にした方法と、私が感じたベビースイミングの効果を紹介します。
目次
水に慣れる幼児
幼児にとって、プールのような足の着かない深い水の中に入ることは初めての体験です。
生後半年からベビースイミングでは入会できるようですが、そのころにスイミングを始めた子供は、まだ母親の羊水の中にいる感覚が残っており、水を怖がらないと言われています。
わが子は生後1年9ヶ月でスイミングを始めました。このくらいの年齢でスイミングを始めるのは、怖いことや嫌なことをはっきり認識できるようになる年齢ですから、水に対する嫌悪感を持った子供にはスイミングはかなり難しいものになると言われています。
わが子がベビースイミングを嫌いになってしまわないように、少しでも嫌な思いをさせないようにしてあげる必要がありました。
私たち夫婦が行った方法を具体的に説明します。
飛び込みで鼻から水を入れないように
わが子は1歳7ヶ月くらいのころから、30cm近い段差から飛び降りるようになりました。
そのためプールサイドに立たせて飛び込むように促すと、最初からプールに足から飛び込んできました。
飛び込んだ時にはわが子が沈まないように、すぐに脇を支えていました。顔が水に入らないところで止めていたのです。
しかし水に潜ることを覚えて欲しかったので、支えることを一度止めてみました。
当然わが子は頭まで沈んでしまい、鼻に水が入ってしまいました。
これで「水の中に飛び込むと、鼻が痛くなる」ということを知ってしまったようで、飛び込むことを拒むようになってしまいました。
幼児にとって鼻に水が入ることは、大変な不快感を持つことになります。鼻に水が入った時のツーンとする感覚は大人でも嫌ですから。
幼児がそれを体験したら、飛び込むことが嫌になるだけでなく水嫌いになってしまうかもしれません。
いずれにしろスイミングを始めたばかりは飛び込みの時にはしっかりと受け止めて、鼻が水面下まで潜らないように注意しましょう。
慣れてくれば平気で飛び込むようになりますし、鼻に少しくらい水が入っても平気になります。
しかしある程度慣れるまでは、足からの飛び込みには注意しておくことをお勧めします。
顔を沈ませるのは最初は避けよう
飛び込みだけではなく普通にプールの中で子供を抱く場合も、子供の顔(口)が水に沈んでいないか常に確かめましょう。
ベビースイミングでは子供が自分で泳ぐことはできないので、常に親が子供を支えています。
子供の体を水の上で動かして楽しませることになります。
子供を水の上で浮かせている時に親が気を付けていないと顔を水の中に潜らせてしまい、子供の口や鼻が水の中に入ってしまうことがあります。
そのようなことを繰り返すと口に水が入ることを嫌がり、スイミングも嫌になってしまうかもしれません。
普通の水ならいいのですが、プールの水は塩素が大量に入っていて臭いです。
それが口に入るのは幼児は気持ちが悪いと感じるでしょう。
ベビースイミングに通い始めたばかりの頃は、慣れていないので特に子供の顔を水につけてしまうことが多いです。
その点に注意して、お子さんが水嫌いにならないようにするといいと思います。
あまりにも嫌がったら別行動を
いつもは妻(母親)が一人でわが子をベビースイミングに連れて行っています。
2回目の時は私も仕事が休みだったので一緒に行ったのですが、わが子はその時にはずーーっと泣き続けていました。
子供がひどく泣いている状態なのに、みんながやることを一緒にやっても意味がありません。
そんな時は他の人たちから離れてプールの隅に移動するとか、いっそのことプールサイドに上がってしまうのもアリだと思います。
私はわが子が泣きじゃくった時は、すぐにプールの隅に行き、わが子をなだめていました。
しばらくすると落ち着いたので、メニューをこなしている他の人たちと合流しました。
親が子供を抱えて行うメニューばかりなので、子供がいくら泣いていてもメニューに参加できます。しかし泣いている状態で無理に参加することはありません。
嫌がるのでしたら、落ち着くまでじっとしていた方がいいこともあることは頭に入れておいた方がいいでしょう。
無理してレッスンを続けるのは、泣きじゃくる子をプールの中で親が振り回していることになります。
これってよく考えると虐待みたいでちょっと怖いですよね。
絶対にいつか慣れると信じる
ベビースイミングを始めたばかりの頃はわが子の泣きじゃくりがすさまじく、これは簡単には慣れることはないと思えるくらいでした。
妻だけでわが子を連れて行った初日は、建物に入る前から泣いて、中でもずっと泣いていて、出てしばらくの間までずっと泣き続けていたそうです。
泣きじゃくるわが子を見るのはこちらも悲しいですが、いつか慣れると信じて親子で頑張りました。
その結果、わが子は入会後の5回目までは泣くことがありましたが、6回目からはほとんど泣かないようになり、7回目は一度も泣かなくなりました。
ベビースイミングで知り合った方に話を聞いたのですが、その人の子供は3ヶ月もの間、毎回泣きじゃくっていたそうです。
それでもその親子は諦めずに頑張りプール嫌いを克服して、今ではとても楽しそうに通っているのです。
特別に水嫌いな子供ですら頑張れば水に慣れてくれるのです。
最初は大泣きしてもいつか必ず水に慣れる時は来ます。頑張ってみましよう。
わが子のベビースイミング
ここまで読んでベビースイミングに通うのは、少々敷居が高いのではないかと思う人もいるのではないでしょうか?
