妊婦になると様々な不安が押し寄せてくることを妻から聞きました。
いろいろな不安解消方法がありますが、夫として妻の妊娠期間の不安を少しでも和らげるように考えてみました。ぜひ妊娠した奥さんがいる旦那さんに読んでいただきたいです。
目次
妊婦だった妻の不安
妊娠している妻の精神状態は、妊娠していない時とはまったく違うことを実感しました。このことは少しでも妊娠期間のことを勉強した旦那さんなら、知識として持っているものかもしれませんね。
私も妊娠期間は妻も不安いっぱいで、普通の精神状態ではないと理解しているつもりでした。しかし私が思っていた以上に、妻は精神的に不安定になっていたのです。
妊娠していない時よりも、夫としてもっともっと細かく気配りしてあげなければいけないことを実感しました。
子供が宿ることで起きる不安
妊婦の不安について、一般的に言われていることを集めてみました。
- 子供の心臓が止まっているのではないか
- 子供が健康で生まれてきてくれるか
- お産の痛みに耐えられるだろうか
- 生まれてきた子供を育てられるだろうか
これらは一般的なことばかりで、実際はそれ以外にもたくさんありました。
私の妻は正直に、自分の気持ちを私ににすべて伝えてくれました。それを聞いて私はショックを受けるような驚きがありました。
例えば子供の心拍が少し弱いと医者に言われたら、ものすごく気になるものですよね。そんなことが妊婦中はいくらでもあるのです。
これらのことは正直、夫にはあまり想像のできないものがあるのに私は驚きました。妻に言われなければ気付かないこともこともたくさんあったのです。妊婦の旦那さんは、このような状態を自分の奥さんが感じている可能性があることを、ほんの少しでも理解しておく方がいいでしょう。
また妊婦さんは、私のように旦那さんが思ったよりも妊娠というものに無関心である可能性があることを理解しておくといいと思います。私は「健康な子供が生まれるに決まっている」と思い込んで、最初は胎児の心配をあまりしていなかったのです。
子供が生まれることは、家族の中でもとても大きな出来事です。その大イベントには、子供を宿している妻の気持ちを、共有しておくことはとても大切だと実感しました。
妻の態度がおかしい
上記に挙げた不安以外にも、私の妻が妊婦の時に持っていた感情について少し紹介したいと思います。
悪阻(つわり)が少し軽くなってきて、元気な日が多くなってきたある日の土曜日の話です。妻と一緒に母の住んでいる実家に帰る計画でいました。しかし母に連絡すると、日曜日にゴミ出しを手伝ってほしいから、来るなら日曜日にしてほしいと言われました。
父が亡くなって母一人で住んでいます。夏には一緒に暮らすことになっていますが、それまでは母は一人です。埋め立てゴミなどのものは、1km離れた場所まで運ばなければなりません。埋め立てゴミや資源ごみなどは、月に一回だけ日曜日だけ受け取ってもらえるのです。
車にも乗ることのできない母では、ごみを捨てることができません。そのため指定日には私が車に積んでゴミを運んでいるのです。
妻に「母の家のゴミを捨てる日が明日だから、今日行くのは止めて明日にするよ」と言いました。妻は特に何も言わずに部屋に引っ込みました。ところが昼12時になっても食事を作る様子がありません。
13時になっても食事を作りません。様子を見に行ったのですが、体調が悪いようでもないみたいです。
私の気持ち
私のその時の状況を少し説明します。
会社で職場を異動することになりました。仕事をほとんど教えられず、重要で難しい仕事を山のように押し付けられます。最悪の職場でしたから、ストレスが溜まりまくっていました。一週間ストレスまみれで働いて、やっとの休日です。ちょっと心を休めたいと思っていました。
私は妻が食事を作らないことについて、「体調が悪いの?」と聞きました。すると妻は「体は少しも悪くない」と言います。体調が悪くないのに食事を作らないことについて、私はちょっと頭に来ました。
妻の態度は、明らかに何かに不満を持っているようでした。拗ねているような態度でした。私は拗ねる理由がどこにあるのかわかりませんでした。
そして仕事のストレスで疲れていたので、少し腹が立ってきました。疲れを取るために家でゆっくりしたいのに、妻の不機嫌な態度にはちょっとがっかりでした。思わず「何に怒ってるの?」とちょっと強い口調で聞いてしまいました。
妻の拗ねた理由は
妻はすぐに泣きだしました。そして言いました。「遊びに行きたかった・・・」
私はショックでした。仕事が大変で、妊娠している妻への気持ちを考える余裕がなくなっていたようです。妻は妊娠してまだ悪阻が少し残っています。家から出て遊ぶこともできません。
お腹に子供がいるということは、きっととても神経を使うことだと思います。そんな妻は、きっと一週間私と遊びに行くことだけを楽しみにしていたのでしょう。
今日は母の家に行くと言っていたのに、行く直前に取りやめました。もちろん行くのを取りやめる時には、妻に「明日でいいよね」と聞きました。妻はいいと言ってくれました。でも本当は我慢しただけで、すごくがっかりしたんだと思います。
妊婦の精神状態を考える
妊婦の精神状態を、夫はしっかり考えるべきなのです。私は仕事が大変だからと、妻の気持ちを考えずにいました。人が大変な目にあっているとき、どうするのか私はいつも考えています。一番大変な人が、一番人に優しくされるべきだと思っています。
自分も大変だけど、もっと大変な人がいたら、私はその人に優しくしてあげることを心掛けています。妻も妊娠して大変ですが、私の仕事のストレスはすさまじかったです。ストレスで毎日3~4時間しか眠れません。じっとしていると仕事のことを考えてしまい、いつのまにかうめき声を出してしまうくらいです。
だから私に対して妻が最大限気を使って接することが当たり前だと思っていました。しかし妊婦のストレスは、男性の想像以上なのです。妊婦は精神状態が不安定ですから、大きな心で包み込まなければいけません。今回の件は、そのことに気づかされることとなりました。
妊婦を外に連れ出すことは、胎児のためにも母体のためにも、できる限り控えた方が賢明です。しかしそんな理屈よりも、ストレスを感じて自由に外出することもできない辛さを、もっと考えるべきだったのです。
妻を遊びに連れていく
私はすぐに妻を連れて遊びに行きました。昼過ぎからなのでたいしたところには連れていけませんでしたが、山沿いの道をドライブしました。近場でのドライブでしたが、一緒にいられることがとても楽しいようでした。
私と一緒に遊びに行きたかったからと泣いてしまう妻って、よく考えたらとてもかわいいじゃないですか。そんな気持ちを持ってくれる妻をこれからも大切にしたいと思いました。
大切なことに気づきました
自分の都合を相手に押し付けてはいけません。自分の精神状態が大変だからといって、妊娠している妻が、細かいところまで徹底的に私に気を使ってくれることを期待するのは酷なのです。それほど妊娠している妻は、大変なのです。そのことをしっかり考えて対応するべきなのです。
妊娠中はストレスも大変なものです。
夫の立場から、ストレス軽減のために考えたことを妊婦の妻にストレスを感じさせないために 夫として私が実践した8つのことという記事を書きました。
是非ご覧ください。