確かにわが子は、プールに慣れるまでには2ヶ月近くを要しました。
小さいだけにわがままも不安も多いため、苦労することも多いです。
しかし辞めずに続けることで楽しくプールに通うようになり、多くの効果があったと感じています。
そんなわが子の様子をこれから紹介します。
1回目
1歳8ヶ月、妻が車でベビースイミングまで通える環境が整ったので、わが子の入校を考えるようになりました。
元々水が大好きな子でした。
川遊びに連れて行ったときは、とても楽しそうにはしゃぐような子でした。
私の通おうとしていたスイミングスクールは、ベビースイミングは無料体験ができます。
おそらく水を怖がることはないだろうと思いましたが、念のため無料体験をしてみました。
無料体験は私の会社が休日の土曜日だったので、妻だけでなく私も一緒に参加できました。
特に泣くこともなかったのですが、子供を左右に水の中で動かす時、顔を水の中に入れてしまい、口に水が入って少し泣きそうになりました。
しかしすぐに普通の表情に戻り、最後まで問題なく続けることができました。
これならば大丈夫だと判断し、私はすぐに入会手続きをしました。
2回目
妻が1人で連れて行きました。
妻が言うには隣接しているスーパーに行きたかったのに、ベビースイミングの建物に入ったためずっと泣いていたとのことでした。
先にスーパーに行けばよかったのかもしれないと妻は言っていました。
3回目
土曜日に私と妻の2人で子供に付き添いました。前回と同じでひどく泣き続けました。
隣のスーパーを指差してあそこに行きたいというようなしぐさを見せますが、どうやらそれはプールから出る理由を作りたかっただけで、水の中にいるのが嫌なようです。
あまりにも泣きすぎるので、半分近くはプールサイドでわが子をなだめていました。
4回目、5回目
妻が1人で連れて行きましたが、相変わらず泣きじゃくっていたようです。
6回目
土曜日のため私も参加しました。少し慣れたのか泣かなくなりました。
しかし私が抱いていると泣かないのですが、妻が抱くと泣き出します。
それでも私が抱いていれば泣かなくなっただけでも進歩したと思えました。
7回目
ついにわが子がベビースイミングではまったく泣かなくなりました。
子供をあおむけに寝かせて頭を保護者の肩に乗せ水の上を背泳ぎのように移動させるレッスンでは、20人以上いる参加者では、わが子以外は誰もそれができませんでした。
水の上であおむけになるのは普通の幼児は好まないようです。
8回目
それから3週間もの期間、わが子は「突発性湿疹」「水疱瘡」「風邪」に次々に疾患したため、ベビースイミングに行けませんでした。
やっとすべてが完治したので、土曜日に夫婦二人で子供を連れて行きました。
妻が子供を連れて更衣室に行きましたがそこで大泣きしています。
しかしプールサイドで私に会った瞬間に泣き止み、終始私と一緒に笑顔でいてくれました。
9回目以降
妻が1人でわが子を連れて行きました。
泣くことを心配しましたがまったく泣かずに、いつも笑いながら楽しそうにレッスンを受けたそうです。
それ以来わが子は、ベビースイミングでとても楽しく過ごすことができています。
ベビースイミングの駐車場まで行き車を停めると、わが子は「来た来た」と嬉しそうに言って、妻より先に建物に入って行ったそうです。
子供を水面の上で投げてコーチに受け取らせるようなレッスンがあったそうですが、わが子以外は誰もうまくできず、わが子と妻がみんなの前で見本を示すことになったと言っていました。
プールサイドから飛び込んで潜水したり、2秒ほど水の中潜ったりできるようになったとのことです。
できることが一気に増えていきました。
高い高いをして、そのまま水の中に落としても平気になりました。
お風呂でも顔を半分水に浸けて、ブクブクと空気を吐き出して遊んでいます。水が大好きになりました。
バタ足も最初から簡単にやっていました。コーチや他の会員からも驚かれています。
ベビースイミングについて
おそらく最初からまったく泣かずにスクールに通える子は少なく、多くの子は最初は泣きじゃくるようです。
それにも負けずに親が頑張って通わせているうちに、水の中にいることを楽しめるようなるのです。
私たち夫婦はわが子が泣いてばかりいた頃でも、いつか絶対に慣れるからどれだけ泣いても頑張って通わせてみようと思っていました。
ベビースイミングに長く通っている子供たちはみんな水に入っても平気です。「それならばわが子だって、いつかそうなる」と信じることが大切です。
プールの中で泣きじゃくるわが子を見るのはつらいです。
自分の子供をわざわざ水の中に入れて悲しませているということですから、泣く姿がかわいそうで耐えられない人もいるでしょう。
しかしここで水に慣れておくと、今後は小学校のプールの時間も楽しくやれるでしょうから子供のためになります。
そう考えて私たち夫婦も辛かったですが、わが子が泣くのを我慢してベビースイミングを続けました。これが大切なことだったのです。
最初からプールに入ることを喜ぶ子もいるでしょうが泣き叫ぶ子もいます。
でもいつか絶対にプールに慣れますから、親子共に負けずに頑張りましょう。
私が感じたベビースイミングのメリット
入会後3ヶ月が経過した時点で、私が感じているベビースイミングのメリットを紹介します。
楽しめる
2歳0か月のわが子は、ベビースイミングに行く日には早く行きたいとせがむほどになりました。
レッスンもとても楽しくこなしています。
家の外に出るとあまり笑わないわが子ですが、10回目を超えるころには、40分間のレッスン時間のほとんどを笑って楽しんでくれています。
わが子が楽しんでくれることが、私にとって最大のメリットです。
水に慣れた
楽しめたのは水に慣れたことに他なりません。
3歳過ぎて体が成長したら楽しく泳いでくれそうです。
最初は水の中に顔を入れると泣きそうでしたが、10回目あたりから2秒くらい水の中に潜っても平気です。
父親大好きになった
ベビースイミングに通うようになって、わが子は父親をいっそう好きになったように感じます。
水の中でもしっかり守ってくれるイメージが付いたのではないでしょうか。
子供に好かれたいお父さんは、ベビースイミングで子供と過ごすことで好感度を上げることができるかもしれません。
飛び込みができるようになった
プールサイドから水の中に飛び込めるようになりました。
飛び込んで水の中に沈み込んでも平気です。度胸も付いたようです。
準備運動ができるようになった
わが子の通っているベビースイミングは、ちょっと複雑な準備運動をみんなで行います。
半年以上通っている子でも、覚えるのが難しいようで誰もまったくできません。
しかしわが子はすべてを完璧に覚えてくれました。
その他アンパンマンの踊りをするレッスンにありますが、それもすぐに完璧に覚えてくれました。
踊りを覚えることができるようになったのはいい傾向です。
バタ足もしっかりできる
うつぶせの形で水の上に浮かせ、バタ足をさせるレッスンがあります。
わが子はいとも簡単にバタ足をするようになりました。
しっかりと水を蹴っているので、浮き輪を使ったら絶対に自力で前に進むことができるでしょう。
バタ足は泳ぎの基本です。
これが3歳以前にできるようになることが、小学生になってから水泳の時間にも生きてくると期待しています。
まとめ
体が強くなるなどのメリットがあるとされていますが、それはまだわかりません。しかし水が少し冷たく感じるプールに入ることは、体温調整機能が発達するので体が強くなると期待しています。
子供が水を嫌がって泣くことはあるでしょうが、いつか必ず慣れると信じてください。
ベビースイミングは親の負担が大きいですが、わが子が幼児期に水で遊んだ経験により、運動能力が発達してより良い子になってくれることを信じています。